後日談第4話 冷悧(れいり)の蹴撃(しゅうげき)者
クルラーナから繰り出された蹴りを、クロノスは腕で受け止める。
「ーーーー!」
と、すぐにクロノスは受け止めた足をそのまま魔力を込めた腕で強引に跳ね除け、その反動でクルラーナから距離をとった。受けた部分に、冷気と軽い脱力感が残る。
「ふん、さすがに反応が早いな」
「その蹴り、魔力吸収系の技か」
クロノスの問いには答えず、クルラーナは後ろへと合図を出す。クルラーナの背後には3人の少女が控えていた。クロノスチームのメンバーも、敵の攻撃に備えて臨戦態勢をとる。
「ーーでは、始めよう」
クルラーナの、その合図で。
「なーーななななナニやってんだお前ら!?」
始まった目の前の光景に、カロラが顔真っ赤にして叫ぶ。
「んーーちゅ、んっ、ちゅっ……はぁっ……」
熱のこもった吐息が漏れる。クルラーナの後ろでは、3人の少女のうち2人が、お互いの手を絡め合いながら熱烈な口付けを交わしていた。
「こんな朝っぱらから、いや違うそうじゃねぇ! 女同士で! いやそれも違う! えーと、なんだ、そうだ、こんな、こんな戦場でナニをおっぱじめてやがんだお前らは!?」
あまりにも唐突な光景に、混乱しながらその一見非常識な行為を糾弾するカロラの頭を、クロノスはポンポン、と軽く叩いた。とりあえず落ち着け、の合図である。
それと同時に、クロノスは状況の分析を始める。
「イーちゃん。アレってもしかして」
「はい。おそらくは、体液交換型の共鳴魔術、その準備かと思われます」
「う、うむ。いささか刺激的ではあるが、アレも立派な魔術儀式の一種よな。……確か帝国の魔導防衛軍にも使い手がいたのだったか」
やや呆気にとられ気味だったクリスティアも、冷静な2人に倣って情報の整理をする。
ーー体液交換型共鳴魔術。文字通り、唾液などの体液を交換することを条件に発動する魔術で、その身に起きた現象を、体液を交換した相手に共鳴させ、同じ現象を起こさせることができる。ポピュラーな例をあげるならば、片方が魔力的強化や回復魔法を受けた時に、この"共鳴"を発動させることで、もう片方の身にも強化や回復を受けさせることができる、といった具合だ。
「私の元部下……魔導防衛軍にいた使い手は、自身への魔術防護状態をお互いに共鳴させて自分たち自身を堅固な多重魔力防護壁と成す、というものでしたが」
「あやつらが他にどのような魔法を扱うのか分からぬ以上、何をしてくるのかまだ分からん、ということか」
警戒を強めるクロノス達をみて、クルラーナはフ、と笑みを漏らした。
「なかなかどうして。踏んで来た場数か、潜ってきた死線か、"軍神"以外もなかなかしっかりしているじゃないか」
もっとも、約一名例外が居るようだが。と、笑みはそのままに、鋭く冷たくなった視線が、カロラに突き刺さる。
な、なんだよぅ、やんのかコラ! などと、その視線に気圧されながらも噛み付く彼女から、すぐ興味をなくしたように視線を外すと、
「……まぁいい。吠えるだけの雑魚には興味がないが、今はこの場を楽しもうじゃないか」
その場から搔き消え、一瞬でクロノスの真上に現れた。
「ーー冷脚」
クルラーナが脚を振り下ろす。その脚は、クロノスの手前で見えない壁に阻まれた。クルラーナは構わず、その場で蹴りを連打する。
「冷脚・烈風」
「く、これは……!」
壁を張っていたイーが呻く。自分が張った壁を通して、魔力が奪われている。エネルギーを奪う蹴りの連撃。生半可な魔力障壁では、あっという間に魔力を削り取られ、蹴り破られるだろう。
「魔弾装填完了、三十連一斉掃射ーー!」
クリスティアの魔弾がクルラーナの立っている場所を襲う。しかし、その着弾点にクルラーナの姿はなく。
「冷脚ーー」
「なっ……!」
クリスティアの死角から、頭部を巻き込む強烈な回し蹴りが放たれていた。
「ーー旋風!」
「うあっ!!」
クリスティアの小さな身体が蹴り飛ばされる。
「クリスッ!!」
「大、丈夫だ、クロノス。"鎧"は常に纏っている。こやつには、下手に耐えるより蹴り飛ばされた方が得策であろう」
「そうか、ああ、多分正解だぜ」
その魔力量と魔法の練度が上がったことにより、常人のそれより遥かに強度が高くなったクリスティアの"魔力の鎧"。しかし、クルラーナの技の前では、じわじわと魔力を奪われるだけだ。だから、"鎧"は物理的な防御に回しつつ、蹴り飛ばされてでもすぐに離れた方が得策なのである。
「発想は良いが。逃げ切れるか?」
蹴り飛ばしたクリスティアに、"転移"の魔術で一瞬にして追いつくクルラーナ。その、蹴りを。
「アタシを忘れてんじゃねぇーー!!」
カロラの赤熱した拳が迎撃する。
「烈拳!!」
「フンーー冷脚」
燃える拳と、冷気の蹴りが激突する。が、少しの間接触が続くと、カロラの拳から炎は消え、ただの拳へと戻ってしまう。
「烈風!」
「ぐあっ!!」
更に襲い来る蹴りの連撃。守りに弱いカロラはそれをまともに喰らい、大きく吹っ飛んで倒れ伏した。
「貴様は雑だ。"ここ"に居るには、あまりにも程度が低い。せめて脚を引っ張らんよう、そこで寝ていろ」
「ぐ、チクショウ……」
身体が動かない。 冷脚は対象のエネルギーを奪い、受けた部分の動きをしばらくの間、鈍らせる蹴撃だ。これを全身に受けたカロラは、クルラーナの台詞通り転がっていることしかできなかった。
「そいつはオレの弟子なんだがな。そこまで言われちゃ、師匠として黙っちゃいられねぇぜ?」
クロノスの声が木霊する。気配はない。姿も見えない。魔力も、声の発生源すらもうかがい知れない。
「高ランクの気配隠蔽術か。この森の結界でより分かりづらくーーいや、貴様ならばここでなくとも同じ精度を保てるのだろうな」
「こいつは、カロラは諦めの悪い弟子でな。オレとの修行でも、必ずオレに一発当てるまでは止めようとしなかったものだ」
「ふん。そいつは難儀な弟子を持ったものだな」
だからどうした、とでも言いたげな、嘲りの色を含むニュアンスで返しつつ、クルラーナは次の手を探る。
「だからカロラはまだ終わらない。あいつはこんなもんじゃ止まらない。最後にお前は、あいつに倒されることになるだろうぜ」
「贔屓目ここに極まれり、だな。だが、今は」
コレだ、とクルラーナは倒れているカロラに追撃を仕掛ける。初撃はイーが遠くから壁を張って防いだが、それ以降は間に合わない。
「させるかよ!」
動けないカロラを襲うクルラーナの蹴撃に、クロノスが動く。放たれた蹴りの連打を、姿の見えないクロノスが剣で捌く。
「ーー捉えたぞ。冷脚・乱舞!」
クルラーナが"転移"の魔術で空間を跳ぶ。クロノスの姿は依然として見えないが、蹴りが捌かれた"その点"を目掛けて、間断なくワープし続け、ありとあらゆる方向から全力の蹴りをたたき込む。
どこにいるか見えないのであれば、特定のポイントに誘き出せばいい。ここまでの会話から、クロノスがカロラへの攻撃を見過ごすはずがない。ならば。クロノスが、自分の攻撃したポイントへ自ら飛び込んで来るのであれば。
(第一陣の攻撃を餌として捌かせ、そのポイントに間髪入れず本命の攻撃を全方位からたたき込めばいいーー)
クルラーナの狙い通り、姿を捉えないまま放った本命の攻撃は、果たしてクロノスの実体が在る位置を捉え、攻撃をぶつける事に成功していた。
この、全方位からの蹴りの雨を。
(コイツ、やっぱやりやがるな……これだけ隙なく転移を続けられたら、零式技装の時止めにも捕らえられねぇ)
右と左、ほぼ同時に飛んでくる蹴りを、体をひねりながら剣を振ることで捌いたクロノスは、油断なく構えながら対応を考える。
相手は素早い。前方からの蹴りを受けたと思ったら、次の瞬間には反対側に転移し、下からの蹴りを放ってくる。クロノスにとってはまだ捌ける範囲だが、このペースで攻められては強力な一撃をぶち当てて黙らせることも難しい。
ならーー。
「神現技装ーー」
冷脚に吸われることも見越して、かなり多めの魔力を剣に込める。
「させん……!!」
それに呼応するように、クルラーナの蹴りの密度が、さらに上がった。クロノスはそれを受けながら、魔力を高め、調整していく。
相手が動き回り、攻撃の密度が高くて反撃の狙いが定まらないのであれば。
「"六式"、呑み砕く海流の矛! 押し流せェッ!!」
圧倒的な範囲攻撃で丸ごと押し流してしまえばいいーー!
クロノスを中心にして、周囲数メートルに及び水の激流が渦を巻く。クロノスのいる位置に焦点を当てて連続転移をしていたクルラーナも当然これに飲み込まれーー、
「氷牙!」
その瞬間、クロノスの周囲に、巨大な氷の壁が出来上がっていた。
「オレの海流を凍らせやがったのか。やるじゃねぇか、冷気使い……!」
「そういうこと、だ!」
氷に囲まれた円の中、転移してきたクルラーナの足とクロノスの剣が交差する。まともに受けた剣は薄く氷り、その輪郭を浮かび上がらせーーついにクロノスは、その姿をクルラーナに晒す。
「今度こそ、捉えたぞ」
「まぁ、この状況じゃ、おまえ相手に姿隠してももうあんま意味ねえしな」
一撃、二撃、五撃、十撃、三十撃。
氷の中で蹴撃と剣戟は真正面から激突し、クロノスとクルラーナの戦闘はほぼ膠着状態の様相を呈している。
その、均衡を。
「ーーー爆打積燭ォォォオオオオ!!!」
氷の壁を軽くブチ抜いて着弾した、爆撃に近いカロラの拳が破壊した。
「カロラ!」
「ヘッ、あそこまで言われて。師匠にあそこまで言ってもらってあのままで終われるかよ」
拳の衝撃に砂煙が立ち込める。倒れている間、地面からのエネルギーを貯める時間はいくらでもあった。この一撃に、その全てを吐き出したカロラの手には、確かに仕留めたという感触がある。
がーーーー。
「なるほど確かに侮れん威力だが。……その戦果も確認せず、闇雲に突っ込んだだけで勝った気になっているのなら、やはり二流も良いところだな」
「なっーー!?」
「チィ、そういうことかよ」
砂煙が晴れる。
カロラの眼前には、無傷のクルラーナとーー血にまみれ、火傷を負った少女が力なく、しかし立っている。
少しすると、少女の傷は急速に回復し始め、……全快に近くなった所で、その場から転移した。
「自動回復? ……いや、違うな。これがあの子の"共鳴"の使い方か」
」
「フ。何のために準備だけ整えておいたと思っている? 何のために、俺が一人で戦い、他の連中を動かさせなかったと?」
攻撃を受けていた少女は、最初に口付けを交わしていた少女達の片割れだった。カロラの拳がクルラーナに届く瞬間、その前に転移してきた存在があったのだがーー。
「いざという時に"共鳴"する片方がその身を盾として攻撃を受け、控えてさせているもう1人に、回復魔法使いが回復をかける。そうすることで、"共鳴"している攻撃を受けた側にもすぐに回復が届き、貴方を守る盾は再生する、と。そういうことですか」
「先ほどのものは通常の"転移"ではない。クルラーナの側からの"強制転移"であった。そうでなくては間に合わぬのであろうが、……わたしは気に食わぬな」
「クリス! イーちゃん!」
「うむ! 援護が追いつかず、すまなかった。クロノスが消えてる間は、わたしたちにも見えぬゆえ」
「承知の上だ、構いやしねぇよ。俺も少し、先走った。アイツ、予想以上にやりやがる」
「…………」
今度は騒がず、無言でクルラーナを睨みつけるカロラ。そして、クロノスのもとに駆けつけたクリスティアとイーを加え、再び4人で構えを取る。
「ーーフン。ここで仕切り直し、と言ったところか。もう少し、遊んでいてもいいのだが」
相変わらずクロノスチームからの糾弾、あるいは確認には応えず、クルラーナは脚を持ち上げ、構えを取る。
クロノス側も警戒を強め、緊張が高まった、そのタイミングでーー。
『は〜い! 皆さ〜ん! バチバチ戦ってますかー? 魔石、集めてますかぁ? そんな頑張ってる皆様にお知らせです! なんと、この朝から闘技場へとたどり着くチームが続々と出ております! 残り定員、ごくわずか! というわけで、がーんばってくださいね〜』
相変わらず間延びした、しかしそれでいて極めて重要な情報を伝える声が、お互いの魔石から発せられた。
「…………どうやら、遊んでる場合じゃぁないようだが?」
「そうらしいな」
「クルラーナ。あんた、探してる魔石の種類はなんだ」
「"水の魔石"だが」
「ならオレ達と同じだ。こっちも"水"は持ってねぇ。このままここで戦い続けても、お互いに益はないと思うが、どうだ?」
「停戦の申し入れか」
クロノスの発言に、クルラーナは一瞬目を閉じ、しかしすぐに結論を出す。
「ーーいいだろう。その代わり、確実に勝ち上がってくるがいい。貴様の言葉、確かめてやる」
クルラーナはチラ、と己を睨んでいるカロラに視線をやる。あのままでは終わらないと言った。自分を最後に倒すのは彼女であるとクロノスも言う。
「せいぜい楽しみにしておく。足掻いてみせろーーカロラ」
「……!!」
言うや否や、クルラーナ達4人は転移でその場から離脱した。最後に名指しされたカロラには、反応を返す暇もない。
「ーーーーッ! だー、もう! 何なんだよあのスカし野郎! ゼッテー二回戦でぶっ飛ばす!!」
「その為にはまず確実に次へ進まなくてはな。もはや猶予はないようだが」
「まず"水の魔石"を回収して、と言う余裕はなさそうですね」
「ああ。とりあえず、真っ直ぐに闘技場を目指す。その途中か、闘技場前で遭遇したチームから"水"を奪って、突破するぞ!」
「「「了解!!」」」
クロノス達4人は全速で闘技場へと動き出す。しばらく進み、木々の向こうに巨大な闘技場が姿を見せた所で、別方向から来た他のチームと遭遇する。
「うおらぁぁあ! 烈拳! 飛烈拳! 爆打積燭ォォオ!!」
「うわあああああ!?」
半ば不意打ち気味に、鬱憤が爆発したカロラの大暴れに敵チームはあえなく撃沈。クロノスチームは"水の魔石"を含む5つの魔石を全て揃え、闘技場前へとたどり着いた。
「じゃぁ、行くぞ」
闘技場の門にある石板に、5つの魔石をはめ込んでいく。あれ以来、特に魔石から連絡は入っていない。定員に達した、という連絡もないので、間に合っている可能性は高いと踏んでいるがーー。
「ーーーー」
メンバーが固唾を飲んで見守る中、クロノスが最後の魔石をはめ込んだ。
カッ、と石板が光を発する。
『オメデトウゴザイマス。ダイイッカイセン、トッパデス。オク ニ ススンデ、ヒカエシツ ニ ハイッテクダサイ』
石板の魔石から、これまでとは違う、機械的な声が、クロノス達の第一回戦突破を宣言した。それと同時に、両開きの扉が重い音を立てて自動で開く。
「ーーうむ。とりあえずひとつ、乗り越えたな」
クリスティアの言葉に頷きつつ、4人は石板の案内に従って『控え室』と書かれた部屋まで進み、ドアを開く。
「…………!!」
「来たか。二回戦、楽しみにしているぞ」
早速声をかけて来たクルラーナ。彼らをはじめ、そこにはクロノス達も良く知る顔ぶれが揃っていた。
どうも、T-Mです。
第1話から読んで下さっている方は18度(正月特別編も入れると19度)もお付き合いいただきましてありがとうございます。
今回初めましての方は、ぜひ本編第1話から読んで頂けると幸いでございます。
というわけでChronuKrisークロノクリスー 本編終了後の後日談、第4話です。
vsクルラーナ、激突!
そしてシンパティア魔戦杯第一回戦、決着です。
クルラーナはクロノスと対決しつつも、カロラと因縁を作る感じに。
次回、二回戦開始です。
さて、今週のチラ裏設定大公開のコーナー。今週はクルラーナ特集ですね。
まずは能力設定。
クルラーナ
攻81防84知82政71魔85出83
冷気の魔力と蹴り技を使って戦う戦士ですが、全てにおいてバランスが良く、攻防ともに隙がない感じです。攻撃の爆発力はクロノスやカロラに及びませんが、多彩な技や手数で相手を封じながら攻めるスタイルで戦います。
今回は更に、チーム全体がクルラーナを補佐する構成になっているが、その正体は……?
続きまして、クルラーナの使う技についてです。
冷脚
火力C 防衛力B 射程B 範囲B 応用B 燃費S 命中B
熱や魔力のエネルギーを奪う蹴撃。まともに受けるとしばらくの間受けた部分の動きが鈍る。
魔力攻撃のエネルギーを吸収して威力を落としたり、魔力障壁の強度を削ぐなど攻防に使い道は多い。奪ったエネルギーは自身の魔力として追撃に使え、燃費の良い冷脚を限りなく連発することができる。
派生技
冷脚・旋風
基本性能は同じの、冷脚の応用形。転移の着地点を軸に、死角から相手の頭部を巻き込むようにして放つ回し蹴り。
冷脚・烈風
冷脚の応用形。片足を軸にして放つ高速の連続蹴り。
冷脚・乱舞
連続で間断なく転移を行いながら、あらゆる方向から連続で冷脚を放つ。
更にもうひとつ、クロノスの海流を凍らせた技を。
氷牙
火力B 防衛力B 射程B+ 範囲B+ 応用B 燃費S 命中B
氷のフランス語
尖った氷の塊を纏った蹴り。物理火力が上がったほか、これをまともに食らうと、氷漬けにされてしまう。
クルラーナの技は、火力は控えめながら、燃費が非常によく、相手の行動や技を封じる攻防一体の技が多いです。本人同様、バランスの良い能力ですね。
基本攻撃技として使っている冷脚の派生が多いのも特徴ですね。なお、派生技も一発ごとの基本性能は変わらずです。
最後に、今回登場した特殊魔術、"共鳴"の魔術について。
体液交換型共鳴魔術
火力? 防衛力? 射程? 範囲S 応用SS 燃費S 命中?
体液の交換(主に接吻による唾液の交換)をすることで、"共鳴魔術能力者"はお互いに起きた現象を共有し、相手の身にも同様の現象を起こすことができる。
共鳴させる現象によって戦況にもたらす効果は未知数です。今回は回復に使っていましたね。クルラーナチームはこれを応用してさらなる仕掛けを用意しているようです。
ーー以上、チラ裏自己満設定公開のコーナーでした。
クルラーナもまだ全ての技を見せたわけではないので、次回以降にご期待ください。
今回は執筆の日程的にはかなりギリギリだったのですが、内容的に書いてて楽しかったので、かなりノリノリで書いてました。
やはりこう言う戦闘描写が一番楽しいです。サクサク筆が進みますし。
というわけで第二回戦も、この勢いで書いていければなと思います。
それではまた次回、無事にお目にかけることが出来るよう願いつつ。
今回もお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。




