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勇者になるはずだった僕は、  作者: ユウキ
物語のはじまり
11/60

幽霊ブラザーズ

今回幽霊が出てきますが、彼らのセリフは全てカタカナです!

すっごく読みづらいぞ!

「ひっ!?」




なんだこれ!?


突然彼女の後ろから現れた白い影達は、勢いよく僕の目の前まで飛んできた!






『ウワァ、ニンゲン!? ニンゲン!?』


『メズラシー! メズラシー!』




キャッキャッ、と楽しそうにクルクル飛び回っている。

・・・悪いものじゃないみたいだけど、コレってやっぱり・・・。





「あ、あの・・・これって・・・」


「今言ったこの街の住人だよー。幽霊になったって言ったろ?」


「やっぱりぃっ!?」







住人が幽霊になったって本当だったの!? 

正直その部分だけは信じたくなかったんだけど!

あ、べ、別に、こ、ここ、怖くなんかないぞ!?



僕のことを不思議に思った幽霊たちは僕から離れて彼女の近くに寄っていった。ほっ。






『アノコダレー?』


『オトモダチー?』


「そうだねー。友達、かなー?」


『ソウナノー?』






どうやら彼女は幽霊達と仲がいいようだ。

そりゃ彼女もこの街の住人だったんだし、当然か。



よし、彼らも元は人間だったんだ。怖くない! 怖くないぞ!

そう自分に言い聞かせて冷静さを取り戻す。・・・でもまだ少し戸惑ってるけど、そこは勘弁してほしい。





「この街の住人みんなこうなの?」


「そうだよー。生きてこの街に住んでるのは私だけ。」


『マチノヒトハミーンナボクトオナジダヨー!』


『ボクタチシンジャッテカラズットコノスガタナンダヨー!』






じゃあ彼女はずっと一人で・・・。

それにこの幽霊兄弟はきっと、まだ子供だったんだろう。








「・・・・・辛くはないの?」


「辛い? いや、そんなことはないよ? みんなよくしてくれているし。」


『シュピーゲルハコワカッタケドー』


『フォルハボクタチヲタスケヨウトシテクレタンダヨー!』


『フォルハヤサシイヨー!』


『ダカラボクタチミンナ、フォルノコトダイスキナンダヨー!』


「うぉぉ・・・やめい! 照れるじゃないか!」





確かにそう言った彼女は顔が少し赤くなっていた。

おぉ照れてる照れてる・・・って、




「シュピーゲル? フォル?」




聞いたこと無い名前だ。





「あぁ、シュピーゲルは薬の魔女のことだよ。フォルは私。」




僕の言葉にハッとした彼女が答えてくれる。

もう顔は赤くない。本当に表情がコロコロ変わる人だなぁ。


・・・あ。そういえば、彼女の名前を聞いたのは今が初めてかもしれない。





「名前フォルっていうんだ?」


「あれっ!? ・・・ってあー、そうか。『マホーツカイです!』って言ったっきり名乗ってなかったな・・・。君の名前も聞いてないや・・・。」





こうしてみるとまだ言ってない事だらけだな。あはは。

と彼女・・・フォルは困ったように頬をかいて笑った。





「では改めて自己紹介を。・・・私はこの図書館に住んでいる、人呼んで『図書館の魔法使い』、フォルセティっていうんだ。フォルでいいよ。」


『ボクハシオンー!』


『ワタシモシオンー!』


『ボクタチフタゴー!』


『ワタシタチフタゴー!』


『『ヨロシクネー!』』




キャーッ、と今まで以上に楽しそうに、嬉しそうに飛び回る双子の幽霊。

・・・正直ビビるので今はまだ勘弁してほしい。





「・・・で、勇者君。君の名前は?」


「あ、僕の名前は・・・」






あれ?






フォルセティ・・・北欧神話に出てくる神様。名前が気に入っただけで特に深い意味はない。


シオン・・・ポケモンのシオンタウンから。幽霊っていうとこの町が思い浮かぶのはなんででしょう?

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