一階
「・・・じゃあ行くか。」
「ええ・・・。」
「やるしかありませんね。」
「必ずあのクソHQのお陰で警戒レベルが高められているはずだ。つまり・・・怪我を受けやすくなる。言ってる意味分かるな?」
「勿論です。」
「ええ。」
「つまり何があっても気付かれたら終了だ。相手はまだ練度はあるだろうが此方はお前ら二人が一応免許持ってて撃ってるとしても一応アサルトライフルは素人だ。まあもっと俺は素人だろうがな。」
「・・・。」
「ということで出来るだけ上から撃って片付けてからやるしか我々にはない。勿論敵から集められるだけ弾薬、手榴弾持って来たな?」
「ええ。」
「勿論です。」
「んじゃまず客に遠い敵から手榴弾で潰せ。その後上からありったけの弾を撃ち込め。気付かれたら撃たれないように退避。良いな?」
「分かったわ。」
「分かりました。」
「・・・んじゃ始めますか、最後の階層を。総員位置につけ。」
位置に付き始める。
位置はこのようになっている。
二階 __α_| |_β__
一階 _客_____テロリスト_______客_
二階中央は吹き抜け。
テロリスト達は作戦会議の模様で中央に五人集まっている。
勿論監視用に客の近くに敵が居る模様。
このような状態で始まる。
「・・・(無線)GO!」
まず一人目が一発手榴弾を投げ込む。
コンッ!コンッ!コロン・・・。
「ん?何の音だ?」
「!?手榴弾だ!伏せろ!」
しかし現実は悲しいものだ。伏せる前に爆発。破片が飛び散る。
しかもテロリスト幹部は密集していたため、一発で死、しかも連絡系統が潰れる。
「があっ!?(倒れる)」
「ぐおっ!?(倒れる)」
・・・
密集していたため運良く助かった者も居るようだ。
しかし、現実は非情。上からの射撃が開始する。
パス、パス、パス、パス、パス、パス、パス、パス・・・。
「うごっ!?(倒れる)」
「・・・。(倒れる)」
「ぎゃああa(倒れる)」
・・・
これにより中央に居た、リーダー以下十八人は死亡。
「上に敵!三人!」
「チッ!気づかれた!撤退!」
素早く三人共射撃は始まる前に死角に退避した。その次の瞬間
ダダダダダダ!!
「・・・危ねえ・・・β、Δ。大丈夫か?」
「当たり前でしょ。」
「勿論です。」
「・・・少しムカつくが・・・分かった。」
「ちょ!?誰がよ!?」
「お前だ。あと私語は慎め。良いな?」
「・・・分かったわ・・・。」
「宜しい。」
「・・・!(階段の方へ手榴弾を投げ込む)」
「ばっ!?おま何を!?」
ドッカーン!
「うぎゃ~!?(倒れる)」
「ぐおっ!?(倒れる)」
「ぎゃ!?(倒れる)」
「・・・Δ、よくやった。」
「いえ、殺気を感じたので。・・・!やばっ!?(βに覆い被さる)」
ズダン!
「グハッ!?(何とか意識を持たせる)」
「Δ!?」
「クソッ!(計算し、その方向に撃つ)」
ズダン!
「うごっ!?(倒れる)」
「Δ!?何で私を庇って・・・!」
「ハハッ・・・少しぐらい格好良いこと見せたくてね・・・うぐっ!?(吐血)」
「静かにしろ!」
「!?」
三人共動きが止まる。
「もうお前らは包囲されている!」
「しまった・・・。」
「お前らには・・・死んでもらおう!」
きゃあ~!
「・・・すまん、HQ・・・許してくれるよな・・・。」
「・・・今そっち行くから・・・待ってて、ね。」
「・・・クソッ!」
「射殺用意!」
テロリスト達が銃口を向ける。
「・・・撃t「ズダーン!」(倒れる)」
「・・・え?」
「だ、誰d「ズダーン!」(倒れる)」
ダダダダダダ!
「グハッ!?(倒れる)」
「あがあああああ!?足がああああ!?(崩れる)」
「・・・(倒れる)。」
「・・・どうなった?」
タッタッタッタッ・・・・・。
「こちらきさらぎ、制圧終了。」
「(足を撃ち抜かれたテロリストを確保する)こちら一人確実な敵生存者確保。」
「(最後に倒れたものの脈を測る)脈あり、この状態なら大丈夫だ。」
「・・・終ったの?」
「・・・ああ、終わったよ。」
「こちら負傷者が居る。至急担架を要請する。」
これによりテロリストによる占拠は最終的に失敗に終わった。
テロリスト達の目的は「人質と金を交換し、逃げる。」
しかしこれが無理だった場合自爆テロをする予定でもあったようだ。
「有難う、君達のお陰で我が国民は守られた。」
「HQは?」
「HQ・・・?ああ、三階に居た人の事かい?」
「ええ・・・。」
「・・・彼は弾が腕、足、腹を貫通してて・・・。」
「そんな・・・。」
「一応今病院で緊急手術中だけど・・・どうだか・・・。」
「クソッ!(壁を殴る)」
「・・・。」
「とりあえず・・・まず彼に感謝しなさい。彼のお陰で今回の件は比較的早く解決したのだから。そして・・・もし生きたら・・・優しく抱きしめて上げなさい。良いね?」
「勿論です・・・。」
「んじゃ・・・とりあえず解放しよう。病院は○△病院だ。それでは貴官らの隊長に対し敬意を表して。(敬礼)」
「(答礼)」
二人共答礼をする。
「・・・じゃあ行くか。」
「ええ。」
二人は歩き出す、と同時に。
「全警官に命令する!回天隊隊長及び回天隊隊員に対し敬意を表し敬礼!」
「(敬礼)」
「ねぇ、回天って何?」
小さい子供が母に質問する。
「回天と言うのは「天を回す」と書いて回天と書くの。言い換えると悪い状況を良い状況に引っ繰り返す、という意味なのよ。」
「つまりこの人達のことを言ってるんだね!」
「ええ、あんな状況下でも勇敢に戦い、状況を良い方に引っ繰り返した。一番彼らに合う言葉ね。」
「じゃあ僕も敬礼する!(敬礼)」
「ええ、そうしなさい。(敬礼)」
「・・・うぅ・・・。(泣き始める)」
「・・・(肩を抱き寄せる)。」
さてと・・・番外編あるかも・・・ですね・・・では。