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ChronuKrisークロノクリスー 神威の戦士と少女皇帝  作者: T-M.ホマレ
後日談 イリーニ共和国〜シンパティア魔戦杯編〜
31/36

後日談第16話 しのぎを削る

準決勝終了後しばらく。

手を繋ぐクロノスとクリスティアが見つめる先で、青髪の少女と蒼い鎧の女騎士が武闘場の両端に現れる。


ーークロノスは、先の試合で負ったダメージをクリスティアの「聖域」の魔力による回復結界魔法、「万事不侵たる(セイキ・プロスタシア)聖域の加護(・サンクトム)」により回復中である。

元は対象を特定しない範囲魔法だったが、カタフィギオ帝国における最後の戦いの折、クリスティアが"クロノスのための聖域となる"ことを決心したことでクロノス専用の魔法となった。


手を繋いでいるのは聖域の魔法による回復の効率化などの事情なのではあるが、

それはそれとしてクロノスと手を繋いでいられることに、思わず頬がゆるむクリスティアである。



『さぁ、この大会、シンパティア魔戦杯もいよいよ大詰め、あと2戦!

準決勝(セミファイナル)の第二戦、これに勝った方が決勝でクロノス選手と戦う、というところまで来ました! 来てしまいました〜!!』


と、そんな二人をよそにアナンシアの声が響いてくる。

この戦いで、ついに最後に残る二人のうちもうひとりーークロノスの最後の相手が確定する。



『そんな準決勝で戦うのはーー

障壁による防御を中心に、高度な魔術で敵を翻弄! "繊細にして堅牢の壁"イー・スィクリターリ選手!』



アナンシアの選手紹介を合図に、二人の戦士がゆっくりと武闘場中央に向けて歩き出した。



『そしてもう一人、それは全てをなぎ倒す嵐の如く! 何がなんでも叩っ斬る! "人間攻城砲" コノーニ・カタストロフ選手!』



「お久しぶりですね、イアロス騎士団第二副団長」

「ハハハ、そうだナ! 相変わらず小賢しそうな顔をした魔導ナントカの元隊長! 今度こそ叩っ斬ってやるから覚悟しナヨナ!」

「さて。今の私の守りを、貴女が破れますことやら」


『両者武闘場中央で睨み合うー! 闘志は充分、と言ったところか!

ああっと、近い、お二人とも近いです〜! も、もう少し、もう少し後ろ! マーカーが付いてるところまで下がってください〜!』


勢い、至近距離まで近づいていた二人にアナンシアから指示が飛ぶ。

それに応じて、コノーニは後ろに跳び退き、イーはゆったり歩いて規定の位置に移動した。


『コホン。えー、失礼しました。

気を取り直して、イー・スィクリターリ選手vsコノーニ・カタストロフ選手! 試合ーー開始です!!』


アナンシアの合図が出た瞬間、コノーニがもう一段階跳び退(すさ)る。と、思った瞬間にイーの眼前までブッ飛んで来た。

そのまま大剣を振り下ろす。

……が、その斬撃はイーの手前で停止していた。


「ーー専守全衛の盾(アミナ・プロピリギオ)。相変わらず攻撃が単純ですね。読むまでもなく見え見えです」

「ハ、様子見の初撃を防いだくらいデ偉そうニしないで欲しいモンだナ!」


コノーニは下がらない。いつもなら跳び退いてもう一撃、と来るところだが、今回のコノーニはそのまま大剣に力を入れ続けていた。


「オオオ、滅多斬破城砲(クシーフォス・オープロ)ォーゥ!!!」


コノーニは、そのまま魔力を大きく解放し、自身の最大火力へと移行する。

競り合ったまま、そのまま押し切るつもりのようだ。


「っ、魔力障壁、多重展開……!」


イーは障壁の数を増やして対抗するが、騎士団の"火力バカ"と称されたコノーニのデタラメな斬撃の嵐にことごとく破られ、イー本人も少しずつ押されてていく。


「くっ……!」

「さァー! 本丸もらっタァ!!」

「ーー魔弾装填数100、障壁設定数50。魔術式、起動!!」

「ぐォッ!?」


イーの周囲から発射された数々の魔弾がコノーニに叩き込まれていく。

追加で展開された障壁を破る間、100発の魔弾、その多くをコノーニは受けることになった。



「2回戦から成長していませんね。あの時もクリスちゃんの魔弾に止められてましたが」

「ぐヌヌ」


イーから距離を取りながら、コノーニが唸る。涙目で大剣を構え直したその頃、関係者観戦席であーもう、と頭を抱える長髪の青年がいた。


「一対一の戦いで、燃費の悪すぎる技を軽率に使うのは致命的でしょう!! もう少し段取りというものが……」


先の戦いで、コノーニに勝負を譲ったアイオロス騎士団筆頭副団長、カストロ・シーデロである。

彼は、コノーニのあまりにも奔放的な戦い方に頭を抱える。

抱えながらーーコノーニに、魔力を用いた『ある合図』を送る。


「! フン、そう余裕でいられるのも今のうち、ナノだナ! 今のでオマエも消耗している。果たして『次』に耐えられるかナーー?」


挑発するように大剣を突き出し、その先端をぐーるぐると揺らめかせるコノーニに、イーは不穏なものを感じる。

専守全衛の盾(アミナ・プロピリギオ)に込める魔力を気持ちばかり増やしたところで、その不穏さは形を持った。


「この、魔力はーー!」

「ゥウォるぁッ!!」


イーが結論を出す前に、大剣を振り回しながらコノーニが突進してくる。

その大剣は、イーが展開した護りにそのままブチ当たりーー、


「今度こそモラったァ!!」


パキン、と硬い音がした。その音は、コノーニの大剣がイーの魔力障壁を貫通した音だった。

コノーニはそのまま大剣を振り抜く。

満足げに振り抜いた先を見て、


「ーー何ッ」


誰もいないその空間があることに、驚愕する。


「……間、一髪でした。あそこで逃げる選択肢を取らなければ、私は私の護りごと叩き斬られていたでしょう」


少し遠くから、イーの声が飛ぶ。

コノーニが振り向くと、コノーニの現在位置とは反対側に、声の主がいた。ちょうど、初期位置からお互いの位置を入れ替えたような形になる。


「コシャクな」

「黙って斬られるわけないでしょう。それに、貴女から見れば小癪(こしゃく)に見えるようなものこそが、私の戦い方です」

「チィ」


コノーニが小さく舌打ちをする。それと同時に、再びイーへと突進しようとするが、


「うおッ」


突然そこに現れた壁にぶつかり、面をくらって立ち止まった。

その壁を斬り払って進もうとすると、少しも進まないうちに今度は魔弾が炸裂する。


「なんだコレ、ナンダこれは……!」


地団駄を踏む勢いで、コノーニはイーを(にら)む。斜め前に進もうとしたが、今度は地面が小さく爆発し、やや後退させられる。


「貴女が攻撃を空振りしたことを把握するまで、少しの隙がありましたので。そのまま接近戦をするのは危険と判断して、少し『小癪な仕掛け』をさせてもらいました」


イーが言う『小癪な仕掛け』とは、いわば『魔術式の地雷原』とも言うべきものだ。

イーがコノーニから距離を取るとき、まっすぐに飛び退るのではなく、斜め後ろに少しずつ移動しながら距離を取っていた。

その時に、予め魔術の内容が刻まれ、イーの魔力に反応して起動する『式』をばら撒いておいたのだ。


これならばコノーニが急に突撃してくることは防げるし、仮に強引に突っ込んできたとしても、その勢いは大きく削げる筈である。

流石のコノーニもそれを分かっているのか、そのまま突撃してくることはない。


(先程の魔力……あれは、それまでのコノーニさんとは明らかに異質のものでした)


魔術式の地雷原、それそのものを盾としてコノーニと対峙するイーは、先程の自分の護りを破らんとしたコノーニの攻撃、そこに込められた魔力について考えを巡らせる。


(護りを打ち破る魔力。盾を『貫通する』魔力……それを、私たちは見たことがある)


この魔戦杯の第二回戦、そこで、イーたちは『貫通』の概念が宿った魔力を使う騎士と戦っていた。

そして他ならぬその戦いの中で、自分のものとは違う特性の魔力を利用する手段ーー『魔石』に魔力を通すことでそこに込められた特性が発動するというものを利用してもいる。


(仲間が使う魔力を魔石に封じて使えるようにする。イアロス騎士団……カストロさんなら用意してあってもおかしくはない)


すなわちーー、


(コノーニさんが、騎士団の他の皆さんの力を使ってきてもおかしくは、ない)


他人の能力を魔石を通じて使用できる。それはつまり、相手が何をしてきてもおかしくない、何をしてくるか分からない、ということでもある。


「……思った以上にやっかいですね。幸い、コノーニさんの魔力量はそう多くないはずですが」


かといって長引かせると逆に不利になりかねない。

みると、前方では魔術式を一つずつ処理しながら少しずつ前進してくるコノーニがいる。

イーは護りを固めていると油断しているのか、それとも細かい作業が苦手なためか、あまりこちらに意識を向けている様子はない。


ーー攻めるなら、今だ。



専守全衛の盾(アミナ・プロピリギオ)、縮小展開。魔弾、装填。装填数、50」


前方に目をやると、コノーニは『地雷原』を半分ほど攻略したところだった。

次の一歩を踏み出したコノーニに、『式』に込められていた魔弾が炸裂する。


「ーー今! 魔弾、斉射ーー!」

「っ、ナニッ……!」


魔弾の更なる襲来にコノーニは一度後退し、大剣で振り払ってガードする。

魔弾が飛んできた方向に視線を動かすコノーニだが、そこには誰の姿もなく、


「はああああああっ!!」

「ナントぉぉぉ!?」


前方の一部にだけ専守全衛の盾(アミナ・プロピリギオ)を展開したイーが、魔力の盾ごと横合いからタックルを仕掛けていた。

盾の魔力に突き飛ばされたコノーニは、飛ばされながらも大剣で反撃しようとする。

そこへ、


「やぁぁっ!」

「うォ……!」


飛び上がったイーから多くの攻撃を跳ね返す魔力の盾が投擲さ(はなた)れる。

それに弾かれたコノーニは、残った地雷原の中に飛び込む格好になった。


「おお、オぉぉぉぉ……!?」


魔術式が起動し、コノーニは魔弾の海に溺れていくーーかのように見えた。

しかし。


「ーーーー!」


イーは嫌な予感を覚えた。いや、それと同時に、嫌な魔力を感知した。


「これは……!」


さっきまではっきりとしていたコノーニの気配が朧げになる。

魔術式による魔弾も"ソレ"に弾かれた。


写鏡鉄城(カスレフティス・フロウリオ)、その魔力の断片ですか。やはり魔石を複数用意していましたね」

「本当は温存するツモリだったのだガな。オマエこそ、あの盾の展開中ハ移動できなカッタのでハ?」

「詳しく解説してあげる義理はありませんが、私だって日々応用や新しい魔術の研鑽をしているんです、よっ!!」


イーは後ろに少しステップすると、多重魔力障壁を展開するための魔力を両の手に込める。


(魔力の残量は多くないですが……それは向こうも同じのはず。気配が捉えにくくなってるとはいえ、"壁"自体はカストロさんのものよりかなり小規模。……なら!)

「障壁装填数350ーー鉄壁たるや重層の圧(プラピオス・ピエシィ)!」


幾重にも折り重なる魔力の"壁"が、列を成してコノーニの"壁"へと迫る。

イーによる、その雪崩のような壁の群れは、コノーニの魔石による壁ごと呑みこみ、押し流した。


ーーと、思われた。

しかし。


「ッ! ぅあっっ!」


突如として、イーの身体に裂傷が走り、その小さな身体が大きく吹っ飛ぶ。

障壁は破られた。瞬時にそれを把握し、イーは転がる身体を制御して再び壁を張り直す。


しかし、そこまで。



「ーー飛ぶ斬撃(ペータグマ・ティミ)。ドッカで聞いタ台詞だガ、"飛ぶ斬撃を見たことあるか"ーーナンつってナ」


コノーニは悠々と、大剣を担ぎながら歩いてくる。

一方、イーは膝で立っているのがやっとの状態だった。


「……切り札まで使わされたのは見事だ、と言っておこう。騎士としての戦いも楽しめた」


いつになく真剣な口調で話すコノーニに、イーは唇を噛む。

その言葉は、実質的な勝利宣言だ。そして、今の彼女にはそれを覆す術が、もはやなかった。


「……ふ。デハ、さらばダ!派手にブッ飛べーィ!」


コノーニが、大剣を大きく振りかぶる。その間、イーは魔力障壁に込める魔力を最大限に集中させようとしたが、


「がふッ……!」


大剣の腹で盛大なインパクトを喰らったイーの身体は、再び宙を舞い、そのまま武闘場の壁へと叩きつけられるのであった。


『試合終了ー! 決着、決着です!

 守りと攻めの熾烈な攻防でしたが、勝者は猛烈な攻めを見せたコノーニ選手! 決勝戦進出です!』


アナンシアの実況が場内に響く。

それをよそに、クロノスは力なく壁に身を預けるイーのもとへ駆けつけていた。


「大丈夫か、イーちゃん」

「はい……、少し休めば問題ないかと。

 それよりもごめんなさい。決勝で戦おうって、言ってくれたのに」

「いや。良い戦いだった」


クロノスはイーから視線を外し、武闘場の真ん中にいるコノーニに目をやる。と、コノーニの、彼女にしては真剣な眼差しと視線がかち合った。


「ーーあとは任せろ」


視線はそのままに、クロノスは言う。

イーは信頼の微笑みとともにはい、と静かに答えた。

医療班がイーを運び出す頃、再びアナンシアの声が飛ぶ。


『というわけで、決勝戦のカードはこの2人!

 百戦錬磨の大戦士・クロノス選手! バーサスぅ〜、圧倒的パワーでぶった斬る! コノーニ選手!

 決勝戦はこの後、数時間の休息タイムを経て夜の時間に行います!

 お二人とも、充分に英気を養ってきてくださいね〜!』


そこまで言うと、アナウンスは観客向けの案内へと切り替わった。

クロノスは関係者席に戻り、クリスティアやカロラと合流する。


「決戦は夜、か。まぁコノーニは戦ったばかりだから、そうじゃなきゃ不公平だしな」

「うむ。……ところでクロノスよ、イーの様子はどうだった?」


やや恐る恐るな感じでクリスティアが尋ねる。

みんなで行くとイーが余計な気を遣うだろうと、クロノスだけで様子を見に行っていたのだ。

……もっとも、それでもイーは気を遣ってしまったようだが。


「ああ、特に問題は無さそうだったぜ。あの分じゃ、心身とも回復にはそんなにかからないだろうさ」

「そうか。では後ほど、様子を見に行くとしよう」


話しながら、クロノスたちは係員の指示に従いつつ、武闘場から引き上げていく。


「しっかし、結局最後は師匠と騎士団のヤツとの決戦かー」


頭の上で腕を組みながら、ややボヤき気味にカロラが言う。

決勝トーナメントスタート時、8人の中に残っていたアイオロス騎士団員はコノーニとカストロの2名のみで、さらにこの2名は初戦で潰し合いをする羽目になっていたのだ。


しかし、彼らは、来た。

コノーニを切っ先としたアイオロス騎士団の刃は、もはやクロノスの眼前に迫りつつある。


「なんていうか、うまくいかねぇもんだなー」

「ま、ヤツらはヤツらで百戦錬磨の騎士団、そのナンバーツー、ナンバースリーを張ってんだ。その実力は伊達じゃねぇってことさ」

「うむ。あやつらが味方にいる時の安心感も、敵にまわった時の恐ろしさも、わたしたちは身に染みて知っている。

 しかしーー」


歩きながら、言いながら。

クリスティアはクロノスへと視線を送った。クロノスもそれをしっかりと受け止めて、(うなず)き、そして言う。


「ーーああ。結局のところ、オレが最後に勝てば良いだけの話だ」


クロノスは力強く言い切った。

その言葉に、カロラは笑みをこぼし、クリスティアは満面の笑顔を作る。


「うむ! 期待して……いや、信じているぞ、クロノス!」

「はは、まーたやってやがるこのナチュラルバカップル。でもま、師匠の言う通りだな!」

「な、ナチュラルバカップルとはなにごとか! クロノスが最強なのはカロラもイヤというほど知っておろう!」

「あー、はいはい」


似たようなやりとりを繰り返し、未だに顔を赤くするクリスティアと、その扱いに慣れてきて軽く流しながら弄るようになってきたカロラ。

その賑やかな会話を聴きながら。


「ああーー勝ってやるさ。絶対に」


クロノスは改めてひとり、静かに宣言するのであった。


どうも、お久しぶりですT-M.ホマレです。

第1話から読んで下さっている方は30度(正月特別編も入れると31度)もお付き合いいただきましてありがとうございます。

今回初めましての方は、ぜひ本編第1話から読んで頂けると幸いでございます。



結局前回の投稿から半年以上、かなりギリギリな感じで期間が空いてしまってますが、完結まで走りきりたい所存です。

……今回の話を書き始めたのは前回投稿直後だったはずなのになー。



さて、長かったシンパティア魔戦杯もいよいよ決勝戦、次の戦いで最後でございます。

イーvsコノーニ、実はわりとギリギリまでどちらに勝たせるのか迷ってましたが、敵味方で決戦の方がやはり盛り上がるのかなーとこういう結果になりました。


話の都合&カストロの暗躍でコノーニがどんどん魔改造されていく(笑)



さて、今回は新技が披露されたということで……ひさびさのチラ裏設定大公開のコーナーです。



イーが見せた『魔術式の地雷原』は、単純にイーが使える魔術式をばら撒いて設置する、ということをとても高度な次元でやった、というだけなので詳細は割愛します。

イーの戦い方は基本的にこんな感じですね。



今回のメインは、コノーニの飛ぶ斬撃(ペータグマ・ティミ)について。

"カストロが色々仕込んだ結果できた切り札"という感じではありますが、いちおうコノーニの技としてカウントします。



飛ぶ斬撃(ペターグマ・ティミ)

火力SS〜B 防衛力D 射程A 範囲C 応用D 燃費D 命中A

文字通り、敵へ向かって飛んでいく渾身の斬撃。

コノーニの馬鹿力と加減のない魔力放出に斬撃を乗っけて離れた敵をぶった斬る。

射程距離は結構長いが、一定以上距離が離れると急激に威力が減衰する。

ただでさえなにかと消耗の激しいコノーニが、空中を通して自身から離れた位置に斬撃を飛ばすことになるため、効率が非常に悪く本来なら実用性のない技である。

しかし、カストロが用意した魔石で『魔力のブースト』『"貫通"の概念』『写鏡鉄城(カスレフティス・フロウリオ)の性質による幻惑』の性質を持たされたことにより、凶悪な必殺技としての運用が可能となった。



カストロがコノーニに勝ちを譲って以降、カストロを主とする騎士団勢の方針は、「コノーニを全力でドーピングさせて加減なく暴れさせる」というものになっています。

基本的にはカストロが奔走していますが、ヴェロスをはじめとした、大会に参加している他の騎士団員も総動員しつつ魔石に込める魔力や術式の提供を行なっており、

結果としてカストロと戦った時と比べても異次元の強さになっている『攻撃バカ』ことコノーニさんです。




ーーー以上、チラ裏自己満設定公開のコーナーでした。


コノーニとクロノスが直接対峙するのはクロノクリス本編の最終決戦以来ですが、あの時は限定的な条件だったのに対し、今回は1vs1、かつコノーニは強力な援護を受けまくっているため、まるで違う戦いになるのではないでしょうか。



というわけでフィナーレまであと少し。もし良ければ、最後まで見届けていただけると幸いでございます。



それではまた次回、無事にお目にかけることが出来るよう願いつつ。

今回もお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。

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