第6話 終戦と愁然
「我らカタフィギオ主力部隊、現着だ! 皆の者、よくぞ持ち堪えた!! これより余が、この戦線の指揮を執る!
ーーそして聴くがよい! アダゴニア軍の者共よ! 余はカタフィギオ軍総大将、カタフィギオ帝国サンクトム王朝5代皇帝、クリスティア・サンクトムであるーー」
アウレリアとの決戦から四半刻ほど過ぎた頃、クリスティアとクロノスが率いるカタフィギオ主力部隊はようやく対アダゴニア戦線の前線に到着し、カタフィギオ軍の最前線に躍り出ていた。
彼我の戦力差は伝令の魔石でアイオロスから報告を受けた時と変わりない。
カタフィギオの被害は増えていないが、アダゴニアへのダメージも与えられていない、そんなところだ。
もっとも、総大将不在の戦線維持が与えられた役目だったのだから、アイオロスがとった専守防衛の方針は正しいのではあるがーー。
「それにしても、双方損害無しってのはちょっとな……」
妙な予感がする、とクロノスは周囲へのーー後方をも含めたーー警戒を強くする。
「戦功を欲する猛者どもよ! 命惜しくなくば掛かってくるがよい! 余が自ら、返り討ちにしてくれよう!!」
クリスティアが一歩、前に出る。『皇帝の首』を餌に、敵兵を釣ろうと煽り口上を口にする。
しかし、返ってきたのは。
「敵軍に大きな魔力反応多数! 陛下ーー!!」
「うむ! 総員、対魔力防衛陣を展開! 守りを固めよ!!」
クロノスがいち早く敵軍の動きを感知し、クリスティアが自軍に指示を飛ばす。
カタフィギオ軍は、引き続き、守りを固めることになる。
ーー一方、アダゴニア軍では。
「大佐殿! 敵総大将、皇帝クリスティア、現着しました!」
「よろしい。こちらも全力で応じよう。ーー我が軍の全魔弾兵、弓兵、投擲槍兵は前へ! 全開の魔力を込めつつ、掃射の合図を待て!
ーー更に、後方へ通達。 『例のアレ』を叩き込む。準備せよ」
「「「「はっ!」」」」
赤髪の槍兵、アウレリア・カニス大佐がアダゴニア軍総大将として指揮を執る。
「さて。どのくらい持ち堪えるか、お手並み拝見させて貰いますよ、皇帝陛下」
口の端を吊り上げつつ、アウレリア自身も黒槍に魔力を込めつつ前に出る。
やがて、アウレリアの合図で、物理・魔法が入り混じった遠距離攻撃の嵐が、カタフィギオ軍を襲い始めた。
ーーカタフィギオ軍。
「ぐ、これは……カニスの魔槍も混じっているが、それだけじゃねぇな、何にせよ、とにかく範囲が広すぎる。オレやイアロス騎士団だけで捌き切れる分にも限度があるぞ……!」
『案ずるな、クロノス。俺たち騎士団に加えてお前が加わったのだ。撃ち漏らした残りを耐え切れるくらいの防御力は、我が軍だって備えている。ーーそれよりも、気付いているか』
「ーーーーこれは!!」
敵の遠距離攻撃を迎撃しつつ、伝令の魔石を通じてアイオロスと会話する。
その、アイオロスの言葉に再び敵軍に意識を向けると。
「クリス陛下! 敵軍に今の攻撃の数倍の規模の魔力反応! しかもこの魔力パターンは例の魔力爆弾に似てる!!」
『聴きなさい、皇帝以下カタフィギオ軍の者共よ。 間も無く我らアダゴニアの最新兵器をご覧に入れます。火力・範囲ともに通常の魔力爆弾の数倍。逃げ切れるかは分かりませんが、逃げたければ逃げても結構ですよ。
ではーー魔力誘導弾"ヴリマ"、発射用意』
突如、敵から入った通告にカタフィギオ軍がざわめく。……これはあまりよろしくない。現状の防御力で"ヴリマ"とやらを防げるかは分からないが、ここで半端に防衛陣が崩れたら、それこそ軍の壊滅は必至だろう。
「皆の者っ! 落ち着くがよい! 落ち着いて、今まで通り防御に専念せよ! ーー案ずるな。余の為に死ねというのではない。そなたらの命、このクリスティア・サンクトムが守ってみせよう。だから、余を信じ、そなた達の力を余に貸してくれ!!」
『ーーーー発射!!』
クリスティアの言葉に、軍のざわめきは少し治る。軍の離脱者も、辛うじていない。が、次の瞬間、数発の誘導弾が敵軍から発射される。と同時に、クリスティアの口から詞が紡がれる。
「ーー告げる! 我が名はサンクトム王朝第五代皇帝クリスティア! 我が名、我が魔力、皇帝たる我が身をもって"聖域"の帝権をここに示さん!
いざ謳え! 聖者の庭を! いざ穿て! 天の楔よ!
帝なる鍵は今ここに!
いざ開かんーー聖域の門よ!
ーー万事不侵たる聖域の加護(セイキ・プロスタシア・サンクトム)!!」
詠唱が終わると、クリスティアを中心に青白い光が広がっていき、カタフィギオ軍全体を包み込んでいく。その膨大な聖域の魔力により、兵士達の枯渇しかけていた魔力は全快し、傷や疲れは回復し、それぞれの魔力量は倍増し、さらにその魔力による魔法の威力や防御力は大幅に増大する。
これが、イーとの特訓により自らの膨大な魔力量と、"聖域"の魔力を解放出来るようになったクリスティアの、『派手に華々しく』味方を守れる奥義であった。
そこに、小さな筒状の形をした魔力誘導弾"ヴリマ"が着弾する。大規模な爆発がカタフィギオ軍の数カ所で起こり、閃光と爆風が軍全体を飲み込む。
「クリス陛下ーー」
「うむ! 見たか、クロノスよ! これが余とイーの、特訓の成果だ!!」
クリスティアは胸を張る。その後ろで、爆風が収まりーー青白い光に包まれ、被害をほぼゼロに抑えられた、カタフィギオ軍の兵士たちの姿が現れる。軍を壊滅させるつもりで放たれた敵国の兵器。それを受けたカタフィギオ軍は、しかして健在のままであった。
各所で、「うおーー!!」だの、「皇帝陛下万歳!!」だの声が上がる。同様に青白い光を纏ったクロノスも、クリスティアを讃える所感を述べる。
「いや、見事です。こいつはすげぇや、魔力が漲ってやがる」
「うむうむ! もっと讃えるがよい! ーーところでだ、クロノス。敵の魔力反応はどうだ?」
「あぁ……まだデカイのが残ってるな。これは第二波以降もあると見て良さそうだ」
「そうか。うむ……悔しいが。本当に悔しいが……ここからは逃げの算段だ。余の"聖域の加護"もそう長くは保たないのでな」
いくらクリスティアの魔力が膨大であるとはいえ、"加護"の対象は数万からなる軍の全体。そう長く続くものではないし、敵側に未知の技術がある以上、ここから攻勢に転じるのも危険であった。
クリスティアは少し、考える。
「クロノスよ。"毒蛇の牙"を準備せよ。今のそなたならば確実に敵将、アウレリア・カニスに手傷を負わせることが出来るはずだ。そうすれば敵軍の動きは少なくとも数瞬、止まるであろう。それを合図として、我が軍は撤退を開始する」
「承知。ーーー冷静な判断です」
「当然である。余は皇帝、それも今は、帝国の軍を預かる身であるゆえ、な!」
"万事不侵たる聖域の加護(セイキ・プロスタシア・サンクトム)"の発動により、全軍の士気は上がり、兵士たちの能力も上がっている。反転攻勢に出るべきという見方もあるだろう。が、このまま距離を保って撃ち合いをしても"ヴリマ"がある以上カタフィギオの不利。勢いのまま突っ込んで乱戦に持ち込んだとしても、アウレリアの部隊がいる。"加護"の効果があるうちは優位が取れるだろうが、効果が切れた後、もしも劣勢になった時に撤退しようとしても、今撤退するよりはるかに大きな被害が出てしまう。此度の外征に、そこまでの犠牲を払うほどの戦果は求めていない。そも、今回の目的は大軍団およびクロノスとイアロス騎士団による戦力の誇示。その出鼻を挫かれ、作戦に失敗した以上、戦場に長居する意味は薄い。攻めるならばアダゴニアの兵器の情報を集め、対策を練ってからからが効果的であろう、というのがクリスティアの結論だった。
「変現技装"三式""収束型"ーー射殺す毒蛇の牙!!」
クロノスの大弓から巨大な魔弾が放たれる。前回のそれより数段威力の上がった、束ねられた毒蛇の牙は、一直線に敵軍へと向かい、そして敵将を捕らえた。
アウレリアが倒れると同時に、その姿がかき消える。恐らくは、強制転移により本国へ護送されたのであろう。
「よし。ーー総員、撤退だ!! 敵はまだ、兵器を残している。余の"聖域の加護"の効果もじきに消えよう。故に、此度の外征はここで痛み分けとする! 今一度言う。撤退、撤退だ!!」
クリスティアの指示が伝令の魔石により全軍に届く。程なくして、各部隊長の指揮により整然とカタフィギオ軍の撤退が始まる。アダゴニアからの追撃はない。それどころか、カタフィギオ軍が完全に撤退体勢に入ると、アダゴニア軍もまた、戦場に背を向け撤退を始める。
ーーーーここに、カタフィギオ帝国とアダゴニア王国の、第一次会戦が終結した。
ーーーーー◇◆◇◆◇ーーーーー
対アダゴニア王国戦からしばらく、王宮エクソジア内にて、クロノスはようやくアイオロスとの接触に成功していた。
「やっと捕まえたぜ。イアロス騎士団長さんよぉ……!」
「クロノスか。ここ最近、俺の周りを嗅ぎまわっていた鬱陶しい魔力は、お前か」
「何……?」
「冗談だ、そう怖い顔をするな。お前が本気で気配を断てば、魔力すら感知出来なくなるというのは俺も分かっている。まぁそろそろお前とも話をせねばと思っていたところだ。ーーーここは人目に付くな。付いて来い」
「あ、おい!?」
アイオロスはクロノスに背を向け、足早に歩き出す。クロノスとしてはすぐにでも問いただしたいところであったが、確かに人目に付くところで話す内容ではない。クロノスは仕方なく、アイオロスに付いていくことにした。
「ーーーここだ。入るがいい」
「騎士団の第二アジトか。確かに、ここなら人目にゃ付かねぇな」
クロノスが連れてこられたのは、王宮があるメインストリートの裏手側にある路地裏、その奥にある小屋だった。
王宮にある詰所や、メインストリートにある第一アジトと違い、全く人目に付かないここは、騎士団が受けた特命や密命について話したり、作戦を練るのに使われていた。
「陛下は今、大変だそうだな」
「あぁ、先の対アダゴニア戦についてな。イーちゃん……イー・スィクリターリ秘書官も色々根回しとか頑張ってるようだが、やれ『臆病風に吹かれた』だの『自分の趣味の為に出兵しておいていたずらに兵を死なせた』だの悪評に繋がる通説を流布する『誰か』がいるようです。ーーーなぁ、団長? いくさの時から、どうも敵さんの動きがきな臭かったんですが……アンタ、何か知ってんじゃねぇのか」
「ふん。まぁ知らんこともないがな。ーーーお前が本当に訊きたいことは、それではないだろう?」
クロノスがアイオロスを睨み付け、アイオロスもまた、クロノスを見る眼光を鋭くする。互いの視線をぶつけ合うこと数瞬、今度はクロノスから口を開く。
「なら訊くが。ーーーこないだの密書、アレはどういうこった」
「フーーーどういうことも何も、読んだのだろう? 書いてあった通りのことだが」
「何故オレだ? そして何故、陛下が死ななきゃなんねぇ」
「俺はな、クロノス。"完全なる帝国"を描き続けているのだよ」
何ーーー? と訝しむクロノスに、アイオロスはまぁ聴け、と続きを話し出す。
「俺は調節しているのだ、カタフィギオが、この帝国が最も繁栄するに相応しい、その理想の体制を。
確かにクリスティア陛下は有能だよ。この俺の予想を超えるくらいには。だが、足りない。いや、相応しくない。同盟国は数あれど、あの少女は諸外国に侮られている。その一つの結果が、アダゴニア王国だ。
このままではカタフィギオ帝国は10年のうちに衰退する。ゆえに、5代続いたサンクトム朝にはここで終焉を迎えてもらう。ーーー俺が描くのは、末代まで続く千年帝国だ。
察しの通り、俺とアダゴニア王国は通じている。先のいくさも、この暗殺計画も、俺にとってはその為の作戦にすぎない」
皇帝になんぞなってしまったのが、あの少女の不幸だったな、と言いつつ一息置くアイオロスを、クロノスは更に睨みつける。
「……それを聴いて、オレが動くとでも?」
アイオロスはその視線を受け流すと、動くさ、と再び語り出す。
「クロノス。そもそもお前の今の立場だって、暗殺の末に獲得した血塗られた立ち位置だろう。ーークリスティアの父は、お前が殺したのだから」
「それはーー」
「あぁ。俺が指示し、俺が手引きして、お前が殺した。本来はその息子、極めて有能だったクリスティアの兄に期待しての暗殺だったがーー不幸なことに、兄は皇帝になって間も無く病没し、様々な偶然が重なって、クリスティアが皇帝となった」
「……皇帝を殺したからって、思い通りになるとは限らないってことだ」
「絞り出したかのような否定だな。まぁ、先帝の暗殺が良い結果に繋がらなかったのは認めよう。だが、それだけだ。ただ一例、偶然の失敗をもって、千年帝国への計画を諦める理由にはならん」
話が逸れたな、とアイオロスはクロノスの顔を見据え直して、話を続ける。
「俺が絡まなくとも、お前は既に、この帝国へ来る前から暗殺をしているな? 帝国へ来た時、先帝に迎え入れられる為の手土産として持ってきた将軍の首。ーー更に遡っては"神の国"バシレイアの王の首」
「ーー何故それを知ってやがる」
「なに、俺も"神造り・神殺しプロジェクト"の被験者だったというだけだ」
アイオロスは常に着用している手袋を外すと、左手の甲をクロノスに見せる。そこには、誰もーークロノス以外の誰も知らない筈の紋章が、刻まれていた。
クロノスに向けられたその紋章が、光を放つ。
「アンタ、はーー」
「お前の記憶の鍵を壊した。よく思い出すがいい。お前がーー俺たちが、如何にして産み出され、どのように生きてきたのかを。そうすればお前は知るだろう。お前は何を成す為にここに居て、これから何をするべきなのかを」
良い結果になることを期待しているぞ、兄弟。そう言って、アイオロスはどこかへ行った。
クロノスは、気がつくと王宮の屋上に居た。日はすっかり落ちている。夜の闇に、右手の甲がぼんやりと光を発する。その光は、昼間アイオロスに見せられた、アイオロスの左手の甲にある紋章と同じ形をしていた。
「アイオロスと同じ紋章。……いや。オレと同じ紋章を、アイオロスも持っていた」
光を発する右手の紋章を、ぼぅ、と見つめる。その光は、今まで蓋をしてきた/封じられていた、考えないようにしていた/考えることを阻害されていた、過去の記憶を呼び起こすようであった。
「ーーオレの由来。オレの目的。……オレが今ここにいる理由」
クロノスは思い出す。
それは、"神の子"が帝国の"軍神"に至るまでの経緯ーーーー。
どうも、T-Mです。
第1話から読んで下さってる方は6度(年越し特別編も入れると7度)もお付き合いいただきましてありがとうございます。
今回初めましての方は、ぜひ第1話から読んでいただけると幸いでございます。
というわけで、ChronuKrisークロノクリスー、第6話でございます。
対アダゴニア戦が終わり、話はクリスティア暗殺計画からクロノスの過去へと動いていきます。
次回はクロノスの過去編になるかと思います。
さて、今週のチラ裏設定大公開のコーナー。
とはいえ、今週も新規キャラなし、新技もクリスティアのアレだけなので、ちょっとした小技や兵器についても触れたいと思います。
ではまずクリスティアのアレ。
万事不侵たる聖域の加護(セイキ・プロスタシア・サンクトム)
火力- 防衛力S+ 射程- 範囲S++ 応用B 燃費C 命中-
"聖域"の魔力を起動し、指定範囲内の対象に一定時間加護の力を与える。
加護の力には次の効果がある。
・魔力と体力を定期的に全回復する ・傷を癒す ・魔力量と魔力出力を倍増する
・攻撃力と防御力を数ランクアップする(1.5倍くらいのイメージ)
・被ダメージを半減する ・状態異常を回復する
効果の強さは魔力出力、効果範囲は魔力量によるため、膨大な魔力量を誇るクリスティアはかなりの規模の人数に加護の力を与えることができる。当然意図的に範囲を絞ることも可能。
効果は絶大だが、効果時間が限られ、また一度発動すると一定時間発動出来なくなるため、使い所は考える必要がある。
続いてちょっとした小技を。
魔力放出
火力E〜A 防衛力 E〜B 射程E〜B 範囲E〜C 応用E〜A+ 燃費B 命中B
自身の魔力を放出する。放出した魔力は直接敵にぶつけたり、武器にまとわせたり、移動の推進力として利用したりする。
そのシンプルさゆえ、使い手の能力次第で大幅に性能が異なる。
魔力障壁
火力- 防衛力E〜S 射程- 範囲E〜B 応用E〜B 燃費S 命中-
自身の魔力により壁を作り、身を守る。
魔力放出と同じく、使い手次第で性能が大きく変わる技である。
聖域の壁
火力- 防衛力S 射程- 範囲B 応用C 燃費S 命中-
クリスティアの持つ"聖域"の魔力による魔力障壁。ほぼ最高クラスの性能を持つ魔力障壁である。
転移/強制転移
火力- 防衛力E〜B+ 射程(E〜A) 範囲E〜S 応用E〜B 燃費S 命中-
転移は自らの意思で、強制転移は予め設定した術式や他人の意思により、近距離への瞬間移動を可能にする。
術者の能力にもよるが、一度の転移で移動できる距離は半径50mほどである。連続使用が可能なので、遠距離への高速移動にも使える。
続いてアダゴニアの兵器編。
魔力爆弾
火力A+ 防衛力- 射程C 範囲A 応用E 燃費SS 命中B
高火力・広範囲の爆発を巻き起こす魔力兵器。予め貯蔵された魔力を使うため使用者の魔力消費はほぼゼロ。その代わり消耗品。
要は魔力放出のもの凄い版を誰でも扱えるようにしたもの。
設置・投擲が基本の為射程は短いが、アウレリアの部隊などでは転移と組み合わせることでこの問題を解決している。
魔力誘導弾"ヴリマ"
火力S+ 防衛力- 射程A+ 範囲A 応用E 燃費SS 命中A+
魔力爆弾の上位兵器。ミサイル化することで射程と命中率が大きく伸び、また火力も向上している。
魔弾に特化した最高位の魔法使いが撃ち出すレベルのものを使い捨てとはいえ誰でも撃ち出せるようになるという、この時代の戦争の常識を覆すレベルの環境破壊(2重の意味で)兵器である。
ーーー以上、チラ裏自己満設定公開のコーナーでした。クリスティアの "加護"はアレですな、ものすごいリジェネとものすごいバフが一定時間同時にかかる、みたいな。
後は、「アダゴニアの技術力は世界一ィ!!」みたいな話です。
と、いうわけで。次話では過去編に入りますが、出来れば次話のみで終わらせたいなぁ、などと思いつつ。
クライマックスにだいぶ近づきつつあるんで、ここが踏ん張りどころかなー、といったところです。
それではまた次回、無事にお目にかけることが出来るよう願いつつ。
今回もお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。