プロローグ
新作です。
「炎球」
「ギシャァァ」
不気味な断末魔を残して敵は魔力となって霧散した。
「これで最後か?」
「そうみたいだね」
最後の部屋を守っていた敵を全て倒したことを確認し、世界を取り戻す戦いの第一歩にする為の糧にするため、自分達の住んでいる街から最も近いところにある敵のアジトに乗り込んでいた。
「よし、そろそろ主の面を拝んでみるとするか」
「そうしよう、お兄ちゃん」
そして、扉に手を掛けて思いっきり引っ張った。あまりに強く引っ張ったものだから、扉ごと取れてしまった。いや、内開きだったのに逆方向に引っ張ったために根元から壊れてしまったのだろう。やった本人は意に介していないようだが…
急に大きな音がしたせいで、中にいた敵達は、一人を除いて驚きのあまりポカーンとしている。
「よぉ。お前がこの邪魔くせぇアジトの主か?」
「如何にも。我こそがこの魔王軍第106番基地軍の長、Ⅱ次級Ⅴ階中殷リメストロス・アルネハーマン・ケワエだ。それで、卯ぬらは此処に何の用件で来た?」
「お前を倒す為だ」
「ならばやってみるがよい。殺れるものならな」
「朱咲あとはお前の仕事だ」
「了解」
そして、戦いが始まらなかった。
「さぁ、どこからd…」
「大宇宙爆発」
「グギャァァ!」
アジトの主は周りにいた衛兵もろとも魔力となって霧散した。
前作と同時進行で行こうと思います。なので投稿ペースが不安定になると思いますが、これからもよろしくお願いいたします。
それでは、ありがとうございました。