魔法使いとの邂逅
・・・・・目を開けると知らない場所だった。
さらに同時に埃くさい匂いが鼻を掠める。
どうやらこの場所は元々薄暗い部屋のようだ。だが所々に淡いオレンジ色の光が浮かんでいるため周りが見えないなんてことは無い。・・・一体何が光っているんだろう?
「う”っ!?」
ここまで連れてこられたせいかは分からないけど、体が痛い。
それでも耐えられない痛みではない、無理矢理体を起こして周りを見ると物凄い数の本が所狭しと置かれているのが目に映った。
しかもここはかなり広い場所のようだ。終わりが見えない。
当然ながらこんな場所は見たことも聞いたこともない。少なくとも、自分の村では。
・・・仕方ないだろ、本当に何も無い村だったんだから・・・。
しかしそうなると、ここはさっきまで自分が住んでいた村ではないということになる。
「・・・ここはどこなんだろ? 僕は一体、」
「どうしたのか、って?」
ハッとして声がした方を見ると、前にある山積みにされた本の上に誰かが座っているのに気がついた。声の主は帽子つきのローブを着ていて詳しい姿はわからないが、何やら分厚い本を広げている。
ローブの人は僕に見つけられたと分かると、本をパタンと閉じて僕の目の前に飛び降りてきた。
そして片手を挙げ、それはもうすばらしい笑顔で言った。
「ドーモ。ユーシャ=サン。 マホーツカイですッ!」
忍殺語はこれからも出てくるかも。




