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4と5の間  作者: みつ
3/3

2

電車に乗ると、僕しかいなかった。


電車は走り出す。


電車が止まる。誰かが入ってきて


僕の隣に座った。


電車は、走り出す。


よるの街が車窓から、とても綺麗に見えた。


僕は、チラリと横を見る。


昔、僕が、好きだったロックミュージシャンのような人だ。




電車が止まる。その人は電車を出ていく。


また、電車が走り出す。


また、止まり今度は僕が、電車を降りる。


家まで鼻唄をしながら、帰り着替えて寝る。


おっと、その前に目覚ましをセットしなきゃ。



僕が、机の上の目覚ましを取ろうとすると、机の引き出しが少し、だらしなく開いていた。


閉めようとすると、一枚の写真が目に止まった。


2年前の僕の写真だった。




電車で、乗り合わせた、あの人にどことなく似ていた。


(終わり)


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