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勇者になるはずだった僕は、  作者: ユウキ
エピローグ
47/60

街へ戻ろう

一日で4話更新とか私すげぇ! やりすぎだ!

・・・でもその甲斐あって、明日には完結しそうです!

次回からはエピローグ。アースガルドに姫様を助けに行きます。


展開が無理矢理だったって?

当然です、だって無理矢理終わらせてるんだから!

でもやっと終わるよ・・・この話・・・!


『む。ここにいたか。フォルセティ殿。』


「あ、キミタケ! 終わったの?」



話が終わると、キミタケさんが僕らに向かって歩いてきた。

手には立派な装飾の施された剣を持っている。・・・隊長さんのものだろうか?



「キミタケさん、その剣は?」


『これか。これはあの隊長が持っていた物だ。

彼女の遺体は溶けてなくなってしまったが、これだけは玉座に落ちていたのだ。』


「なるほど・・・では、その剣は隊長さんの代わりに?」


『うむ。そのつもりで持ってきたのだ。フォルセティ殿、これを。」


「うん、確かに受け取った。・・・では、」



フォルはキミタケさんから剣を受け取ると意識を集中させる。

するとさっき彼女が開けた穴の中に魔方陣が浮かび上がり、そこからさっきの部下さんたちの遺体が現れた。

フォルはそこに隊長さんの剣を投げ入れると、魔道書を開いて魔法を発動。開いてた穴を塞いだ。



「・・・・・さようなら。どうか安らかに眠って・・・。」



フォルはそう言うと目を閉じて黙祷を捧げた。

僕らもそれにならって黙祷を捧げる。来世があるなら、どうか幸せに・・・。


そうして少し経つと、「よしっ!」と気分を変えるようにフォルが言った。



「街にも戻ろっか! これからアースガルドに行かないとだしね!」



僕らはそれに頷くと街へ向かって歩き始めた。










街に戻るとたくさんの幽霊達がフォルに寄ってきた。

フォルは彼らに今までのことを簡単に話すと、僕がどこかに落としたであろうアースガルド冒険譚を探してくれないかと頼んだ。

幽霊たちはそれを二つ返事で了承すると、それぞれがいろんな方向へ飛んで行った。フォルの話だと、幽霊になってもある程度の重さの物までなら動かせるらしい。だから本は見つかっても持ってきてくれるだろう、って。

壁はすり抜けられるし、飛べるし、物も動かせるなんて幽霊って便利だなぁ。



キミタケさんとは他の屍人グールと話があるらしくてここで別れることになった。

そして僕らは本が見つかるまで暇だから少し休むことにして、適当な家に入ってベッドに横になる。

魔王はまだ全然平気みたいだったけど、フォルは相当疲れていたらしい。横になったとたん泥のように眠っていた。

僕も横になったけど、実はこれまでに大分眠っていたからそれほど疲れてない。まぁ結構走ったからそれなりには疲れたけど・・・。



まだ全然動けるんだよなぁ・・・本が見つかるまで何していようかな?

・・・あ、そうだ。姫様を助けるっていうのなら多分魔王城に行くんだろうし、魔王にいろいろ話でも聞いておこうか。


思い立ったがなんとやら。

僕は同じようにベッドで横になっていた魔王のところまで行くと、魔王を起こして話を聞かせてもらった。





・・・うん。フォルが心配した理由が分かった気がする。

確かに早く助けに行かないとやばいかもしれない。



早く本が見つからないかなーと思っていたら、なんと本は本当にすぐ見つかった。


・・・なんでも血まみれの本が落ちていることを不思議に思った屍人グールの人が拾ってくれていたそうだ。

もともと彼はフォルに渡すつもりだったらしい。



それじゃあさっさと向かおう・・・でも疲れて寝ているフォルを起こすのは悪いかなって思って、僕らは彼女が起きるまで喋っていることにした。


僕が魔王としたのはただのなんでもない話。でもなんだか魔王のことが少し分かった気がする。


・・・うーん、それにしても魔王と勇者が仲良くするのってどうなんだろう?

でもまぁそんなこと気にしても仕方ないか。別に仲良くしたって悪くないよね。うん。


そしてフォルが目を覚ますと、すでに外は夜になりかけていた。

勇者と魔王がしていた話は、何が好きだとかそんな話。

・・・私が人と話すことがあまりにもないから、どんな話が普通なのかよくわかんないんだ・・・。

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