婚約者が可愛い
リハビリに婚約破棄を題材にした短編です。私が書くとこんな感じになりました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
じっと目の前にいる愛しい少女を見つめる。
周りが騒がしいのは、きっと王太子殿下が発言なさったからだろう。
その事実に不甲斐なさを感じる。
ああ、せめて僕にもっと勇気があれば。
そう思うものの、実際は一番最後に並んだという事実が胸に刺さる。
爵位を考えれば侯爵家令息である私が殿下の次に発言するべきというのにだ。
それでも、今にも口から飛び出しそうなほど高鳴る心音を感じれば、皆の勧めに従ってしまったのだ。
まるで皆の想いに僕の想いが負けてしまっているようで口惜しい。
そんな気持ちを抱いているのは紛れもない事実だが、こうして猶予の時間を与えられている事実に安堵しているのもまた事実だった。
「情けないな」
自分にだけ聞こえるよう呟く。
それは、周りの騒がしさにかき消され自分の耳にすら届かなかった。
筈なのに、何故か目の前の少女がびくりと体を震わせた。
ああ、それはそうか。今僕達は見つめ合っているんだ。そりゃ何かを呟いたと開いた口から分るよな。
そんな簡単な事にすら気付けぬほど余裕のない自分に、何故か笑い出したくなってしまった。
そんな場合ではないのだが、きっと僕は今笑みを浮かべているのだろう。
驚いた表情を浮かべた後、困惑した表情を見せている愛しい少女を見つめて僕はそう確信する。
全く、今自分が浮かべている表情すら分からないなんて。どんだけ緊張しているのだ僕は。
「ヒューイ、どうしたお前の番だぞ」
と、いつの間にか静まりかえった場で殿下に促され我に返る。
周りを見れば、訝しげに僕を皆見ていた。
なんだろう、緊張が一周したのか体が軽くなったな。
ふわふわした感覚に包まれているが、体は思い通りに動く。
そう、いつもと違い自分の思い通りに動くのだ。
ならば、この口だって思い通りに動いてくれるだろう。
果たしてそれは――
「メアリー・レアーズ=ルディア伯爵令嬢。どうか、この私と。ヒューイ・ラルド=マクドール=ディラムの愛を受け取ってはくれまいか?」
ああ、やっと。そう、ついに僕は愛しの少女に――リアに愛を打ち明ける事が出来た。
跪き、その右手を取り流暢に紡がれた僕の言葉に、リアはただただ驚きに目を一杯に広げて僕を見つめる。
そう、ただ僕を見つめてくれる。
それだけで僕は更に温かな気持ちで満たされていく。
「そりゃ驚くよね。今まで素直に言葉に出来なかったんだから。だから信じられないかもしれないけど、幸い結婚する私達には時間があるんだ。信用してもらえるよう努力を。違うな。信じさせてみせる」
こんなにも饒舌に彼女に話す事が出来るなんて。
なんでもっと早くに出来なかったのだろう。だからこんなにもリアを困惑させてしまっている。
「ヒューイ様」
ぽつりとそうリアが口にする。
ああ、それだけでこんなにも幸せな気持ちになれるなんて。
いつも名前を呼んでもらう暇すら与えなかった自分自身にほとほと呆れてしまう。
こんなにも簡単に満たされるのに、どれだけ遠回りしたのやら。
「大丈夫、無理に返事をする必要はないよ。言っただろう、私達――僕達には時間があるんだからゆっくりでいいんだ」
穏やかなまま口にして、やっと一つ完全に頭から忘れ去っていた可能性に気が付く。
気が付いてしまったと同時に激しくうろたえてしまった。
だってそうだろう、彼女に嫌われるだなんてそんなの僕には耐えられそうにない。
と思うものの、今までの自分の行動を振り返れば嫌われてたってリアに文句など言えるはずもなかった。
可能な限り好意を示そうと頑張ったのだけど、口も体も殆ど思った通りになんて動いてくれなかった。
そんなの言い訳にしか過ぎないのは、自分が一番分かっている。
それでも、リアは僕を見捨てなかった。
未来の侯爵夫人として恥ずかしくないように勉強に励み、不甲斐ない僕を叱咤してくれた事すらあった。
なにより、リアの笑顔がどれだけ僕を癒してくれた事か。
ああ、どうやら僕は勝手に決めつけて悪い方向に考えてしまったようだ。
そんな僕を安心させるかのようにはにかんでくれたリアの姿に、一瞬抱いた恐怖は霧散した。
直後に湧き上がるのは喜び。
思わず抱きしめそうになってしまったのだけど、リアが喋りだそうとしたので我慢する。
つい動かしてしまった手に気付いて、格好悪さを自覚しつつもさり気に体の横に戻す。
リアに見合うスマートで格好いい男になるという目標は、まだまだ遠そうだな。
「はい。お言葉心より感謝いたします。不束者ではございますが、今後とも何卒宜しくお願い致します」
そう口にして、すっと最上の淑女の礼をリアは取った。
ああ、なんて美しい所業なのだろう。
つい見入ってしまっていたら、顔を上げたリアと自然と見つめ合う形になった。
と、何故かキョロキョロと視線を数回彷徨わせたリアは、最後どこか照れたように改めて僕に微笑んでくれた。
そう、この笑みだ。
この普段凛として美しい彼女が見せる愛らしさ。
あまりの愛おしさについ僕は彼女を抱きしめてしまった。
「ヒューイ! 貴様何をしているのか分かっているのか!」
幸せの絶頂にいた僕の耳に入る、激高しきった殿下の声。上擦っていすらいるその声は、確かにこの場でするには似つかわしくなかったと反省する。
個人的に煩わしい事この上ないが、いずれ公爵を継ぐ身を考えれば褒められた行動ではなかったな。
「申し訳ございません殿下」
名残惜しい事この上ないが、リアを抱擁から解放し代わりに殿下へと頭を下げる。
うん。先ほど時間はあると自分で言ったくせに、今すぐリアを愛でたくて仕方がない。
そんな不満を抱くものの、お陰でぶっ壊れた自分をリセット出来たようだ。
いつものように中々自分でも表情を変えられない顔に、きっと戻ってしまっている。
これはもっと上手く使い分けられるようにならなければな。何より自分の為にも。
そうしなければ、また思い通りにリアを愛でたり出来ないし。同様に助けたり甘やかしたり出来ないからな。
頭の中ではそんな事を考えていたのだが、すぐに殿下の言葉が返ってこなくておやっと不思議に思う。
「顔を上げよ」
思ったら丁度殿下からの言葉が聞こえ、その通り顔を上げる。
と、そこでやっと僕に皆の視線が集まっている事に気が付いた。
正直リアの視線以外で緊張なんてしないから、何人見てようが気にしないのだけど。流石に浮かべる表情が千差万別過ぎて僕自身状況が理解できていない。
おかしいな。
殿下達から皆で想いを伝えると聞いていたのだけど、普通祝福するべきだろう。
「ともかく、お前は戦線を離脱すると言う事で良いのだな」
訝しく思っていたら、ますます混乱する事を殿下はおっしゃった。
僕は困惑したまま口を開く。
「申し訳ございません。その、戦線とは何でしょうか?」
今はどの国とも戦争なんてしていないはずだ。
戦線なんてどこにもあるはずがないのだが。
そんな僕の疑問を殿下が解消してくださる。
「それはアンナを誰が妻にするかに決まっているだろう!」
何故かドヤ顔で殿下はおっしゃった。
非常に不敬ながら、優秀な王太子であるはずの殿下がこの時ばかりは物凄いアホに見えてしまった。
まぁ、一応アンナとは誰を指すか分かるので、その姿を探そうとして驚く。
いや、なんでこいつこの場に関係ないはずなのに殿下の間近に立ってんの? ってか、これは僕以外に囲まれている?
あ、なんとなく理解できてしまった。
「もしかして、貴方方はその男爵家の娘を妻にしたいと宣言したのですか?」
念の為聞いてみれば、今度は殿下だけではなく全員が口を開く。
未だに置いてきぼりを食らった感じが抜けないながら、何とか言葉を拾ってみる。
ふむふむ。
要約すると、今の婚約者の皆様方との婚約を放棄してその娘と婚約するとこの場で口にしたと。
そうか、そんな事口にしてしまったのかこいつらは。
視線を真横に向けてみれば、なるほど殿下達の婚約者の皆様が並んでいらっしゃいますね。
その顔に一様に浮かんでいるのは、隠しきれていない動揺の表情ばかり。
ほう、まさかこいつらは僕もリアにこんな顔をさせるような事をするとでも思っていたのだろうか。
どす黒い感情が浮かび、同時に笑顔が浮かんでいる事を自覚する。
まさか怒りが頂点に達すると笑顔になるとは知りませんでした。
「なるほど。つまり貴方方は家同士で決められた婚約を、ただ己の一存だけで決めたと言う事ですか」
数歩前に歩み、結果殿下達と婚約者の皆様との間に立つ。
結果的に全員を庇うような形だが、まぁ実際庇うつもりなのでこの構図は本当に都合がいいな。
お前らはリアを悲しませようとしたと言う、許し難い罪を犯したのだ。存分に償ってもらう。
それに、お前らの婚約者の皆様は昔からのリアの友人であり、リアから色々聞いている。
どうやらお前らには勿体ない方々ばかりだったようだな。
「ふん、それがどうしたというんだ?」
一応僕の方が爵位は上だからだろう、殿下以外のバカ共は口を開かなかった。
だが、奴らの表情から殿下と似たような言葉を吐きたかったのは簡単にわかる。
唯一違うのは困惑した表情を見せるアンナだろうか。
バカ共には地獄を見てもらうのは決定しているが、この少女に関してはもう少し様子見をしなければなるまい。
何せ自分とリアの事だけに精一杯すぎて、バカ共が間抜けな発言をしている最中どうしていたかが分からないからな。
「おや、貴方方は貴方方の婚約者の皆様の家と、そしてご自身の家に対して反逆したって事ですよ。それを私がちゃんと証人として証言させていただきますので悪しからず」
果たして、普段なら僕の発言のまずさに気付くだろうバカ共は、何故かそんな事大したことないとか訳の分からない事を言い出した。
いやはや、今までの彼らとの付き合いから皆優秀だと勘違いしていたのだが、こんな頭空っぽな連中だったなんて。
僕が口にした問題以上の問題があるのにすら気付かないとか、正直今後話をする価値すら見いだせない。
うん、リアが傷つけられる可能性がある以上一切あいつらからも関われないように手を打っておかねばなるまいな。
「ヒューイ様。貴方はその女に騙されているのです」
「つまりアンナ嬢は神が認めた婚約を否定なさるということですね。殿下達共々教会の方へしっかり伝えておきますのでゆめゆめお忘れなきよう」
反射で答えてしまったが、このくそ女は誰よりも気が狂っていたみたいだな。
過去に少しでも親しくしてしまった自分をなぶり殺しにでもしてしまいたい。
おや、教会と明確に口にされてやっと気付いたか、殿下達バカ共も青い顔になっているね。
そりゃそうか。普段気まますぎて人間の世界の事に一切関りを持たないのが神だ。
その代わり、関係を持つ事柄に対して敵対したり反故した瞬間に怒りを示す存在達でもある。
曲がりなりにもこの国の貴族ならば、それがどんなにまずい事か分かるだろう。
殿下達が、そしてアンナも口々に言い分を変えて僕に話しかけてくる。
それを無視してリアの手を取り奴らの婚約――いや、リアの友人の令嬢達を促してその場を後にした。
背後から怒号と悲鳴が聞こえてくる。
すでに神殿の神官達が動いてくれたようだ。
いや、寧ろ遅すぎるくらいだが、これは僕を尊重してくれたと言う事だな。
神官達に感謝しつつ、後を任せ改めて大事な存在へと視線を向けた。
「リア。その、だな。うん」
あ、やっぱり特別だったのはさっきだけだったようだ。
リアと顔を合わせてしまうと、いつものように上手く言葉が出てこない。
凹んでしまうものの、手を繋いで歩けていると言う事実に自分の成長を感じられ勇気をもらう。
何とか口にできそうだな。
「あれだ。えー……あ! あ、改めて。そう、改めてになるのだがな」
自分でさっさと要件を言えと言いたくなっていたのだが、リアはじっと真剣に僕の言葉を待ってくれた。
ああ、本当に僕には勿体ない。でも、絶対に手放せない存在だ。
「愛しているぞ」
「はい、私も愛しておりますヒューイ様」
言えた! と喜ぶ瞬間も許されずリアから即座に言葉を返されてしまう。
許容を超えてしまって口をついパクパクさせてしまった。
そんな僕を見てコロコロと嬉しそうにリアは笑う。
ああ、幸せと喜びと羞恥でどうになかってしまいそうだが。僕の愛しい人は世界で一番可愛いぞ。
私の婚約者様はとても可愛らしいお人です。
昔からとても気配りが出来て、私が不躾な言葉を申しても許して下さる懐の深さもお持ちでいらっしゃいます。
身分に隔てなく公平に接されますし、だからこそ使用人どころか領民からも慕われると聞いて納得した覚えがあります。
そんな彼ですが、いつの頃からか口数が減ってしまわれました。
ですが、懸命に何かを伝えようとしている姿は見ていれば分かるものです。
そのお姿に可愛いと常々ときめいておりました。
更に時が流れると、今度は私に対して一見よそよそしくなってしまわれました。
流石にその時は寂しく思ったり、嫌われたかと凹みもしたものです。
が、私がそう思うやいつものように懸命にどんなに私が好きかを伝えようとしてくださるのです。
確かに言葉は少なかったのですが。
僕にとって君は最愛だだの。愛らしすぎて見つめられないだの。そんな事を言われてしまえばこちらが照れてしまうというものです。
照れ隠しにみだりに人前では口にしはなりません。そんな可愛げのない事を言った事もあります。
そんな事すらお優しい彼からすると、至らぬ点を教えてくれたと喜ばれてしまいました。
明らかに私では足らない部分が多すぎる、あまりにも素敵なお人でもありました。
でも、こんなに居心地の良い場所を他の誰かに取って代わられるなど、闇の中で生きろと言われるようなものです。
彼との時間以外は、必然と彼の隣に相応しくなれるように必死に努力するのも私の中では当然の帰結でした。
出来る事が増えれば単純に褒めて戴いたり、体の事を心配して下さったりするのが嬉しかったものです。
なんだかんだ私は打算にまみれた女で、でもやっぱり彼の隣は譲る事は出来ないずるい女でもあります。
そんな非常に充実した日々は、幸いにも今日に至るまで続いています。
それはあなたもご存知ですよね?
ああ、そう言えば元王太子達の小事件もありましたが。あの時ばかりはちょっと大変だったのですからね。
あなた――彼が元王太子達の婚約者の皆さんにあまりによくしすぎるものですから、私がそれ以上に良くして頂いていたのに嫉妬してしまっていたのです。
しかも理由が皆さんが私の大切な友人だからだなんて、事実だったからこそ何も言えるわけもないじゃないですか。
それなのになんで小さな嫉妬に気付かれるのです? 男性は鈍い鈍いとお母様からお聞きしていたのに――え? そりゃ私を愛しているからって、今は私の話なのです! そうやってお流れになってしまうのはいい加減嫌なんです!
「う、本当に不甲斐なくて申し訳ない」
「ちちちちち、違います! あなたを責めている訳じゃないですし。その、だから、私はずるい女で小ズル賢くて。えっと。あれ?」
目の前の男性以外が相手ならばこんな事にはなりませんのに、今の私はポンコツになっていまいました。
上手い言葉も思い浮かばず、途方に暮れてしまいます。
ああ、これでは今日もまた――
「……ふふ。君の本音が聞けてとても嬉しかったよ。それにしても、君の方こそ僕を美化しすぎだと思うんだ」
「きききききき」
うわああああああ、キス! キスぅぅぅぅ!
「本当に待たせてごめんね。口付けはどうしても大事にしたかったし。でも僕がヘタレだったせいでこんなにも遅くなってしまって本当にごめん」
「あうぅ」
え、なんで私はこんなにてんぱっているのに、この方は平気なのですか!
って、また顔ちかぁぁぁぁぁ!
「平気なんかじゃないよ。と言うか、あれだ。君に溺れ過ぎてなんか壊れちゃったみたい。こうやって素直に言葉を紡げるのはあの時以来だよ」
私から見ると余裕があるように見える彼は、艶のある笑顔で顔を近づけて、近づけひぇぇぇぇぇ。し、舌が私の舌とはうぅぅぅぅぅ。
私が完全に余裕を失い喘いでいると、コンコンと戸を叩く音が部屋に響きました。
と、びくっとヒューイ様が全身を震わせます。
「あ。えっと。な、なんだ」
あ、いつもの彼に戻った。
ううん、明らかにいつもより挙動不審だし顔も赤いし、とっても可愛い!
どうやら彼が話してくださるみたいですし、存部に愛でましょう。
「申し訳ございません。そろそろ時間ですので」
「そそそ。ごほん。そうか。知らせてくれてありがとう」
一つわざとらしい咳をし、すぐに冷静さを取り戻してヒューイ様が答えた。
私も熱が冷めてしまうような感じを覚える。
キスと言う一大イベントは達成出来たのだけど、もうお別れの時間がきてしまったから。
次会えるのは早くても一月ほど先になってしまう。
来年結婚出来るのだけど、だからこそやるべき事が更に増えてお互いに時間が取れなくなってしまったから。
でも、後半月後には一緒の屋敷で暮らせると思えば耐えられるし頑張れる。
気持ちを入れ替えてヒューイ様を見れば、彼はまだ名残惜しそうにしょぼんとしていた。
あーん、可愛い食べちゃいたい。
さっきまで食べられそうで振り回されちゃったけど、そっか、私から襲っちゃったらいいんだ!
って事で唇だけ奪いました。
うん、大失敗! これ恥ずかしすぎます。でも凄く幸せだから懲りずにまたやっちゃいそう。
ヒューイ様を見れば、あ、恥ずかしさのあまり完全に私と視線を合わせられなくなってますね。
うん、攻めたら可愛らしいヒューイ様と愛し合う事が出来そうです。逆なら私が振り回されそうなので二度おいしいですね! ……私だいぶ混乱していますわ。
「えっと。それじゃぁ」
何とかそれだけヒューイ様は口になさって、足早に扉へと向かわれる。
可愛らしいしちゃんと心情を知っているから嬉しいけど、急がれると寂しいものは寂しい。
それにやっぱり今回は私を振り回しすぎだと思ったので、いつもは心だけにとどめておく言葉を口にする事にした。
「ヒューイ様。可愛らしい貴方様を心よりお慕い申し上げております」
へにょっと情けなさそうな表情を浮かべたヒューイ様に胸が痛むものの、でもどこか嬉しそうにしてくださっている様子。
うん、私の言葉は嬉しいけど可愛らしいは不本意だったというところでしょうか。
君の方が可愛いよ、愛しているなんておっしゃって部屋を出ていかれましたけど。
参りました。嬉しすぎて腰砕けそうです。
「それにしても、やっぱり私の未来の旦那様は世界一可愛らしいですわ」