The crazy world 1
書き手:エドワード
注意事項↓
現実との区別がつかない方
内妄想シンクロ率によっては、心が病む可能性方
グロ苦手
堅苦しい文苦手
✩アンチ
✩感想に悪口を書き込む方
エロ苦手
以上、上の注意事項に当てはまる方控えたほうがいいです。読んだ後にどうなっても自己責任でお願いします。
✩がつく方は帰ってください。
英↓
Writer: Edward
Notes ↓
Who distinction between reality can not tell
In some delusion in sync rate, the possibility of how the heart is sick
Gros weak
Formal statement weak
✩Anti
✩ those who write bad things about the impressions
Erotic weak
Or more, should I refrain from the person applies to the notes on is good. At your own responsibility how even after the reading.
✩ please back those who arrive are
ハングル↓
글쓴이 : 에드워드
주의 사항 ↓
현실과의 구별이되지 않는 분
내 망상 싱크로 율에 따라 마음이 병든 가능성 방법
그로 약한
딱딱한 문장 약한
✩ 안티
✩ 감상에 욕을 쓰는 것이
에로 약한
이상상의주의 사항에 들어 맞는 분 피하는게 좋습니다. 읽은 후에 어떻게 되어도 자기 책임으로 부탁합니다.
✩가 붙는 분은 가세요.
中国↓
作家:爱德华
注↓
不能告诉谁现实之间的区别
在一些妄想的同步率,心脏是如何生病的可能性
格罗斯弱
正式声明弱
✩反
✩那些谁写的不好的事情的印象
情色弱
以上,我应该避免适用上的注释的人还是不错的。在后读怎么连自己的责任。
✩请回那些谁到达。
2000年、地球に青い光に包まれた隕石が向かっていた。
同年9月11日、アメリカのNASAがその隕石を感知。日本:ロシア:フランスの協力を得て、時速:大きさ:軌道などを推測した。この日アメリカ大統領が全世界にロイター通信でこういった。
「Now, the collision time by which the meteorite is going to the earth will be tomorrow. It is impossible to prevent it by the present science. Therefore, it is carefully about the day of the everybody last.God bless you.」
日本語「今、地球に隕石が向かっている衝突時間は明日だ。今の科学ではそれを阻止することは不可能だ。だからみな最後の日を大切に、神のご加護を」
それと同時に世界中がパニックに落ちた。警察:軍:人々がパニックになった。
それから20時間後、隕石が地球に衝突した。その瞬間地球全体が青く光った。
しかし、体験者は言う。
「青く光った瞬間、体が浮いた気がしたんだ。光がおさまった時、目を開けたら驚いた!高層ビルが倒れてなくて、自分の家も崩壊していなかったんだ。しばらくしたら次は空から人工衛星が落ちてきたんだ!」と言っている。
気になった国連は。ロシアに人工衛星の打ち上げを希望した。そして1週間後ロシアは人工衛星を打ち上げに成功する。それから、人工衛星が送ってきた画像に誰もが驚いた。
なんと地球の面積が2倍近く大きくなっていたのだ。後見たことのない大陸、離れたアフリカ大陸など色々変わっていた。それを知った国々は新大陸を開拓して新たな土地を求めて。
その結果、戦争や独立などが起こった。
後、恐ろしい事にファンタジー映画に出てきそうなドラゴンなどが出現したのだ。
それを生物学者は、光の隕石が原因だと言う。DNAが、何らかの理由で刺激され形状や性質も変わったと言われている。
簡単に言うとあの光の隕石によって全てが変わったのだ。
その生物から人間を守るため、国連は対生物組織{のちモンスターハンター}が作られた。今、太平洋の新大陸の大国によって大きな国際問題を抱えている。
後、稀に特殊能力{とある魔術とちょっと似た感じ}を持つ人材が現れるようになった。
あらすじ--------終了-------
第一章 part1 革命
時は2080年ウォード大陸「新大陸」はロシア、アメリカ、ヨーロッパの国々の領土だったが独立をし、その独立した国々が集まった大陸だ。
特に北東部のジュラリット合衆国「昔で言うドイツのナチス」は都市が多かった為、技術が高かった。
その為調子に乗ったジュラリット合衆国は、本土拡大の為、周辺諸国に空襲や地上戦を繰り返し結果は、ジュラリット合衆国は2倍近く拡大に成功する。
国連は、ジュラリット合衆国を中軸国として戦争を開始しようとするが、しようにできないのである。
理由は、今や世界は二つの国際連盟に別れている。1つ目はアメリカ.日本.オーストラリア.ヨーロッパの一部は民主国際連盟、二つ目は、ロシア.中国.朝鮮.イラクなどの周辺諸国.ヨーロッパの一部が、共産国際連盟に別れている。
ジュラリット合衆国は共産国際連盟に加盟しており、おまけにロシアが物資支援やバックアップとってあることもあり、なかなか責められないのである。
ゆういつの大国のジェランド共和国は、学徒出陣体制を行い対ジュラリット合衆国の為、軍事訓練が欠かさず行っている。
4月8日 「FRI」
2055年ジェランド共和国コロンビア州:「ドンッ!」「ドンッ!」と銃砲が部屋で響き渡る。
{俺は銃砲訓練を行っている。なぜかって?そういう国だからさ。}と心の中でいつも呟いた。
「いやぁ、いつもコントロールがいいね!さすが最高クラスの能力がある奴は一味ちがうね!さすが、ライトニング君!」と先こうがいってくる。
「そうですか?そうでもないと思いますが?」と俺は先こうにそう言い渡し寮に戻った。
{そう、俺の名前はライトニング.ペンデンス、みなは俺の事をライトと呼んでいる。俺の能力は、そこまで強くはない、どんな能力かと言われると説明しがたくて、専門家も見た事ないと言う。まぁ簡単に説明すると日本の古典書、幻想郷の登場人物フランドール・スカーレットみたいな能力だ。だが彼女ほど強くない、強いて言うとまだ不完全だと俺は思う。}
そう思っているといつの間にか寮内に戻っていた。窓から見ると高校3年生が軍事訓練を行っていた。実際ライトは高校2年生だ、なぜかそういう所は日本と似ているのかは不明だ。
{明日はクラスがえの日だ、遅刻しないように早く寝ないとな。}と俺はスタスタと自室に戻った。
・・・次の日の朝・・・ピピッピピッと携帯の目覚ましが鳴る。
「こんな時間か・・風呂はいってこよ。まだ朝の6時だから大丈夫だろう。」
俺は余裕をかまして風呂に入った。
湯船に浸かりながら自分の右腕を光にかざした、脈らしいところから赤黒い線が木の枝のように広がっていた、手のひらには渦状の痣があり、手の甲には十字架その周りに模様の痣がある、初めは渦の痣しかなかったが時が経つにすれひどくなっている、その痣が俺の能力を生み出しているのだ、痣がひどくなるほど能力が強くなる、それは何を意味するのか?今考えても仕方がないことだ、そう思うとふと眠たくなった、一回目を瞑ると安眠に入った。
その結果、
「ゲッ!風呂で寝てしまった!今、何時だ!」
風呂をすぐに出て腰にバスタオルを巻いて時計を見ると、7時45分だった。のんきに飯なんか食ってる時間なんか無いのだ、俺は即効で制服に着替え髪型整えた後、すぐに鞄を持ちドアに向かった。出た瞬間。
「キャ!!」
「うわっ!!」
二人はその場で倒れこむ。
「イテテ、!だいじょ・・・!?」
俺はようやく手の平に感じるやらかい物に気付いた。
「ゲッ!!ヤべェ!!」
とっさに触ってた胸をとっさに手の平から離した。
いわゆるフラグってやつなんだろうがそんなこと思ってる場合じゃない、その時俺はヒヤヒヤしていた。これはヤバイぞ!これは事故だけどその時、女子の胸を触ったとなればこの先俺は変態扱いにされちまう!幸い周りには誰も居なかったが、どうする!
と俺は心の中で焦ってた、しかし彼女は目がなかなか覚める様子はない、幸いどの角度から見ても人影や監視カメラは見れなかった。
もう一回触れそうだ、一瞬だがそんなこと思った自分が悲しかった、変態だ、俺そう思った。
金髪のロングヘアーでスタイルもそこそこ、男子からは人気ありそうだ、だが可愛いの裏に棘があるという、そう想いで少し警戒した。
そう想像していると彼女が気が付いた。
「アッ!!ダッ大丈夫ですか?」
前言撤回、(´д`)エエコヤノ-
「ああ!ダッ大丈夫だ!キッ君は大丈夫か?」
「大丈夫ですぅ!」
「そっそうか!よかった!ゴメンないきなり出て来て」
彼女は笑顔で答える、中々なスマイル顔を振りかまして。
「いえいえ、そんな!大丈夫ですよ」
彼女がそういうと俺は大きなため息を付いた。
{よかった気付いてはいないようだ!ふぅ危なかった!}
と思っていると、彼女は不思議そうにこっちを見て。
「どうかしたんですか?」
心の中の叫びが顔に出ていたようだ、疚しい事だから余計だろう。
「いいや!なんでも!」
その後、俺は彼女と二人でクラス発表版を見に行った。
「そうか、君はリリアさんて言うんだ、しかも同じ学年なんてビックリしたな」
「リリアでいいよ、私もビックリしたよ!」
と話していると、リリアは「寄る所があるから」と言い途中で別れた。俺はさっさと自分のクラスの場所を見て、その教室に向かった。教室に着くと、いきなり。
「やぁライト、久々だな!元気してるか?」
と不気味な笑みをしながら、俺の前に現れた!疫病神が現れた
「どうしたチャームズ?朝っぱらからうるさいなぁ」
と俺はチャームズを後ろに押した。
「なんだよ!せっかく同じクラスになったのによ!」
「お前、同じクラスだったのか?」
チャームズ.ベンテンス、ライトとは昔からの腐れ縁である。知能はモンキーみたいに馬鹿である。
「俺だけじゃぁねぇぜ!」
と言うと、後ろから。
「よう!ライト」
「草凪!お前もか!」
と俺は少し顔に笑みが出た。
草凪 透、日系のアメリカ人で刀使いである、動物によくなつかれるらしい。
するとまた後ろから2人が、
「やぁ元気か?」
「ウォルト!セシリア!」
俺の顔がビックリした顔に。ウォルト.シエル。拳銃つかい。視力が超人の如くに見えるらしく、拳銃よりスナイパーの方が本人は好きらしい。
セシリア.ロール。主人公の友達、魔法が使えるが、俺と同様背中に痣がある。彼女曰くこの痣がコンプレックスになっているらしい
「まったく、うるさいなぁ~てめぇら!静かにしろカス」
野太い声が聞こえる
「なんだ、カイン居たのか?」。 会って早々カスと言われて機嫌がよくなる奴なんかいるわけがない。デアリング.カイン。少しひねくれ物で頭がよく学年でも科学的能力でずば抜けて一位で、一様記述上分類は科学者である。天才は何を考えているのかわからないと言うが、まさにコイツのことを言ってるようでしたかがない。
「なんだてめぇ!人の顔を見るなり不機嫌になりやがて!」
と顔に眉間をしわを寄せて俺に怒鳴った。もうコイツと関わるのやめようかな?
「うるっせぇ!一回頭を冷やせ。」
俺は言い返した。だからお前は親友が一人もいないんだ。
そう思っている内に一人の女性が近づいてきた、さっき会った金髪の女性だ。
「またあったね、ライト君。」
そういうと彼女は俺に言い寄ってきた。
「リリア!同じクラスだったんだな!」
俺が反応すると、
「何だ知り合いか?そ・れ・と・も?」
とニヤニヤとやらしい笑みをしながら俺の顔を覗きこんだ。今日一番の笑顔だったに違いない。
「ちげぇよ!さっき部屋を出た時に知り合っただけだ、お前が思っているような関係じゃあないから。後、お前のその顔キモイから止めろ!」
と俺はそうチャームズに言った、チャームズは茫然のようにテンションが落ちた。まぁいつものことだから気にすることじゃないか
「へぇ~そうなんだ。私はセシリア、ライトとは幼馴染にたいなもんよ!これからもよろしくね!」
とセシリアはリリアにそういった。
リリアは笑顔で「よろこんで!」といった。そうしている内に先こうが教室に入ってきた。
「早く自分の席に座りなさい。点呼を確認する。・・・よし全員いるな。さっそく連絡だ今週一週間学校授業および外出禁止令は無しにする。だが軍事訓練は各種1回はあるからな!陸軍第一師団はFー16前に、海軍第七師団は湾に停泊中の空母とイージス艦で二組に別れて集合、陸軍第三班は歩兵活動だ、配布プリントに詳しく描いているから確認しておけよそれじゃあ解散!一週間後この教室に9時に集合だ!いいな!」
と先こうの話が終わり解散になった。カインとリリアは用事があるからと先に帰っていった。10分後、天気が荒れ始めたので残った俺たちはリビングでくつろいだ。
第1章 part2 恐怖
俺たちが学校のリビングでくつろいでいるとTV番組が緊急放送に変わった。
「たった今隣の国、ベートンの首都、ニューストがジュラリット合衆国軍によって、陥落したようです!一か月前から両国戦争を開始しましたが、ベートン軍の軍用機はまだ近代兵器を導入しておらず、1960年代の物しか取り扱っておりませんでした。あの光の隕石が落下してから、世界各国は少しだけ技術は拡大しました。人型軍用機などステルス機の拡大など軍用機も変わりましたが、一部の国々の軍用機は近代化にしておらず、前世期の物を使っている国もそう少なくはありません。ベートン軍もそれと同じくまったくジュラリット軍に歯が立ちませんでした。そのため次々と都市部が陥落し、その結果ベートンは降伏をしました。我が国の大統領は隣の国が占領したら次は我々の国に攻めに来るだろうと予想をてています。もう一度繰り返します。たった今ry」
とTVのアナウンサーが同じ事を何度も言っていた。
これで四ヶ国も周辺諸国が陥落した。
攻撃のやり方が普通じゃないからだ、長距離弾道ミサイルを数発かました後軍用基地を爆撃し、特殊の巡航ミサイルで放射能を撒き散らすという戦法だ。
「とうとうやられたか、ここは以外に近いからすぐに攻めに来そうだな。」
と俺は少し心配した表情でそう呟いた、ここはベートン国とは結構近いから、そう近い内に攻めに来る事を意味するそれ=いつこの平和が崩れ去る事も近いからだ。
「なんだお前ビビってるのか?」
と草凪は冷や汗を流しながら俺にいった。強がってることぐらい見て取れる。顔が汗まみれである
「同感、何か遠い所からスナイパーに向けられている気分だよ」
「まぁ、いつも以上に警戒しないといけなくなったのは確かなんだから、いつ奴らから攻めて来てもいいよう万全の対策をする必要がいるみたいだな。チャームズ!お前は能力だけじゃなくちゃんと車くらい運転出来るようにしないとこの先危ないぞ!」
ウォルトは調子乗りのチャームズのことをあまり好まないが、一様こののままじゃ危ないと、警告をチャームズに言ったが。
「大丈夫さ心配ご無用!何とかなるさ!」
と、何を根拠にして自慢げに言ったのかは不明だがそんなチャームズにセシリアは
「何を言ってるの?あんた、去年も同じ事を言って結局モンスターにやられかけている所、ライトに助けてもらってたじゃあない。あの時ライトが来なかったらどうなっていたことか」
と呆れた感じにチャームズに言うとビクッ!!となった。
「確かに本当にお前いつか死ぬぞ。じゃんとしっかりくんれ・・・」
「こんな事より、攻めに来るのが、可愛いおんにゃのこだったら死ねる!ハァハァ」
もう聞く耳持たないようだ
「・・・好きにしろ。」
と呆れてしまった。だが俺にはたったり一人の家族である妹のメリーがいる、光を操るがまだ不安全だ。俺はそんな妹を悲しましたり一人にする気はない。
だから俺は強くなる・・・そう改めて決心をつけた。
その後、俺は残りの休みの日を無駄にするつもりはない。そんな気持ちの中で
「今夜はみんな一緒に飯を食いに行こうぜ!」
と俺はみんなにそう提案した。みんなはイイねと反応した。
場所は俺とセシリアとチャームズの家に近いが草凪とウォルトは遠かった。
草凪は何とかなる距離だがウォルトは正反対の場所だった。時間的に電車は来ないだろうと予想したウォルトは草凪の家に泊まる事にした。
基地の軍用車を借りてひとまず、自分の家に向かった。高速を渡り、レインバーブリッチという橋を通り家にむかった。自分の家に着くと、誰かがこっちに来た。
「あっ!お兄ちゃん帰ってきたんだ!お帰りなさい!それにみんなも一緒で!どうしたの?」
と、顔に嬉しいとばかりに笑みをして、俺のそばに駆け込んできた。
「ただいま、メリー心配かけたな。元気そうで何よりだ!しばらくしたらみんなち夕飯を食いに行こうと思うんだけど。お前も来るよな?」
と、俺は自分の妹であるメリーの頭をわしゃわしゃとなでた。メリーはやめろよ~と言ってるが、まったく抵抗はせず逆に満更でもなく、嬉しそうだ。
「いいな~俺もこんな可愛い妹がほしいな~けっ!なんでいつもお前だけが!fuck you!!」と、チャームズは俺に向かって、手でfuckマークをしたが、セシリアに蹴りを入れられる。つぼに入ったのか、チャームズはもがき苦しんだ。
「たっく!あんたは場所を考えなさよね!それに、下品な言葉つかわなの!」
とっいってるが、何を思ったのか顔が赤面化とした。
「・・・まぁ、時間はまだあるしみんな、取り合えず家に上がってくつろいとって!」
と、俺はみんなを家の中に入れさせた。「おまえは?」草凪は俺に問いかける。
「車両を車庫に入れてからあがるから。」
といった。・・・家の中・・・
「そういえば、メリーは何で眼帯してるの?」
とウォルトは不思議そうに首を傾げた、彼女は十字架のマークが着いた眼帯をしている。
「・・・」
ウォルトはしまったことを聞いてしまったと思うと、申し訳なさそうに
「・・・別に言いたくなかったらいいんだ。」
と言った。5分後・・・
「ただいま!」
と俺は帰宅をした。早速休む事無く俺を引っ張り
「こっちに来て!」
と言うと、ある部屋に入れた後。メリーは、ドアのカギを掛けた。部屋は妹の部屋だった、妹といえども乙女でもあり室内は女の子らしい空間が漂っていた。
「お前どうしたんだ?いきなり引っ張りだして。それに、鍵をかける必要はあったのか?」
俺はいきなり妹メリーの意味不明な行動に訳がわからなかった。今まで数えるほどしか妹と丸一日しか過ごしてないが、ここまで意味深な行動は初めてだった。
「・・・お兄ちゃんにプレゼントがあるの。」
メリーは赤面していて何故か、悲しそうに見てとれる。窓から風によりカーテンがなびき、メリーのオレンジの髪型がなびく。
「ふぅ~ん、まぁありがとう、それでプレゼントは何?」
と聞き返した。メリーはポケットに入れてた赤い箱を渡した。ライトはそれを受け取り、箱を開けた。すると、箱の中に銀のネックレスの十字架が入っていた、時計の裏には紙が貼ってあった。
紙には、Не отдельный от меня.と書いてあった。
20年前、アメリカのGoogle社が開発した電波型翻訳機のおかげで、字の下に訳された言葉が浮かび上がるのだ。
ちなみに、言葉も翻訳可能で外国語を自分母国の言葉に変えることができる。今回の場合、私を忘れないで!と書いてあった。
「・・・バカ野郎。お前を忘れる訳が無いだろう。それに、決してお前を見捨てるような事はしない。」俺はそう言った後、安心させるかのようにメリーの体に軽く抱きついた。
その瞬間、メリーは耐えきれなかったのかブワッと泣き始めた。
「おい。何で泣いてるんだよ、いい年じゃあないか。」
俺はそう言ってるが、何故泣いてるのかはだいたいわかっている。
普段一カ月に3回ぐらい会いにきているが、今回は約1年半ぐらい会ってなかった。
理由は、ドイツ・フランス・イギリスに長期にわたって演習に行ってたからであり、それに、国際秘密でもありこの演習の事は周りの人たちは知らず、軍内の人しか知らず。その為、家族・知人にも言ってはいけなかった。
だからライトがいない間、生息不明扱いにされていた。
そのため妹には結構の不安などが溜まっていたんだろう、彼女は本当の妹ではない。俺が8歳の時丁度、ロシアとチェチェンで紛争が勃発しメリーはその時の難民である。
父が仕事の関係でロシアに行ったときに連れて帰ったのだ。
4年後、両親を失い俺とメリー2人で生活していた。俺が死ぬとメリーはまた、難民時代の孤独を味わうことになる。そのためか俺が幼少時代、何も言わずいなくなった時は泣け叫んだくらいだ、
それくらい不安が溜まっていたのだ。
多分今回は、今までにない位行方を晦ましていた。溜まっていた不安や悲観は陳情じゃないだろうと、
そう予想をした。
結果、予想は的中した。
「うわぁ~~ん。だって、ヒック!何も言わずにいきなり消えるんだもん。学校に電話したら生息不明て言われるんだよ!いくらお兄ちゃんに電話しても出てくれないし。ヒック!」
メリーは泣きながら俺に、自分の気持ちを訴えた。
「ゴメン。でも俺はお前を置いて死ぬつもりは無い。」
「ホントに?」
「ああ、当たり前だ!それに時計、ありがとうな」
俺は申し訳ない気持ちと罪悪感に包まれた。部屋から出た時、みんなが壁に耳を当てていた事は言うまでもない。
「シスコンはくたばれ」
「お前には言われたくない」
…そして時間が来た。
さっそく近くのレストランに行った。
「いらっしゃいませ~」
言われて店員に席を案内された。席に着いた時、ウォルトが居なかった。草凪が見に行ったらウォルトが道の途中で棒立ちになって止まっていた。
「お前、何してるんだよ?」
草凪がウォルトの顔を見ると青ざめた顔をしていた。見ると中年白人男性が赤い何かを食っていた。
「ああ、あれはレットドックという物だ、俺も2回ほど食った事があるが激辛だったな~まぁ味は旨かったし、このレストランの名物でもあるからな。ほら、今ライトがそれをくってるじゃん。」
草凪は俺の方に指を指した。ウォルトは恐る恐る見ると
「ん?何か辛さが落ちたかな?もう少し辛くてもいいと思うがな。」
「じゃあ私に一口頂戴よ。いいでしょ!」
メリーは食いたそうにライトにおねだりしてきた。確かメリーは辛いのはダメだった気がしたのだが気のせいだろう。
「いいぜ。ホイやるよ!」
「ありがとう!」
メリーは一口かじった。
するとメリーは酷く咳き込んだ。
「ゲホッゲホッ!!何よこれ!?辛すぎて涙が出るわよ!お兄ちゃん」
「何を言うか!辛いからいいんじゃあないか?まぁ普通の人はこうなるな。それにお前、ロシア人なんだから辛いの苦手だったんじゃあないか?」
やっぱり記憶が間違えてたわけではなかったようだ。
「知らないわよそんな事!ハァ死ぬかと思った」
メリーはゼェゼェと言いながら汗を拭いていた。
「そういえばお前ら、血が繋がって無いんだったな!お前の人種はイギリス系だったな!」
確かに俺はイギリス人の血を引き継いでいる
「ああそうだな。お前はカナダ系だろうセシリアはドイツ系だろうウォルトはアメリカ系、草凪は日系でカインはフランス系だろう。」
この中でアジア系は草凪しか居ないが、北北西ら辺の州や地域には日系人を初めアジア系の人々がたくさん住んでいる。
ただし、言葉は英語もしくはドイツ語である。
理由は、この国はアメリカとドイツからの独立国な為、言葉が英語やドイツ語なのもそうで、家や食事もアメリカンチックだが、若干日本文化も入ってる。南南西辺りは日本領だったからである。
食事が終わりウォルトと草凪はタクシーで帰り、他全員は家まで送った。
セシリアの家まで着くと。
「ねぇ、明日空いてる?よかったら二人きりで遊園地に行かない?」
セシリアは顔真っ赤にして今にも消えそうな声で言った。俺は何のためらいもなく
「別に空いてるからいいけど」
「よかった!!じゃあ駅前の噴水前で10時に集合ね!」
「ああわかった」
そして彼女は嬉しそうに家に入って行った。よくよく考えると
「・・・今思ったら二人きりってそれ、・・・デッデート!?」
あの時フラグだった事に気付けばよかった。だからといって、気付いたからと言って変な返事をしない限り変わらないがな。
しかしデートなんて初めてなので、俺は顔真っ赤にしてさっさと帰宅した。・・・
第1章 part3 デート
次の日9時30分。昨日と違って天気は晴れ、絶好のデート日和だ。その為か、カップルをちらほら見かける。
前日、隣国が陥落したというのに人々はいつも通りに、過ごしていた。いわゆる平和ボケというものなのか。
今は、こんな堅苦しい事を考えるべきではない。
今回は、俺もデートなのだ。この一日を無駄にするつもりはない。
存分に楽しもうと思っていると、待ち合わせ時間に着いた。
10分前行動は当たりまえである。
すると噴水前から聞き覚えのある声が聞こえるセシリアである。
「あっ!おはようライト!」
俺は目を疑った。本当にセシリアかと思うくらいに。
服装が、BRAUNのミニスカートに同じくBRAUNで、いわゆるお姉ギャル系の服装だった。彼女の私服なんて何ヶ月ぶりなんだろうか。俺は、釘に刺されたかのように彼女をガン見していたのである。
「どうしたの?そんなにジロジロみて」
言われて初めて正気に戻る、戻ると同時に直視していたことにようやく自分が気付いた。
そう、俺は彼女に見とれていたのだ。
なんだろうか、今ままで抱えたことのないムラムラとした感情が芽生えてきたのだ。
「ああ悪い悪い、お前の私服なんて久々だったから少々驚いてただけさ。」
とは言ったもの、照れ隠しのつもりなのか直視が出来ないでいる。
このままじゃ、せっかくのデートが台無しになってしまう。それだけは避けなければならない。
「それじゃ、もうそろそろ遊園地に行こうか。」
「そうね、それじゃ行こうか。人が混む前に入っておきたいものね」
人間とは便利なのか変わっているのかわからないが、しばらくすると彼女の私服にも慣れてくるものだ。それにしても意識しているせいかアイツこんなに可愛かったかなと思っていた。
電車も駅に着き、10:40に到着した。
ジェットコースターやアトラクション系を色々乗った。昼飯を食べる為、遊園地内のレストランに行くことにした。
「なぁ。お前は何を選ぶ?」
俺がセシリアに問いかける。彼女は即答に
「ライトこそ何を食べるの?」
と聞き返された。メニューを見てみると、当遊園地オリジナルハンバーグというものに目についたのでこれを頼むことにした。
セシリアはスパゲティを頼むとのことだ。
料理はセシリアのスパゲティの方が早く来た。
自分の料理を待っていると、セシリアは俺に対して自分のスパゲティを
「食べて((((*´ー`) あ~ん♪」
とホークの先端でくるめたスパゲティを俺の口に寄せてきたのだ。
まだ彼女彼氏同士ならわからなくもないが、そこまで逝ってないから流石に恥ずかしい。
でも彼女は一向に引く気はないようだ。
俺以外の男子なら脳内でオーバーヒィートを起こすだろう。仕方がなく
「わかったわかった、一回だけだぞ一回」
と言い、彼女のスパゲティを口に運んだ。
味は旨かったが、一様今の行為は彼女と間接キスしたことになる。コイツ、結構強引なんだな。
すると今度は自分のハンバーグがとどいた、すると俺が一口食うと欲しいようにこっちを見てくる。
駄目だ、恥ずかしすぎる。スパゲティのこともあったので、しかなく彼女の口の中に入れたやった。
食後のデザートはパフェした。
すると店員は俺らの事をカップルと思ったのか、一つのカップに二つスプーンが送らてきた。
「あの、二つたのんだのですが。」
「HAHAHAサービスだよサービス。お熱いねお二人さん。」
余計なお世話だというのに、彼女に視線を向けると恥ずかしそうにしていた。すると
「したかがないから二人で食べるしかないね。」といい食べ始めた。コイツ、天然なのか狙っているのかわからん。
しかし、同情したかのように俺もカフェを口にいれた。
食べ終えると「あっ!」セシリアはデーブルに体を寄せてきた。
「ん?どうしむぐぅ!」
「クリームが付いてるよ」
新のお手拭きで俺の口の周りを拭き取る。
まるでラブ漫画の世界に、入り込んだのようだった。
第1章 part4 反政府
おれたちは、お会計を済ませるとレストランを後にした。するとメリーゴーランドから爆発音と発砲音が聞こえた。
たちまち煙が高く上がっていく。
現場に行くと、7人の黒ずくめの男性が女性2人を人質にして。
「この遊園地は占拠した!おい!そこの警備員、今直ぐにSWATと陸軍に連絡しろ!逃亡用のヘリと5億ドルを用意しろってな!要望に背くようであれば、300という数のC4を一気に爆破する。」
リーダーらしき人物が叫んでる。
一人はH&K MP5を右手に持ち、背中にAK74S担いでいる。
二人目はM134ガトリングガンを持ち背中に大きいバックを背負っている。
三人目は対空中戦の為なのかFIM-92スティンガーを操作し、空中に向かって警戒している。
四人目はM72A7バズーカと背中にバックを背負っている。
五人目はFA-MASを持ち、背中にコルトM16A4を二つ。
6人目は電波装置でレーダーをとっている、腰には全員はデザートイーグル.357MAGに対しコイツだけトンプソンセンターコンテンダー改を所持している。
7人目はリーダーらしき姿で武装は少なく、デザートイーグル.50AEカスタムとSTIエントリー1を所持しているだけである。
何か隠し持っているのか、2丁の拳銃という貧弱な武装なのに対し本人は仁王立ちして堂々としてる。「どうしよう」
セシリアは怯えているより、どう対応をなすべきなのか迷っている感じだった。
「下手に動くと爆発される可能性がある以上、様子を見るべきだろ。」
俺たちは様子を見ることにした。
するとサイレン音と同時に特殊部隊輸送車と陸軍のブラックホークが見えてきた。
すると裏からAH-1 コブラが飛行し、攻撃態勢を取った。
どうやら近辺の勢力の小さい基地から来たようだ。
ロケットポットからミサイルが2発発射された。
その瞬間、FIM-92スティンガー4つが同時に弾を発射された。
コイツは低空飛行中の輸送機や巡航ミサイルなどにも対応できるよう設計されている。このため、誘導方式には高性能な赤外線・紫外線シーカーが採用され、これによって発射後の操作が不要な能力を得ている。
ミサイルは爆破され、残り2発はTOW対戦車ミサイルに着弾しAH-1 コブラは空中で撃墜され破損した。すると車両に隠れていた陸軍兵がゲパードM1で、リーダーに狙撃した。
その行為が何故貧弱な武装の理由が明らかになった。
撃ったハズの弾が俺の顔ぎりぎり右側を横切った。
いくら例え誤射したとしても、ありえない角度から飛んできたのだ、しかもアイツの方から。確かに狙撃はした、しかし彼の顔から10センチ離れたところで、火花が出たのが見えた。
もう一発目撃っても同じだった、よく見ると逆に兵が狙撃されていたのだ。
この事柄、アイツは異能者だということ。これは被害が拡大する前に、終止符をつけなければならない。まだ仮軍人ではあるが、俺ら二人共、グロック21SF.50GIという拳銃は持っている。
おまけに二人とも能力者だ。
「なぁ俺が接近戦で行くからお前は、遠距離で護衛を頼む。出来るか?」
「うん、わかった。」
すると俺の右の拳と両足に赤黒い色の渦が巻き出る。右腕は悪魔のように鱗と赤い脈が流れている。
同時にイナズマのように靡くと、鳥籠の大剣が召喚された。
足は小さい悪魔のような羽が生え、重力を調節できる能力だ。
左手には十字架の魔法陣がある。
セシリアは、体全体が青白い光に包まれローマ字の魔法陣らしき円陣が出現する。
光が収まると、背中には天使のような羽が生え、周りには氷結の槍が8本浮いている。
武器は槍のようなもので、右手首に金色に輝くブレスレット。服装は氷女王のようだ。
{詳しくはヴァルキリーコンプレックスを見てくださいby書き手}
左手首には鎖が巻きついている。
陸軍に生徒手帳を見せ、交戦の許可を得る。
流石にこんなけ目立てば、犯行グループも気付く。
セシリアは先にアンテナを破壊し、俺は設置されたFIM-92スティンガー2つをまず切り捨てた。
動いてわかったことがあった、メリーゴーランドの残骸に隠れてシースパローが見えた。普通なら巡航ミサイルのはずなのだが、改造したのだろう。
見える範囲の物は斬って破壊したが、多分まだ残っているだろう。
「おい!まだシースパローが残っている可能性がある。発射された時は援護は頼んだぞ!」
俺はセシリアに頼んだ後、敵に先制攻撃を行った。M134ガトリングガンが発砲してきたが、これくらいならかわせる。
上手く回遊した後、人質を奪い取った。
人質をSWETに預けた後、敵を責めにいく。
セシリアは魔法で俺をバリアーを貼り、護衛しつつ遊園地全体に魔法陣貼った。
これでC4の設置場所を特定し、瞬間的に異次元空間に送るり付ける準備をした。
すると、南東からジュラリットの戦闘機、SU35機が3機陸軍前を通りすぎた。明らかな不法侵入である。
それらのことから、待機していたF-15SEが緊急発進した。ところが、そのSU35機はSWATの車両に攻撃を仕掛けてきた。
攻撃を受けて炎上するSWATの車両。もはや事件ところじゃなくなってきた。だが今のは政府の仕事だ、俺らは犯行グループを片付けることにした。
まずは、FIM-92スティンガー野郎の両足を斬りつける。
その後に、FIM-92スティンガー二つでシースパローに攻撃。
これで一人減った、殺しまで行かないが半殺しにしてやった。
ところが、知らない間に改造済みのヘヴィーマシンガンが6つ設置されていた。赤外線レーダーが付いているのか、自動的に銃口をこっちに向けて乱射してくる。
どうやら奴らはそこそこの腕のある連中らしい。
セシリアのバリアーで怪我はなかったが、物陰に隠れて様子を見るしかなかった。
「おい、あのヘヴィーマシンガンを破壊してくれ。あれがある限り、身動きが出来ない。」
「わかった、やってみる。」
セシリアは、遠距離で追尾型のとんがった氷を、ヘヴィーマシンガンに飛ばす。しかし、向こうもレーダーで自動的に氷にめがけて乱射する。その隙を利用して、両手で錬った赤黒い電磁波でレーダーシステムを無力化にした。ヘヴィーマシンガンは起動停止し、氷に刺さり崩壊した。
するとセシリアの、魔法陣が終わったようだ。遊園地全体が紫色に光り、地震のように揺れる。
c4、300個と犯行グループ6人を宇宙空間に追放した。
しばらくするとc4が全部爆発し、宇宙に赤い火の玉が現れた威力は水爆レベルだという。
6人とも爆死だろう。
しかしリーダー一人は、衝撃波らしき物を使い魔術を吹き飛ばした。
やつの能力は、シェオールフィア類だといえる。魔滅の声とも言われ、跳ね返す・滅・べレクトなどという類で攻撃が可能と言われる。セシリアはさっきの魔法陣で、かなりの魔力を消費した為。魔法壁を貼り魔力をねっている。
「良くもやってくれたな。俺たちに攻撃したことはどういうことか、分かっていないだろう。」
ハッタリのつもりなのか、どちらにせよ追い詰めた事は確かだ。俺は黙ることにした。すると奴は表情を変えずに、
「俺たちは、ジュラリット軍の工作員だ。俺たちは元から金など、どうでも良かった。唯、どこまで人を貶めるか、どこまで軍用機を減らせるかが、俺たちの目的だった。しかし、お前たちの軍は人質や人命など関係なく俺たちに攻撃をしてきた。しかもお前たち二人が交戦するなり、仲間6人殺した。それは、ジュラリット軍人を殺したことに繋がる。さっき連絡があった、今の行為は誠に遺憾であり我が国は敵国と見なし、敵地を先制攻撃を開始するとな。」
なんだと、先制攻撃だと。にわかに信じ難かった、しかし直ぐにそれを理解することになった。Su-27 が上空空回していた、直ぐに反対方向からF-15機が交戦を始めていた。
「こうなったのは、大部分があんたのせいだよこの残虐女。」
今までのこいつの発言に怒りを感じてはいたが、まだ平常を保っていたが。さっきので限界が来たようだ。
「お前!今なんて言ったぁあッ!!」
セシリアは今の奴の発言にガックシと膝を地面に落とし、目が真っ青になった。
その後ろに、MiG-23 が、段々セシリアに接近していた。その瞬間、俺の体に異変が起きた。
カウンターストップ・バーストが起きたのだ。自分の意思関係なく、その怨念・憤怒・呪縛・非想によって、起きることがあるらしい。
自分の中の憤怒が、歯止めがつかなくなったらしい。
遊園地の端っこに十字架の六合成が地面に現れた、その陣から、実在しないはずの生物リヴァイヤサンが出てきたのだ。
現れるなり、MiG-23を食い壊したのだ。
その姿を見るなり、Su-27機がリヴァイヤサンをミサイルで攻撃してきたが伝説の海の怪獣と慕われいた怪物だ。全く歯が立たなかった、リヴァイアサンはそれを黙っている訳がない。
自慢の顎を開き水蒸気流らしき光線を放ち、たちまち撃墜した。
すると海岸からトマホーク、山からは対戦ミサイルが左右同時に攻撃してきたのだ。
すると空中から水の壁が出現し、二つとも無効化された。大気中の水分を一点に集中し、盾を作り出したのだ。
すると海上に展開していた敵機護衛艦が次々と水面からの槍に突き刺され、一気に壊滅に追いやったのだ。
瞬時に山奥に光線を放ち、約2個師団が壊滅した。威力は山が貫通し、穴が空くほどの威力である。
航空機は撤退していった、勝てるわけないと察したのだろう。
すると、リヴァイアサンはテロリストに気付いたのだろう、睨み合いが続く。
「来るんじゃねぇ!化物め!」
するとリヴァイアサンは、顎を開き氷線を繰り出した。
流石能力があっても、山一つ貫通する程の威力には意味がなくあっさり跡欠片もなく、消えていった。
するとリヴァイアサンは、憤怒が落ち着いたのか青く光り、消滅していった。
幸い味方の軍と民間人の死傷者はいなかったが、攻撃したのが敵地だった、しかも敵機を壊滅してしまった。これは事実上の戦争開戦を意味する。
第一章 part5 怨念
何だ、この真っ暗な空間は。渦めくような人の声が、途方もなく聞こえてくる。
「お前は人間じゃねぇ」
「キャーーーーーー、悪魔が舞い降りてきたぁあ!!」
「どうして、こんな子がウチの子なの?」
「おかぁさん!!かぁああああああさん!!」
「体が焼けるぅ!!」
「この子は、我が軍が預かります」
何故あの時の声が聞こえるんだ。体が苦しい、体が重い、腕が!!腕がもげるぅ!!背中がぁ!!背中が熱いッ!!
すると、上から大量の死体が降ってくる。焼死体や生首や原型が保ってない死体などが、ゆっくりと下へと下へと降りてくる。
「うわぁあああああああああああ!!!!!!!」
目を開けると空母の病室だった、窓を見ると海が見える。すると
「だ、大丈夫?かなり魘されていたよ。ホラ、顔や体汗でびっしょり。」
声がする方へ見ると、俺の右手を握ったセシリアがいた。
「ああ、ここは空母の中か?」
「うん、私たちはあの後陸軍の輸送ヘリで近辺の空母に搬送されたの、一様学園に向かっているみたいなんだけどね、敵機が攻めてくる可能性があるから護衛艦が来るまで海上で停泊中みたい。」
そうか、俺たちは助かったのか。でも、せっかくのデートが台無しどころか戦争まで発展させてしまった。たった一人の学生がしゃしゃり出てきたせいで、これは場合によってはセシリアも軍法会議で罪を負う事になる可能性もある。そう考えると何もかもが罪悪感でしかない。
「本当に悪かった。俺が暴走さえしなければ、こんな事にもならなかったはず。」
その時、俺はどんなけなさせなく弱々しい声をしていたのだろか。相当参っていたのか、頭の中真っ黒になったかのような感じがしていたのだ。
「そんなことないよ、貴方のおかげで助かった人々もいるし。過去の事はどんなけ悔やんでも覆らない。それにそんな今にも消えそうな声を出さないでよ、こっちも悲しくなるじゃない。」
確かにそうなのかもしれない、どんなけ悔やんでも待っているのは絶望でしかない。でも、こんなけの事をしてしまったら悔やみたくもなる。
すると、ドアにノックが鳴る。
「ハイ、どうぞ。」
ドアが開くと、軍服を着た金髪のオヤジが入って来た。胸元を見るなり、バッチで中佐だとわかる。
「気持ちの整理がついてないと思うが失礼する、彼女には席を離してもらう。」
セシリアは心配そうに、こっちを見ながらこの部屋を後にする。
「さてと、俺がいいと言うまで俺の目を視線をそらさず質問に答えろ、いいな。」
何のつもりなのか知らないが、俺は「分かりました。」と答え、質問に答えることにした。多分、今回の事件に付いての話だろう。服装を見るなりこの中佐は、中央軍法司令部の者だとわかった。
「まずは、あの化物はお前の意思で呼び出したのか?」
化物?こんな奴は俺は知らないし呼び出したこともない。多分、暴走している時に呼び出したのだろう。
「いいえ、自分はモンスター使いでもなんでもないし、記憶にありません。」
「では、君は何者だ。」
答えは簡単だった、何度も何度も耳にタコが出来るほどに聞かれたことのある質問だ。
「人間の皮をかぶった化物でしょう」
しばらくの沈黙が続く、少し驚いた表情と素振りを見せたものの。直ぐに、元の厳つい表情に戻った。
「・・・そうか、まぁ予想は付いていたがね。何故かって?どっかの中佐がお前のことをよくごそん時
だったみたいで、多分そう言うだろうとあらかじめ言ってきよった。おまけに上層部に押しかけて、
どうかお前の罪を弁解しようと必死こいて頼みに行ってたな。誰か直ぐにわかるだろう?」
ああ、直ぐにわかった。18歳で少佐に飛び級で就任した化物だ、ヤブコフ・フスキーグ。多分、嫌奴しかいないだろう。8歳でAK47をマスターし12歳でサンダーボルトのレシプロ機を乗りこなし15歳でF-18Eを乗りこなし、豊富な兵装搭載能力を十分に活かせるほどだ。この実力から17歳で中尉、半年で大尉、1年で少佐になり、今では中佐という。普通なら兵から中佐になるのに最短で、
8年はかかるというのに奴は4年間で成し遂げた。
俺とは4年上で、同じ学園の卒業生だ。あることがきっかけで、俺も結構教わった。
銃・戦車・戦闘機・ヘリ・戦闘車。それら全部教わり、実際に使ったり操縦したりもした。
どうして、ここまで過保護なのか知らないがまた助けてもらったことには変わりのない事実だ。
するとあることが気がかりになった。
「では、こんなけの質問で何故セシリアはこの部屋を出ないといけないのですか?」
「それは、色々な理由があるのだが簡単に言うと法律の影響かな。実は俺の目にはコンタクトレンズが、
付いてあってな。相手の盲点を見ることによって、記憶を入手可能ていう代物だ。もしお前の意思によってあの海龍を指示してるようなら、俺はこのベレッタM9A1という最強の拳銃でお前を、
瞬殺するように上層部からの命令でな。法律では、処刑するときは出来るだけ人前では行わないて、
書いてあっるのでな。彼女には、離れてもらったわかるな。どんなものか撃ってやるよ。」
すると、開いてある窓に目掛けて一発打ち始めた。銃声が鳴り響く。ものすごい威力と銃砲だ。
「言い忘れていたがヤブコフがお前の学園に訪問するらしいから、挨拶くらいしておけよ。これで用事は以上だ、寝起きの時にすまなかったな。こっちも暇じゃないんでな。ちなみに、俺の名はグレイマンだ。バッチで気づいていると思うが、俺は中佐だ。またいつの日か中央で会おう。」
そう言い残すと中佐はこの部屋を出て行った。・・・よく話す中佐だった。俺は、セシリアを探しに機内を探索をしていると。司令塔から檻板の先端に、彼女の姿が見える。
俺は、司令塔から降りそこに向かうことにした。
山と山の谷間から夕日が差していた。空はオレンジ色から段々と暗くなっている、少しだけだが山も見える。鳥の集団が、山に向かって自分たちの巣に帰ろうとしている。
これを見ていると少し先の敵国にいつ弾道ミサイルが飛んでくるかわからない状況なんて忘れそうになるぐらいに綺麗で自然に満ち溢れていた。
戦争はこんな綺麗な景色も、自然も全部炭にかえる。彼女の顔を見ると、泣いていることがわかった。多分彼女も同じ事を考えているんだろうと俺は悟った。
しかし現実は非常識というぐらい、知っている。隣の国が敵国の直轄国になった今、いつ、今からでも俺たちの故郷やここに、長距離弾道ミサイルや核兵器が飛んできても、おかしくない状態だってぐらいわかっていても、なかなか飲み込めずにいた。
そう思っていると。セシリアが突然
「ねぇ、聞いて欲しい事があるの」って言い始めた。俺は不思議に思い「なに?」と、聞き返した。
セシリアは恥ずかしそうに
「あなたは、むっ胸は、大きい方が好き?」
と聞いてきた。ずば抜けた質問に、俺は思わず声が裏帰った声に、なってしまっていた。泣いてたいたから、もっと重要な話かと思っていたから余計である。
「はぁ!?いきなり何を言っているんだ?まぁ考えたことが無いから、なんとも言えないけど普通が一番かな?」
俺は恥ずかしかった。セシリアは何とも言えない表情で次にこんな質問をした。
「じゃあさ、今好きな人いる?」
俺は普通に「別に、いないけど。てっいうかさっきからどうした?変な質問しやがって?」
今度は逆に聞き返した。セシリアはその質問に少し焦っていたがすぐに平常に戻った。
「どうしても知りたい?」
「ああ」丁度水上線に太陽が沈み、俺とセシリアは太陽と重なった。
「私は、あなたの事が昔から好きでした。付き合ってください。」
その瞬間、俺は何を言われたのか一瞬だけわからなかった。
第一章 part6 過去と呪怨
今なんて言った?今俺のこと好きと言ったのか?どうして俺なのか、まずはそれを知りたかった。答えはその後だ。
「何故俺なんかと?」
「私は、昔お父さんとお母さんを交通事故で亡くなった事は覚えているよね?その時、バラバラに飛び散った死体と死体が焼ける臭い匂い。今も忘れない、いや忘れるわけがない。私は緊急搬送された、医者に精神疾患で双極性感情障害と言い渡されたわ。お金が無いという理由だけで、家に帰らされたわ。悪い情報はすぐに広まったわ。近所の人には避けられ、学校では虐められての繰り返しだった、家はおばあちゃんと二人だけで過ごしたわ、またいつものように男子に虐められていると、あなたが虐めっ子から助けてくれた。それ以降あなたはいつも親しく接してくれた。虐めも無くなった。友達も出来た。これがこれから先も楽しくなれると思っていた。けどね、現実は甘くなかった。10歳になり私とライトとおばあちゃんで、夜の河川敷を歩いていた。すると7人の集団が私たちの周りを囲まれた。その時の事、まだ覚えてる?」
すると俺は真剣な顔で。
「ああ、忘れもしない」
「すると団長みたいな奴が拳銃を、私に向けて、さっさと消えろ目障りなんだよ社会のゴミが!発砲した瞬間目の前におばあちゃんが現れて、私をかばってくれたわ。そして私に大量の血がついてバタンと倒れたわ。そしたら。わ、わ、私は・・・」
彼女からは自然と涙がこぼれ、錯乱状態になっていた。俺はこれ以上言うと危険だと思った。
「これ以上言わなくていい、逆に考えるんだここで魔法能力が使えるようになったと」
セシリアは大丈夫だといい、表情を少し緩め話を続けた。
「私の魔法力が暴走した時、あなたは私の事を命懸けで止めてくれた。それから私は、あなたに対して特別な感情を抱くようになった。」
ん!?なんだこれは、またかまたなのか!今度は頭の中で色々な光景が浮かび上がる。
親父の研究室の炎上
片目から血を流す義妹
体が燃え悲鳴をあげる母親
人として原型を保たなくなりモンスター化した親父
血まみれの自分の体
親父を自分の手で殺し右手には心臓
暴走する屍となったモンスター
家の周りに六合成
光と青と赤と闇の空間に海龍と悪魔の影
今回ははっきりわかった。海龍はリヴァイアサン。悪魔はルシファーだ。そこに真実があるのだ。
「代償と条件は整った。お前は生きたいか?それか絶望から逃げて前日に戻るか?その代わり次は絶対死ぬ。どうする!?」
何だ!!この腕は!!!
右目の色が代わり黄色化した義妹
そこで途切れる。
「大丈夫?顔色が悪いよ。」
「ああ、大丈夫だ。」
「私は、あれから寂しかった。時が経つにすれ、あまり喋る事もなくなった!喋ろうにもきっかけがないと・・・」
そういえば、彼女からみんなの前で俺と喋った事少なかった気がする。俺も話しかけることも少なくなっていたと思った。
「・・・。時間くれないか?考える時間を。考えがまとまり次第、お前に返事を返す。」
「うんわかった。いつでもいいから。」
今日俺たちは別々の部屋で寝た。
どうしたものなのか、彼女は俺に振り向いて欲しい為に努力をしてきた。それを俺は無駄にしてしまうのか?俺は彼女と違って何もしてなければ、その感情にも気付いてやれなかった。そんな俺に彼女と付き合う覚悟はあるのか?・・・いや!!それでもし俺が断ったら、アイツの努力は何のためだったのか?そんな気持ちには、させたくない。ここは、向かい合うべきだろうか!
すると、また頭痛が走る。何ださっきから。
ふっと、暗闇の中にロウソクが6本六合成を表している。そこには、ルシファーが座椅子に偉そうに座り込んでいた。
「よう、久々だな。ライトニング。とうとう俺のところまで来たか?ひゃっははははははははははは。
最後の通達だ。俺を完全に扱えるようになるにはな、それなりの代償が必要だ。どんなものかって?
そんもの自分で考えな。リヴァイアのやつは、俺みたいに軽くないから代償はとかはないだろうが、
自分が気にった奴にしか力をあげない。俺は、楽しければそれでいいんだ。お前がいずれそれなりの犠牲があれば、まて出てきてやる。その時は俺の全てを貴様にくれてやる。楽しみだな、その時お前はどんな表情で絶望に明け暮れているか。」
何だコイツは、そもそも何故お前にそんなこと言われなければならない。お前は俺のなんなのだ。
「お前は、何者なんだ?」
「それには答えてやってもいい。俺は見てわかると思うが、堕天使または悪魔でもあり名はルシファーだ。お前ら人間が架空の存在と思っているみたいだが、しっかり実在する。絵画にも記されている通り、書き手は俺の姿を何らかの理由で見たのだろう。だいぶ前に隕石が落ちたろう、それ以降次元や魔界や異次元の調整がかなり不安定になり。とても潜める状態じゃなかったわけだ、俺たちは誰かに取り付かないと生きていけなかった。しかしいざ取り付こうにも、器が壊れてしまって。失敗する奴がほとんどだ、
丁度強い電磁波を感じた。俺はそこに向かったわけだ、何かの召喚に失敗したせいか。かなり空間が澱んでいたが、その空間に包まれたお前とその妹がそこにいた訳だ。俺は、お前に取り付こうと思った訳だ。
何故かって?男の方が耐える確率が高いからだ。俺は代償として、器に力を分け渡す。リヴァイアは、その召喚の陣から俺と同時期に入って来たみたいでな、アイツは自分のウロコを右腕に宿すことで代償は成立した。妹の方には、サッキュバスとメデューサが入り込んだ。ここまで答えてやったら、代償が欲しいくらいだが勘弁しといてやる。お前は天と地の心理に触れた、お前の力に異変が起きるだろから。そいつは俺からの贈り物だと思え。」
えらい親切な堕天使なこった。それにしても奴は何故今、俺の前に現れた?何も犠牲になっていないはずだ。
「じゃ何故俺の前に現れた?今回何も払ってないぞ。」
「ひゃははっはあっははあはは。お前は禁術を使ったのだ、その代償で現れたのだ。あの時、普通なら死んでもおかしくない魔力が、お前の中に注ぎ込まれていた。俺はお前の代わりに魔力を調整して、魔力の張本人であるリヴァイアはお前の憤怒が影響され、お前が敵だと認識した奴を全部破壊していた。何故そこまでしてお前を守ってやったのか?簡単さ、俺たちの命はお前にかかっている。お前が死ぬ=俺たちも巻き添えを喰らってお陀仏だ。それにお前にもいずれ、その代償が現れるだろう。まだ俺たちは死にたくない、今回現れたのは警告だ!今度暴走するようなことがあれば、お前が死ぬかどうかの問題じゃなくて俺が魔力を尽きてしまって死んでしまいそうだ。もし、俺が死ぬようなことがあれば、」
どす黒い声で
「俺の部下がお前の身内の人生をぐちゃぐちゃにして最終的に殺してやる。」
俺はものすごい目線で睨まれた、恐怖より呪怨に架けられたかのように体の自由が効かなくなった。
「それだけだ。お前はあの時の記憶がないはず、お前はその一部を見たはずだ。どうしてかって?お前の当時の記憶は俺が呪怨として保管してある。それに、俺の力がお前に増すにすれその記憶はなんの前触れもなく少しづつ蘇る。」
すると、空間が歪み始める。歪みねぇな全く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目が覚めると、体のある異変に気付く。右腕が疼く、見てみると人間には考えられない形状の右腕がそこにあった。前より太くなり、右肩の少し下まで赤黒い色と鱗のような皮膚になっていた。肘には少し角が生え、動脈が太くなり左と比べ一回り太くまるで悪魔かのようだ。
俺は驚くより、納得とその事実を受け入れることにした。
「なるほど、代償はこういう事か。もはや皮を破った悪魔だな。ハハハ皮肉だ生きる代償で能力が上がり、代わりに俺を悪魔にさせるつもりか?乗っ取るつもりなのか?俺はこんなもの求めちゃいなかった!!俺の腕を返せよ!!糞が!!」
俺は怒りのあまり、近くの缶を蹴り飛ばす。跳ね返った凹凸状の缶を、異変な右腕を海に殴り飛ばす。
海面に5メートル程度の水しぶきが立つ。
前回と比べようがない位、威力が上がっている。ついでに鳥籠を出すように、同じことをやってみた。
すると、鳥籠の大剣の刃からイナズマが疼いている。しかも、形も変形でき。槍にも出来れば、ボウガンや長剣も出来た。ボウガンの弾は、肘の角から無限に出来た。便利なこった、だが本題はこの腕をどうやって隠すかだ。
俺は上着をはおり、黒色薄い生地の手袋を嵌め答えをセシリアに伝えに行くことにした。
まだ時間は21時だ、まだ起きているはず。俺はそう思いで、彼女の部屋に向かった。
彼女の部屋前に着いた、中から声が聞こえる。俺は耳を当て、様子を見ることにした。
「グスッグスッ、助けて、誰か、痛い!。」
「大人しくしろっ!!この糞女!!」
一体中で何が起こっている、ドアには鍵がかかって開かない。どちらにせよアイツに危険が迫っているのは確かだ、俺は回し蹴りでドアを力ずくで開ける。
「セシリア!!」
「ライト!?」
彼女は軍中年男性二人によって、腕と顎をつかまれ服は破かれただの布化としていた。セシリアの下着は半分たるんでいた、いわゆるこれはレイpという光景なんだろう。
「おい!そこの貴様!まだ死にたくなければ、両腕頭につけてそこに座れ!!」
一人の中年が俺にH&K MK23ソーコムSP.(サプレッサー装着)を俺に向けてきた。これで撃たれたらまず即死だろうな、右胸を見るとこいつらは罪を課せられている。いわゆる、兵犯人である。
「断る。」
俺は断ることにした。
「こいつの性能を知らないのか?高度の早さを保ち威力も即死レベルの銃だぞ!?」
俺は、防衛という理由から。ポケットから、グロック21SF.50GIを奴に向けた。
「馬鹿め、お前も犯罪者になるぞ。」
俺は腹をくくって、そこにはしっかりと理由があった。これが、俺の答えだ。
「俺の女がお前なんかの獣の物になるよりマシだ。」
奴は本当に撃つとは思っていなかっただろう、奴が撃つ前に俺の銃弾が頭に貫通する。
もう一人は俺に対して同じサプレッサー銃で撃った。
「キャッ!!」
セシリアは悲鳴をあげる。俺は右腕で銃弾を止めると、そのまま奴の顔面を掴む。銃弾は瞬時に、粒子状に分解した。俺は指に赤黒いイナズマを集中さし、脳内から細胞を破壊させる。
「貴様、何だこの腕は、」
そう言うと彼は、息を引き取る。
飛び散る肉塊、首から湧き出る流血。飢えすぎたトマトみたいになった顔面と生首。まさに地獄絵図だった。
「どうしたの、その腕。」
彼女は、異変とした俺の右腕に指を指す。当然の用に驚愕して、腰を落とす。
「化けの皮が剥がれたのさ、もはや痣レベルじゃなくて皮膚が変わってしまった。今まで内側にあったものが裏側に出てきた、そう思うしかないさ。」
下着姿のセシリア、死体の残飯を海に捨てる。俺は上着を貸してひとまず彼女の部屋から出て、俺の部屋に連れて行くことにした。
ひとまず、風呂に入らせた。風呂場からは、泣き声が薄々と聞こえてくる。ここまで弱っていたのか、
風呂から上がってくると何故か置いてあるはずの服を着ず、バスタオル一枚で俺の前に現れた。
「お前、服くらい着ろ・・・」
あいつの顔を見ると、今にも泣きそうで何より弱々しかった。俺は、可哀想で仕方がなかった。
「私は・・・」
そんな顔するなよ・・・泣きたきゃ泣けよ・・・全部自分で貯めずに・・・
俺は、そんな彼女を優しく包むような感じで抱いてやった。彼女の体は白く透き通て綺麗だ、それなのに彼女の心の中は濁っていて何もかもが終わったかのような、そう感じてしまった。
「俺は、お前の事を知りたい、助けてやりたい。全部お前の自由にしていいから、だからそんな顔するな、泣きたきゃ泣け!全部吐き出せ!声を上げて泣け!全部俺が受け止めてやる!!」
すると、ふぅっと力を緩めたのか彼女の目からボロボロと雨の雫のように、涙が流れる。俺は慰めるかのように頭と体を抱える。
「俺は、お前の希望をどこまで聞けるかわからないけど。出来るところまでやってやる。その代わり、二度とそんな顔をするな、それは絶対条件だ。」
改めて俺は、一旦彼女から離れ
「セシリア、付き合おう。」
そこには、絶望に明け暮れた彼女の姿はなかった。まるで、闇から解き放たれたかの用に。
「ライト、キスして。」
俺は、それに応えることにした。
「んんっ、」
舌と舌を絡み合わせる、こんな感触は初めてだ。柔らかい感触が口いっぱいに広がる、せき止められなくなった唾液が口から垂れる。
発育した柔らかい乳房を揉みほぐす。
「アッ!!んん、」
今までにもなかったかのような、やらしい喘ぎ声を発する。舐め回し、硬くなった先端の突起物を焦らす。
俺たちは夜が明けるまで、互を感じあった。
第一章 part7 希望と再開と変質
俺は彼女が寝たことを確認すると、セシリアにばれない様にベッドから降り支給された軍服を着て、彼女の部屋に行く。
昨夜の片付けだ、時計を見るとまだ6時だった。部屋から出ようとすると。
「らいとぉ~」
彼女の寝言だった、改めて俺の名前を呼んでいるのに羞恥心を覚える。一番心配だったのは、セシリアが妊娠してないかどうかであった。その時はその時だ、誰か来る前に片付けなければならない。
部屋に入ると、血の匂いと火薬の匂いと残っていた腐りかけと焼け焦げた内蔵の破片。
今にも吐きそうな悪臭が、漂っていた。まずは換気扇を回し、クリーニングシステムを起動させ壁を機械が洗っていくれる。その間、俺は大型掃除機を使い内蔵や指などを回収して、溜まりに溜まったゴミ袋を海に放流さした。匂いは取れないので火薬を発火さては消しての繰り返しをして、火薬の匂いを強くし血の匂いを消した。
俺は部屋を後にして、檻板に出る。後ろには、沿岸戦闘艦LCS1「フリーダム」が2隻/LCS2「インディペンデンス」1隻が護衛していた。何故か機長に聞くと。
「君たちは政府と軍から良き資力の人材とし、失うことは惜しむ。何としても生きて生還させよとの命令でな、後もう少しで港に着くからな早く支度を済ませるだぞ。」
「分かりました機長、一日お世話になりました!」
その機長は穏やかな表情で「ああ、また来るといい。」と言うと、
他の軍人も笑顔で「元気でやれよ、坊主。」「彼女を大事にしろよ!」俺は一旦お辞儀をして、司令室を後にする。
自分の部屋に戻ると、まだ寝ていた。ある程度荷物をまとめ、洗濯して乾いた私服を着替えて軍服をクリーニングに出しておく。俺はベッドに座り込み、無防備な彼女の顔を眺める。肩まで伸びた青白い髪の毛、スゥスゥスヤスヤと安眠としていた。
「本当に今後何もなくこの環境が続いて気が早いかもしれないが、もし良かったら結婚して豊かな家庭を持ち、子供二人位生まれて理想の将来を過ごしたいと思う。」
聞いてないのは分かっていても、俺は彼女に語りかける。はぁ、わがままだな俺って。
「わたし・・・ずっと貴方のそばに・・・」
寝言を言いながら寝返りを打ち、俺の左手を両手で掴む。お前は何の夢を見ているんだ?俺にも教えてくれよ。そう思いながら、向かい合う形でベッドに体を預け彼女の顔を覗き込む。それにしても柔らかく小さな手だ、本当は俺も両手で掴みたいのだが右手は何が起こるか分からない。それが俺の不安を倍増にさせる、もしその手で彼女を触ったら昨夜の男性のように分解してしまうのか。
何故俺だけが、俺が何をしたと言うんだ。そういう感情が芽生えてくる、ハハハ、どっちだろうな自分で抱え込んでしまっているのは。そう思っていると自分が情けなくなり、知らず知らずのうちに涙が一滴顔に流れる。
「どう・・して・・泣いているの?」
どうやら、目が覚めたらしい。泣いている俺に対して、動揺しているようだ。
「心の雨漏りさ、」
するとセシリアは、意外な発言をしてきた。
「私も結婚して、豊かな家庭を築いていきたい。」
「お前、起きていたのか?」
「嫌、私の能力よ。透視語源感情という能力らしいよ。」
すると彼女の次の発言によって、認めるしかなかった。
「私は気にしないよその右腕、貴方は何も悪いこともしてない。そうでしょ?」
「ハグしていいか。」
「うん。」
俺は彼女と体を重ねた、俺の胸に柔らかい乳房が当たる。そういえば昨日のままで服を着てないせいか、彼女の体は冷えていた。
「冷えてるじゃないか、全く俺が暖めてやるよ。」
「あ、ありがとう。」
それから少しだけ、体を温め合った。傍から見たら変な目で見られる光景かもしれないが、ここは二人だけの空間だ。なので、そんな心配はなかった。
それから10分後、港に到着した。時刻は12時だ、俺たちはこの二日間でかなり発展したものだ。スマホを確認すると、メリーからの着信が10件も溜まっていた。そういえば、連絡入れてなかった。
( ^ω^)・・・これはヤバイかもしれない。
「済まないが今日のところはここで別れてほしい。」
「どうして?」
「早く帰らないと、妹がとんでもないことになってそうだ。見てくれ、着信が10件も。」
「( ^ω^)・・・ドンマイ(・・;)」
俺は、能力で向かおうとしたら異変を感じた。取り合えず飛ぼうとすると、目の前に自宅が。
どうやら、これが異変か。
家に入ると、誰もいなかった。多分買い物に行ったのだろうか、靴と鞄がないことからそう察した。
取り合えず、近辺をドライブすることにした。借りっぱなしな軽機動装甲車を使い、山の堤防まで軽く走らす。ここは空気も新鮮で見放しもいい、何より昔から気にっていた場所でもある。
丁度その場所に着いた時、どっかで見たことのある後ろ姿がそこにいた。金髪のロングヘアー・・・
まさか、近寄ってみると。やっぱりリリアだった、でもこんなところで何をしているのだろうか?
「こんなところで何をしているんだ、リリア?」
すると、まるで化物が現れたかのように驚いていた。
「ラ、ライトさん!お、お早う御座います。私は唯、・・・・貴方こそ何をしに来たのですか?」
「ああ、おはうよう。俺は心を癒してもらおうと、ここに来た。特に深い意味はないよ。ここは昔からよく来ていたからな、自然豊かで鳥の声空気は新鮮見放しも良い。」
リリアは落ち着きを取り戻して、何故か新鮮な感じに変わった。
「私もです、ここは街中や基地と違い静かで滅多に車や軍用機などといった雑音も聞こえてこないし、
聞こえるのは、木が揺らして演奏する音やさっき貴方がおっしゃった通り、鳥の歌声などしか聞こえない。だから落ち着くのです。しかし、開戦をした今。何時ここが責められるのか、心配です。」
まさか俺と妹以外に知っている奴がいるとは意外だった、やっぱり俺以外でもそう感じる奴がいるだけでも嬉しかった。それと、やっぱり予想はしていたが開戦のことは伝わっていたのだな。
「ピィーピィー」
スマホが鳴り響く、俺の携帯からだ。
「ハイ」
「ようライト、元気か?オレだよ俺!」
「オレオレ詐欺は帰れ、」
「ひどいなぁ~ヤブコフだよ、今直ぐ航空基地まで来てくれないか。お前にあげたいものがあるんよ!」
「なんだ、見せたい物って?」
「来ればわかるさ、じゃあねぇ~」
通話が切れる、相変わらず軽い先輩だ。
「ゴメン、呼び出しくらったからもう行くよ。もう少しお前と喋りたかったが、また学校でな。」
リリアは、穏やかな表情で長い金髪をなびかせて「別にいいよ、気をつけて行ってらっしゃい。」といい手を振ってきた、まるで夫婦のような感じじゃないか。
俺は、軍用車を飛ばし。航空基地まで到着した。そこにはヤブコフがいた、( ゜Д゜)マンドクセー奴が現れた。
「よく来たな、前は派手に暴れてくれたねぇ。おかげで中央は、マスコミというハイエナで一杯さ。」
「どうでもいいから、早くブツを見せろ。」
ヤブコフは釣れねぇ奴だなぁと言いたげな顔をして、手招きしてくる。それを世間では、余計なお世話だと言う。
倉庫らしきところに入ると、今まで見たことのない機体がそこにあった。
「なんだ、これは?」
「これは、我がジェランド軍が国連にはもちろん政府にも知られていないまさに、秘密兵器さ。こいつが凄いのは、一見にしてはT50型と同じように見えるがステルス性はもちろん必要な時は余分な翼を内側に収納して、後進翼機にもなれば前進翼機にもなれる。武装は空対艦ミサイルと空対地ミサイルと空対空ミサイルとGAU-22/A 30mmバルカンと爆弾。速度はM3・2で硬度は8レベル。航空距離が7、550km
もはや無敵に近い代物、しかもコイツは知恵が付いているしかも喋る。お前が危険と感じた時は、すぐさまどこでも飛んでゆき、君を護衛するように作られている。それは、外ではF-22と同じ機体に変形しているように設定している。初めに言ったようにこれは政府も知らない機体だ、バレないようにするためにはこれしかないのだよ。」
「そんな大層なものを、何故俺なんだ?普通大統領か皇帝だろう。」
「もうこの国は駄目だ、敵国を蹴散らし終えると俺たち軍は政府を総攻撃し、革命を起こさせる。何故かわかるだろう?その為には次の世代交代のためにも、君達は死んでもらっては困る。全機で5機ある。設計図は全部、カインという奴が設計してもらった。
まだ未来のこの国、その人民の為にも今の学徒出陣政を廃止にする必要がある。子供まで前戦に行かせる必要がどこにある?このままだと将来この国は荒んでしまう。しかし、皇帝の娘は生き残ってもらう。
しばらく代表者が居ないと各国との交渉が出来ない、それに戦犯人もさばけないしな。お前は明日の朝に
この戦闘機に乗って次期王妃でもある娘、エリザベス・エレナ様が城の裏山の宮殿前に待っておられるから、失礼の無いように。お前の事は、しかと報告しているから部外者と勘違いされるような事はないから安心しろ。」
普段ちゃらいはずの中佐がこんなことを考えてたなんて、予想もつかなかった。初めはカインが設計者という理由で断るつもりだったが、ここまでしてて連絡言ってるとなると断ることはまず不可能だ。それに奴が言うこともわかる気がする、戦争が激化するといわゆる神風みたいなことをしかねない。
「お前にこれを渡しておく、呼び出しボタンと手動鍵だ。呼び出し機はもし通信衛星が悪いとき、瞬時にわからない可能性があるそれはお守りさ。手動鍵は自分で操作したい時に、鍵を回すことで手動システムに切り替わるようにできてる」
行くことには意義はないが、その前にコイツの性能がどういうものなのか身をもって経験する必要がありそうだ。
「じゃあどれくらいなものか、今日はこれ乗って帰る事にする。」
「絶対明日来いよ」
俺は訓練通りに操縦席に乗り込むと、タッチパネルに「前進翼か後進翼か中前翼」という選択肢が現われる。どんなものか前進から選択すると、翼が前方に変形して余分な部分は翼の一部となった。するとスピーカーから「終着地点はどうなさりますか?」と聞かれる。
取り合えず南沿いと支持を出す、すると訓練用の戦闘機とは比べようがない位の速度で加速し始めた。
流石M3のスピードは図り知れないと改めて身をもって感じた。
時間が時間なのでもうそろそろ、自宅に戻るなければならない妹が気になることだし腹が減った。
終着地点を近くの広場にして、家に向かう。
広場は元々、やり投げ専用のスタジアムだったため滑走路には適していた。無事に着陸して、酸素ポンプを取り外すと「この機体を護衛システムか帰投させますか?」と聞かれて。一様護衛を指示すると、機体はスタジアムから離陸させ空高くまで飛んで行った。
さっきから思っていたが、お節介な戦闘機なこった。俺は、さっさと家に帰ることにした。
もう辺りは夕暮れの空に変わろうとしていた、一日早いものでもあり長いものでもある。赤々な空にある不吉感が感じるようになった、戦争は至ってしてはいけない。そういう綺麗事は昔の思考だ、戦争をしないと暴走する奴を止める方法はない。隕石が落ちて55年が立つ、落ちる前は55年間も世界戦争はなく国連という世界が一致となって平和を保っていたという。今ではその考えは夢物語だという話がある位に世界情勢は悪化している、ユーロが財政赤字状態で戦争は起きないもののロシアは安定しているため、いつ火種を作るかわからないのも事実。今の空は爆撃されたかのような色をしていると人々は不快感を示している。
俺は家に着くとまだ帰ってないのか明かりがついていなかった、ところが絶対に妹は家にいると察してこっそりと屋根を登り、物音を立てず俺の部屋を窓から覗き込むと。
「お兄ちゃん大好きだったよ、あの女と一緒に出かけて以降帰ってこない。おかしいよ一日帰ってこないなんて、あんな女といるからお兄ちゃんは・・・キャッハハハハハハ、お兄ちゃんが居ないと私はおかしくなっちゃうんだよ。こんな姿もし見られたらどうなるかなぁ」
・・・なんだこれは、本当に妹なのか?こんな姿今まで見たことがない。引くを通り越して恐怖を感じる、なんでこんなことになってしまったのか?俺はそれが知りたかった。するときが狂ったかのような素振りを見せる妹は、俺の服を抱きつきながら俺の机で何かをし始める。
「んはっ、兄ちゃんハァハァ。」
俺は、哀れのない義妹を呆然と見るしか出来なかった。見ているこっちが悲しくなってくる、おかしくなった妹の目には光の瞳がなく闇に染められたかのように、俺は家に入る意欲をすっかり失っていた。
世の中には知らない方が幸せという諺があるが、こんなものを見てしまってどう接したらいいのか、少なくとも今までのように話せないだろう。
「兄さん、もし死んでたら真っ先にあの女をコロシテア・ゲ・ルよ。お兄ちゃん、お兄ちゃんは私だけを見てればいいのに・・・」
駄目だ、見てられない・・・俺は屋根から降りてドアの前に立て尽くす。邪悪な空間が填めいている、だが入らないことには始まらない。俺は勇気を振り絞って、鍵でドアを開け玄関に入る。
「ヾ(〃゜ω゜)ノタダィマ☆」
直ぐにリビングに入ってテレビを着ける、普段帰ってきてからする行為だ。すると後ろから「オカエリ」と声がする、まさかと思い声のする方から恐る恐る振り向くとテーブルの下に体育座りをして笑顔な妹の姿があった。何時、どうやって入ってきた?屋根からこの部屋に入るのに8秒位である。物音もせずに部屋に入ることは出来るものなのか?一瞬にして恐怖に包まれた。
「あ、ああただいま、遅くなって。」
「ヤクソクマモッテクレナカッタ、レンラクシテトアレダケイッタノニ。」
笑顔が一瞬にして邪気に変わった、下手なことを言ったら殺されそうなくらいに。
「それには理由があって、ry」
俺は少し修正を入れて、妹が理不尽な行為をさせないようにありのまま話した。証拠として目立たないようにしていた右腕を見せた、無論セシリアの事は勿論喋ってない。
「・・・ここまで酷くなるものなの?もう怪物みたいになってるし、今にも暴れそうに動脈が疼いているわよ。」
こんな腕を見たら誰もが青ざめるだろう、案の定メリーは信じがたい出来事に半信半疑だったが腕を見るなり受け入れたかのように表情が暗くなる。
よく見ると眼帯の目からかなり薄くだが赤色が混ざった涙が、糸のように流れていたことに気が付く。
「お前、ちょっと眼帯外してみろ。」
すると、メリーは極端に嫌がりを見せる。何かを隠していることは確かだ、まさかだと思うが嫌そんな訳がないのだが、もしかして右目に異変が現れているのではないかろうか?
俺は、嫌がるメリーを無視して無理やりその眼帯を取り外す。
「!? どうしたんだ・・・その眼、以前こんなにひどくなってなかったよな?」
左眼の瞳はもともと赤だったのに対し右眼は黄色に付着されていた、瞳にはよくわからないマークが刻まれていた。眼蓋には黒の痣みたいなものが痛々しく残っていた、目から涙らしきものが流れており血が混ざっている。
「お前!一体何をした!!」
第一章 part8 不安と欲求
[妹視点]
兄は幼馴染でもあったセシリアさんと遊園地に遊びに行くといい、朝早く家を出て行った。今日はお兄ちゃんと一日中喋ったり食事したり家族らしい事をしたかったが、夜には帰ってくるだろうし明日もあることだしそんなに深く考えなかった。
私はいつものように洗濯物をクリーニングボックスに入れ、庭の花を水やりを行った。
今日はいい天気だ、私はスマホで友達を誘い近辺の街へ遊びに行くことにした。
「ねぇ、メリーは久々にお兄さんが帰ってきたのによかったの?」
まぁ、当たり前の反応かもしれない。普段独り暮らしの私だから帰宅してきたたったひとりの家族である兄と家族団欒するのが普通なのだが、あいにくその兄はデートしに出かけてしまった。
「本当は私もお兄ちゃんと家族団欒したかったけど、その兄がデートで遊園地に行ってしまったから暇なの。」
「でも夕食の準備などケーキを作っといたら良かったじゃない?」
「夕食は向こうで食べるからいいって。」
私の友達の名は、スカーレット・ルナサ、
基本的に運動神経が良く、学部では医療関係の授業を受けている。彼女の夢は看護師になることらしい、私とは同じクラスメイトで話しかけると気があったので仲良くやっている。
「でも私達はまだメリーのお兄さんの姿を見たことないから、また今度紹介してよ?」
二人目は、オルソナ・レーティア、
特に目立つようなことはしていないが、可愛い子ちゃんランキングで3位に入るだそうだ。夢はケネディ宇宙センターで働き宇宙に旅立ちたいそうだ。
「それにしてもいいよなぁあんた達は、レーティアなんかランキングで3位だしメリーも6位じゃない。私なんかランキング外だし告白されたこともないのよ!?」
ルナサは涙目で私とレーティアに訴えてくる、そんなこと言われてどうしろというのだ。
確かに過去で私とレーティアは男子達に何回か告白されたが、全部断っている。私達は中学3年生で本来ならもう受験生で忙しい時期なのだが、この国では高校まで義務教育だがほとんど軍の話や数学など専門家を増やすということが政府の狙いである。
「ねぇこの付近、空軍の活動空域じゃなかったよね?」
レーティアが私に問いかける、何故こんな事を聞いてくるのだろうか?
「そうだけど、それがどうかしたの?」
するとレーティアは空に指を指す、すると空軍の戦闘機が多数北に向かっていた。少し胸騒ぎがした、北の方角はお兄ちゃん達が向かった場所でもあった。
するとショッピングモールの大型テレビが緊急速報が流れる、不安が的中した。
「たった今、遊園地がテロ組織によって占拠されました。要求は5億ドルと逃走用のヘリを用意しろという内容です、従わないのなら時限爆弾を起爆するとのことです。政府は近辺の基地からFー15をスクランブル発進をさせ、近空を偵察すると同時に場合によっては奇襲攻撃を計画しています。
その自民党の判断に、社会党と共産党は反発の意思を示しています。」
周りの人々は騒ぎだてる、さっきの戦闘機はそういうことだったらしい。
「お兄さん、確か遊園地に居るじゃなかったっけ?」
ルナサが、心配そうに私に問いかける。それはレーティアも同じ表情で私の顔を見つめる、私は頭の中で色々な最悪の事態を想定していた。
「無事だといいけど、まぁお兄ちゃんは強いもの。大丈夫だと思う、」
でもその考えは簡単に断ち切られる、テレビに速報が入った。
「陸軍は爆弾はデタラメだと判断し、戦闘ヘリで奇襲を仕掛けましたが作戦は失敗に終わったようです。
さっきほど学生二人が交戦を始め、そのうちの一人が大型の魔法陣で爆弾とテロ組織一人を除く全員を消し飛ばしたと連絡がありました。カメラの準備が終わったようです、現地の様子に切り替えます。」
その現地は赤黒い光に包まれ、地震が起こる。レポーターの男性が遊園地の方に指をさし。
「見てください!!遊園地から龍みたいな生命体が見えます!!あれは・・・海龍です!!地面から海龍が出現しました!!さっきほどテロ組織のリーダーらしき人物が我々はジュラリット軍の工作員だということを発言しました。
私達は半信半疑でしたが、数秒後ジュラリット軍の戦闘機が領空侵犯を行い遊園地の上空でF-15を追撃してきました。そのことから政府は今後の敵国の活動次第で、敵基地を先制攻撃を行うことを発表しました。
現場は突如現れた海龍によって騒然としており、海龍は我が機を攻撃せず敵機を集中的に攻撃を行った後最後の工作員に止めを刺し、青く光って消えていきました!!
現場は絶望的で、国防省からおそらく全員死亡とのことです。」
・・・嘘よ・・・お兄ちゃんがそんな簡単に死ぬわけがない、きっと何かの間違いよ。そう信じたかった、たった一人だけの家族をうしないたくなかった、あの時の孤独感を二度と味わいたくなかった。
友人の二人もこの状況でどう声をかけるべきかどう接しるべきか分からず、今にも泣き出しそうな彼女を見守るしかなかった。
すると、自分の体に異変が起きた。全身痙攣と精神バランスの不安定に寄って意識を失った。
「ちょっと大丈夫!?待ってて今心臓マッサージを行うから、レーティアは救急車を読んで!!」
「わかったわ!!メリー、絶対助けるから。」
ルナサが私の心臓付近に約5センチぐらい手で押し込んでいる、レーティアはその間にスマホで緊急車両支援情報通信システムで病院に連絡を入れる。
連絡15分後に救急車ではなくヘリが着陸して、私を病院に連れて行った。
なぜヘリだったのは、交通網に渋滞が多発しているかららしい。
私はあらゆる治療技術によって直ぐに症状は緩和されたが、精神バランスは下手に刺激するとまた再発の恐れがある為、精神安定剤を渡され病院から退院した。
家に帰ってきたのは夜8時だった、私は病院からもらった精神安定剤を飲み直ぐに寝る事にした。
しかしなかなか寝付けず、深夜2時に目が覚める。
流石に深夜になると家に帰っているはずだと思いリビングに電気を着ける、しかしリビングに入ってきた形跡は見当たらなかった。
兄の部屋に入ると朝と変わらずのままで、玄関には靴もなかった。
兄は本当に死んでしまったのではないか、その可能性も浮上してきた。最も信じたくない最悪のケースだったからだ、最愛の兄を失ったという思い込みで精神が不安定に陥る。
すると、右目に激痛が走る。少量の血が目から溢れ溢れる、痛いという感覚ではなく意識が飛ばされたかのようだった。
気がつくと光の空間に自分がいた、そこにはサキュバスとメデューサが見下すように私を見てきた。
「(ΦωΦ)フフフ…初めて合うわね、私は見て分かるようにメデューサよ。貴方、兄のことを死んだのではと考えてたみたいだけど、心配しなくともまだ生きてるわ。
生意気なルシファーの生気がまだ感じられるから、まだ生きてるわね。」
「まだ生きててよかったね、だから元気を出してよ。ちなみに私はサキュバスよ。」
なんなのこの方々、いきなり現れてしかもキリスト教では敵だとされてるから敵なの!?
いきなり考えもしなかった伝説上の生き物が目の前に現れて、おまけに兄のことを知らせるしわけがわからなかった。
「どうして、兄のことを知っているの?それに何者なのあなたたちは!?ルシファーって誰なの?」
「質問が多いわね、まぁどうしても知りたいなら教えてあげてもいいけど?
まずは、私達は貴方達人間が架空の存在と思っているみたいだけど、しっかり実在するの。絵画にも記されている通り、書き手は私達の姿を何らかの理由で見たのだろうね。
だいぶ前に隕石が落ちてきたでしょう、それ以降次元や魔界や異次元の調整がかなり不安定になって。とても潜める状態じゃなかったわけよ、私たちは誰かに取り付かないと生きていけなかった。しかしいざ取り付こうにも、器が壊れてしまって。失敗する奴がほとんどなの、
少し前に丁度強い電磁波を感じとって私達はそこに向かったわけ、何故か家の周りに陣が貼ってあったせいか普通なら即死級の魔力の代償はかなり少量で取り付くことに成功したのよ。サキュバスは私より早く取り付いてみたいよ、そのおかげでサキュバスの魔力の代償は無いに等しかったのよ。
ほとんどの奴(器)はその時の記憶がない状態なのよ、だから貴方は私たちのことを知らなかった。
その記憶は貴方の鬱憤と嫉妬が貯まることで少しつつ漏れ始め、フラッシュバックとして頭の中に映る。
こうして私達が貴方の前に現れたのも、鬱憤と嫉妬がいい具合に溜まっていたことと、そのままほっておくと何をしでかすかわからなかったから現れたのよ。
それと、ルシファーは私達と同じくして貴方の兄に取り付いた生物よ、後もう一匹いたのだけど魔力が私達の何倍という物に包まれていて正体がわからないのよ、あれくらいだとサタンかバックベアードかテュポーン級の怪物よ。
それに、ゆういつ確認が出来たのは奥にトゥアハ・デ・ダナーンの四神器の一つが埋葬されいている。そいつは、槍でその穂先は高熱を帯びているので、水の入った乾くことのない大釜(樽)につけて冷まさなければならなかった。でも、その正体不明の怪物の影響でその必要がないみたい。 この槍は、戦の時にイブル(Ibur)と叫んで投げれば常に標的に当たり、再びイブルと呼べば、投擲者の元へ帰る。また別の伝承によれば、投げると稲妻となって敵を死に至らしめる灼熱の槍である最強の物を貴方の兄が持っているの。
あなたにはゴルゴンの能力があるわ、私の代償がその能力をあなたに宿すことよ。
サキュバスは、代償の緩和よ。
貴方の代償は私達と違って、後々出てくるのよ。それは貴方だけじゃなくて他の器にも言えることだから気にすることないわ、最後の代償を私が払う時が来たら今までの代償は貴方の手に戻されるわ。
だって、代償者が消えれば今までの代償は必要なくなるもの。消えた後は何の影響も受けない次元に行ける訳、でもその次元よりこっちの方が生きがいがあるだけど死んだら元も子もないものね。
貴方の代償は本来なら両目損失と中耳炎と第五感の損傷だけど、サキュバスのおかげで右眼の失明で勘弁してあげるわ。
後、自殺しようなんて馬鹿げた考えをしたらどうなるか想像つくわよね?
他に言うことないわよね、サキュバス?」
「さっきから貴方ばっかり喋ってるから私、空気みたいな存在感になってしまったじゃない!?もうちょっと私も話す機会が欲しかったのに゜(゜´Д`゜)゜」
そうするとまた意識が途切れる。
Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~ Ƹ̴ӁƷ~
ふっと目が覚める、すると右眼に痛みが走る。眼帯を外すと左の視界でしかなく、左眼を閉じるとそこには暗闇でしかない。鏡を見て確認すると、右眼の瞳が黄色に沈着して眼蓋から血が流れていた。
私は、朝飯を食い終え買出しに出かけた。眼帯を買いに行くことにした。
今思うと悲しくなってきた、お兄ちゃんの方が辛いはずなのに我慢している。私はそれから逃げようとしてることに、でもお兄ちゃんに心配させたくないから、そういう心境でいることにした。
家に帰ってもやる事がないので、お兄ちゃんとの思い出が多い山の堤防に行くことにした。昔から思い出が蘇る、でもあることを思い出す。お兄ちゃんといる時いつも何故かセシリアが居る、その共通点が思考を狂わせる。
お兄ちゃんはアイツの事は嫌いなはず、ずっと迷惑している今に始まった話じゃなく前からずっと。
お兄ちゃんは優しいから、口から出さず段々と距離を置いていたのにアイツはお兄ちゃんの優しさを踏みいじって今もなお接近してきている。
家に帰ると、誰もいなかった。何処に行ったのお兄ちゃん?
なに?どういうこと?なにが…起こってるの?わからない…わからないよ!!
全てが嫌になる、お兄ちゃんの服を抱きしめる。
「うふふ、もしかしてかくれんぼ?昔良く遊んだね…。ここかな?それとも?…ここかな~?」
第一章 part9 妹
[ライト視点]
「だから私は・・・辛かったんだよ、それはそうとセシリアさんはどうしたの?」
「なるほど、それは辛かったな。悪かった、妹をしんぱ」
俺が言う前にメリーが大きな声で
「そんなこと聞いてる訳じゃない!!これ以上私を怒らせないで!!あの女はどうしたの!!」
こんなに声を出した妹を見るのは初めてだった、それにあまりの圧力で。
「ああ、無事に帰って行ったよ。しかしアイツも変わったなぁ」
今の発言が命取りになる事は予想打にしていなかった。
「はぁ!?どうして?ねぇ?どうして?どうしてなの?なんで?なんでなの?アイツは昔から何も変わってない、お兄ちゃんしっかりして!?」
「どうしたって言うんだよ、さっきから変だぞ?」
「おかしいのはお兄ちゃんの方だよ!?どうしてアイツを庇うの?そう命令されたの?大丈夫、すぐに解放してあげるから。
アイツから離れてもらうに一番有効な方法は、不正事実を作る事と肉体関係を持つこと。周りがどう思おうが関係ない、どんな変態行為でも愛さえあれば許される、私とお兄ちゃんは彼女彼氏同士・・・嫌、夫婦同士同然そうでしょ!?
キャハハハハハハハハハハ、もう恥じる事無い、あたしたちのラブラブ度であの女も離れて行くはず、離れなかった場合はお兄ちゃんの為にこの世から消えてもらおう、愛さえあればどんな事をしても許される恋愛に邪魔はいらないのよ。
そう、お兄ちゃんはあたしだけを見てればいいのよ。そうすれば何もかもが痛い思いをせず、毎日が過ごせるのよ!?
大丈夫!何も心配いらないよ?騙されていたんだよね?可哀そうに。でも私、お兄ちゃんのそういうお人よしなところも好きなんだ♪だからね、大丈夫。私がお兄ちゃんを守ってあげるよぉ。怖いものとか危ないもの全部全部全部ポイしてあげる♪だから、ね?わたしをみて。
あの子より私の方が可愛いでしょ?私の方が綺麗でしょ?私の方が暖かいでしょ優しいでしょ貴方の隣にいられるしお話も出来るし抱き締めてあげられる。
障害は取り除かなければ、排除しなければ、私達は幸せになれない。大丈夫、アイツは絶対、私が殺すから、頭のてっぺんから、つま先まで、ぜーんぶ、私のモノだよ。この髪も、耳も口も目も、誰にもやらない!誰にも渡さない!全部全部、私のモノッ!!」
「いい加減にしろぉお!!!!!!!」
俺が妹に怒鳴りづける、妹はおじげつく。
「アイツはお前に何をしたって言うんだよ!?それに俺はお前のモノやペットでもない!!」
「どうしてそんなこと言うの?」
今にも泣き出しそうな表情で俺に問い出す。
「お前がさっき言っている事が本心か?どうなんだ!!」
俺は、その後言う答えに恐怖感が湧き出てくる。
「当たり前じゃない!お兄ちゃんもそう思っているでしょ!?」
「そうか・・・ならばお前がそう思うなら俺にも考えがある、俺はお前と妹の関係を断ち切る!!それはどういうことかわかるよな!!絶交だよ絶交!簡単に言うともうお前と関わりたくない、気味が悪い、お前の声も聞きたくない。」
「どうして?ねぇ?どうして?どうしてなの?なんで?なんでなの?嫌だ!聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない!」
「耳を塞ぐじゃない!!しっかりこの耳で聞き取れ!!俺はお前のことが大ッ嫌いだ!俺の前に現れるな!異常者!!」
「どうして?どうして私じゃ駄目なの?アイツと私の何が違うの?私がお兄ちゃんの妹だから?だから私はお兄ちゃんの彼女にはなれないの?そっかぁ、分かったよお兄ちゃん。お兄ちゃんは、髪の短い子が好きなんだね!ちょっと待っててね、すぐに切って来るから。アイツと同じ美容院で、アイツと同じように切って貰って来るね?そしたら……私を選んでくれるよね?ね?」
「黙れ!」
「…………どうして?どうしてそんな事言うの?分かんないよ、分かんない」
俺は家を飛び出した、するとアイツも後をついてくる。訓練受けている俺でも息切れが始まってもアイツは変わらずついてくる。
「ねぇお兄ちゃん,私から離れる足なんていらないよね…? 貸して…私が処分してあげる…」
コイツ、本当に俺の足を斬る気だ。手を見るなり包丁を握っていた、するといきなり包丁を俺に向かって投げはじめた。
(*゜∀゜)つ *=lニニフ 三 (lll´Д`)|彡サッ
間一髪避ける、このままでは本当に殺されかねない。
俺はヤブコフからもらった呼び出しボタンを押す、すると戦闘機が俺と妹の真上を通過してきた。
タイミングに合わせて塀を利用して二段ジャンプをする、するとうまいこと翼に掴むことに成功する。
俺は翼にぶら下がりながら、ふっと最悪の場合が頭によぎった。
妹によるセシリア殺害その可能性が十分にありえる事だ、俺はコックピットに乗り込みセシリアの家に向かった。
戦闘機を家の窓前に空中停止させ、セシリアの部屋に窓から入り込む。
「キャッ!?い、いきなりどうしたの?」
「訳は後で話す、今は取り合えずコックピットに乗って!!早く!!」
俺は無理やり乗せて、時速70kmで取り合えず中佐の自宅へ向かわせた。
まずは本人に電話する、もし帰ってなかった場合鍵を貰いに中央まで行かないといけないからだ。
「おい、中佐!!今どこにいる?」
「今自宅だが、それがどうしたって言うんだ?」
「今そっちに向かっている、今夜は止まってもいいか?」
「え!よくわからんがわかった、訳は家で話してもらうからな!!」
俺は、振り落とされない様に足に重力を掛けて時速600kmまで上げて中佐の自宅があるクライム州に向かうことにした。
第一章 part10 異常者
自宅から700km位離れた都市に中佐は住んでいる、少なくとも妹は知る由もない場所だ。
人気のない場所に着陸させ、徒歩15分くらいで着く距離だ。
スマホの受信ボックスを確認すると50件ほど溜まっていた、全てが妹からで内容は
「ここまで言われて憎たらしくて、たまらないのか絶望でいっぱいだったりするのかな?最高だよね。私はそう言うお兄ちゃんを大好きなの、あの女は殺してあげるから、中途半端に優しくなんてしないで、期待や希望を持つのは辛いから。永遠にお兄ちゃんが手に入らないのなら、こんな世の中も要らない。
ダイスキダヨオニイチャンry」
これと同様の内容のメールが50件を届いている、恐怖が湧き出てきて冷や汗が湧き出る。
「すごい顔色が悪いよ、どうしたの?」
俺は説明するより見てくれた方がわかり易いと思い、スマホを渡した。セシリアがメールの内容を確認する、どう反応したかは予想した通りだった。
「・・・何よ、このメール・・・本当にメリーちゃん?」
「ああ、しかも俺の事を殺そうとしてきた挙句にお前の事も殺そうとしていた。
ほっておいたらお前が殺される可能性があった、お前は俺の彼女だ、お前が死なれたらどうしたらいい?しかも俺の妹に、こんなことは避けたかった。ここに避難させた理由はわかったよな。」
どうしてここまで妹は激変してしまったのか、もしかしたら俺のせいでこんな事になってしまったのではないか?そうだとしたら早く妹のところまで戻らなければならない。仮に腕が1・2本もげても関係ない、これは俺の責任なのだから。
そう話している内に、中佐の家にたどり着いた。
「おお、来たか!まぁ上がれよ。」
俺は中佐にここに来た理由を、セシリアに説明と同様に説明した。
「・・・なるほど、なんだかお前らはとことんついてないというか、まぁ一日ゆっくりしていけや。」
「俺は、妹をここまでした責任がある。だから友達・・・嫌、俺の彼女をよろしくお願します。」
「・・・もうここまでの関係まで来たものだ、時が経つってのは早いものだな。
わかった、お前の彼女を俺の家で泊まらせてやるよ。」
俺は決死の覚悟で、コロンビア州に向かうことにした。
衛生情報で妹は近所の公園で誰かと争っているのが確認できた、誰と争っているかは不明だが殺されない内に付く必要がある。
[妹視点]
お兄ちゃんが逃げた後、後ろから気配を感じ取った。もし見られたら面倒な事になる可能性は100%に等しい、そうじゃなくても消す事に変わりないので何のためらいも必要ない。
「誰!?」
私は気配がした電柱の影に向かってサバイバルナイフを投げ飛ばしたが、跳ね返された。
「ひどいわね、親友に向かってナイフをなげるなんて。」
「レーティア!?どうしてここにいるの?」
そこには親友のレーティアがいた、不覚だった、ナイフを投げたことによって普通に誤魔化す事もできない。
「全部見てたのね、本当のことを言ってね。」
「悲しいけど、様子を見る限りあれがお兄さんなのね。貴方の自宅前を通りかかった時に言い争いが聞こえたから、盗み聞きさせて頂いたわ。本当にするつもりなら私は貴方を止めないといけない、親友が犯罪者なんて嫌だもの。」
最初から聞かれてたなら話が早い、もう何が良くて悪いのかそれさえもわからなくなっている。
「どうして貴方はこんな事をするのか、あんなにお兄さんの事を大事にしてたじゃない?」
「ねぇ‥もう、どうしたら良いのかわからないよ。生きてても死んでても一緒でしょ?ここが幸せかもわからない、少なくとも辛いから不幸なのかな?
お兄ちゃんから離れるくらいならいっそ、お兄ちゃんを私の一部にしてしまいたいとすら思える、どうしてこんなに苦しいのかわからない。
友達も、恋人も何もかも敵に回ってしまえばお兄ちゃんは私だけを見てくれるよね?‥私しか見えないよね?なんで気が付かなかったかな‥私ってば馬鹿だな。
だからね、悪いけど死んでもらうよ。」
[レーティア視点]
悲しかった、親友がここまで激変していることに。殺しまではしないけど、気絶させて病院に入院させなければならない。少し乱暴かもしれないけど、そうでもしなければ逆に殺されかねない。
すると、メリーはサバイバルナイフを放射状に投げてきた。
何処にかわしても当たるように投げているようだが、私は能力である風圧でナイフを吹き飛ばす。
攻撃に適してない弱い能力だが、ナイフなどといった飛んでくる個体や吹き飛ばす事は可能である。
風を利用しメリーを吹き飛ばそうと綻びるが、思いもよらない事態に落ちいた。
メリーは眼帯を外し自分の目の前で右手をかざした、すると目を中心に光りが漏れ始め、そこから目玉が6つ飛び出した。
「ナイフは無理でも、レーザーなら無理でしょ?だって光だもの。」
そう言うと目玉の瞳からレーザーを発射してきた、間一髪でかわしたもののレーザーに当たったドラ猫は石になっていた。
私は場所を逃げるように移動して、公園に逃げ込む。
「逃げても無駄よ、レーザーに弾切れなんてないもの。」
自動車やタンクローリーなどが石にされる中、1時間ぐらい逃げ切ることに成功する。
すると、タンクローリーの入れ物は石になっても中の石油自体は石になってないわけであり化学反応や色々な物が重なり引火。
その破片が私の右足首に直撃し、貫通した。
「足が!?足がぁあああああ!!!」
大量の血が溢れる、感覚器官が切られた為痛みは感じない。しかし、運動神経も切られた事で足が動かない。大量出血で思考が思うように動かない、私はここで殺されるのか。
すると、機関砲の音が聞こえる。
[ライト視点]
公園の近くのタンクローリーが爆発したのが見えた、オレンジ色の髪の毛と薄い紫色のロングヘアーが見える。
妹がいるのは確かだが、同じぐらいの女子が足から血を流して倒れている。
とにかく妹に当たらないように手動に切り替え、バルカン砲を打かます。
奇妙な事に妹の方からレーザーらしき光線がこっちに向かって発射してきた、俺と同じで代書の影響で変化があったのだろう。
コックピットから5メートル位の高さで降り、負傷者をかばう形で着地する。
妹と俺の睨み合いが始まる。
第一章 完
短編じゃなくて連載だからッ!!