明日のあなたへ
無意識の中の意識で
僕は言う
まだ目覚める時ではないと
その時がいつくるのか
僕にはまだわからないけど
必ずその時がくることだけは
わかっている
暗くうるさい空間の中で
追りくる気配に怯えながら
山より重い気だるさを胸にしまい
恐竜ほどのカバンを膝の上に乗せ
大津波の前兆のような揺れに揺られ
僕は今
無意識の中で意識する
ここは天国のようだと
辺りは暗く歩兵の行進のように
規則正しくなる音
天国の終わりはそれと共に
近づいてきた
僕は確信した
ついに目覚める時がきたと
揺れは収まり
優しいアナウンスと共に目覚めると
天国は崩壊した
重い思いをゆっくりと持ち上げて
震える膝を軽く叩き
立ち上がると
今日も僕は
いつもの駅で電車を降りた
もし許されるのなら
次は隣の駅まで寝ていたい
でもそんな事はゆるされない
頑張れ明日の自分
頑張れ明日のあなた
ありがとうございました