いざ、駆け抜けるは、チャイナタウン!!
ウオオオオオオオン
後ろから遠吠えが聞こえる。そろそろトラウマになってしまいそうだ。それでもあと少しで地上だ。そこにさえでたら、こいつから隠れられる!
「隠れた後どうする気いいいい」
抱えている涼介からなんとも間延びした声が聞こえる。お前まじ緊張感持てよ。今際の際だぞ。なんでそんなボケっとしてんねん。いや違うな俺の持ち方が悪いせいで舌噛みそうなのか。
「もっとちゃんと言えよ」
「お前まじかあああ」
なんか文句が聞こえてくるが、聞こえない。
そのまま階段を駆け上がる。
あと5段
あと4段
あと3段
あと2段
あと1段
「でたぞおおお」
でた!でれたぞ!!周りを見渡すが今のところ何もいない。最初の見えないやつの声も聞こえない。ゴブリンもいない。いやさすがに何もいなさすぎんか?これ俺等が今までエンカ率がバカみたいに高いだけなのか?とにかくもう限界だ。俺とピーターは座り込む。あ、水いる?あ、いらない?やっぱピーター聖人だわ。でも飲んでくれるとうれしいな。重いんですわ。
「俺の分は?」
「ちょっとくらい待ってくれる?そうやっていつも私ばっかり。あなたも何かしてよ!!」
言いながら水を渡す。
「ヒステリーの真似?」
そうだよ。特に俺の親のな。
アアアアアアアアアアアアアアアア
うそだろ?!来た?来たよね?!終わったわ。休憩の流れだったじゃん。元気なときでさえボッコボコにされていたのを満身創痍でどうしろっていうんだろう?調整ミスとかのレベルじゃねえぞ。
ボコォン
はいはい次は何?いつまで地獄を続ける気?そろそろお腹いっぱいなんですけれども。後ろを振り向くと、今の今まで逃げてきたオオカミ。心なしかうれしそうに見える。もしかして懐かれちゃったかな?うれしくねえなあ。
アアアアアアアアアアアアアアアア
うるせえよ。後ろから耳をつんざく音が聞こえる。お前の叫びは1回で十分だよ。バカみたいに何度も叫ぶんじゃねえ。
ああ、自暴自棄ってのはこういうことを言うんだろうな。
「ここからどうにかする方法考えろよ。」
「もしできたら俺ノーベル賞取ってると思うんだ。」
お前はイグノーベル賞で十分だろ。それでも十分すごいと思うけど。いやそうじゃなくてこれまじでどうするんだ?オオカミだけだったら隠れてやり過ごそうと思ってたけど声のやつもいると隠れられない。
どうする?
アアアアアアアアアアアアアア
ドガアアアアアアン
突然オオカミが吹っ飛ぶ。しかも結構な勢いで。痛そう。何が起きたかわからず、放心状態でいると、今度はオオカミが消えた。え?圧倒的情報過多なんですけど?
ドガガガがガガガン
おうおうどした?何も見えない。ただ音と風圧だけでなんか凄まじいことをしているってのは分かる。
「何が起きてるん?」
「戦ってるんじゃね?」
なんだその目は?俺は頑張って答えたんだ。何当たり前のこと言ってんだこいつ、みたいな顔すんじゃねえ。
「何当たり前のこと言ってんだお前」
ホントに言われた。悲しい。
まずいな。俺も涼介も全身が痛くてテンションがおかしい
ガアアアン
ん?今度は何?何かが近くの建物に当たった…のか??何も見えなかった。そして人型にへこんだ。
どゆこと?すると、あれ?
なんか周りが歪んだ?うわ、なんか出てきた。なんだろう。
透明になっていたのかな?
人間っぽい見た目なんだけど犬歯っていうのかな?めっちゃ長い歯がある。ほんで黒マント。
俗に言う吸血鬼かな?ニンニク持ってくる?それとも十字架?
ギロリ
は〜い。睨みつけられたのでとりあえず人類流の友好の印である中指を立てる。怒った?これは怒ってるわ。心狭いな。
もっと余裕を持たないとモテないぞ。モテたことないからしらんけど。
そんなことを言ってると、そいつは突然ぶつかった建物を登り始める。
ガガガガガガガガガガガガガガガ
登りながら透明になっていく。でも実体はあるのか建物に傷は増えていく。そんなんバレるやろ。と思ったら手を離したのか傷がつかなくなり先ほどの音もやむ。
代わりに、地面が揺れる。
ドオオオオオオン
これあれだね。落ちてきた感じかな?
ここで戦い始められたら絶対巻き添えだよね。いやもう手遅れみたいな感じだけど。
「涼介ちょっとウォーターウォール作れる?」
「危ないもんな。」
[ウォーターウォール]
へえーこの魔法結構柔軟なんだな。円のように俺達を囲むウォーターウォールをみ見て俺は感心する。
「意味があるかは分からんけどな。
アハハ」
バシャン
かなりデカい建物の欠片が先ほど作られたウォーターウォールにぶつかりはじき返される。
「感謝しろよ」
「うん、まじでありがとう。」
まさかこんなにフラグ回収が早いとは思わなかった。ガチで今日は厄日な気がする。まあこんな世界になった時点で全世界の人が厄日続いてるようなもんだし俺だけじゃないか。
ところでこれ一体どうすれば良いんだろう?
少し話しているうちに辺りの建物は傷だらけになっていた。あそこの5階建てのビル見てみろよ傾いてるじゃん。
?
え〜っとビル傾いてるんですけど。しかも気のせいじゃなければ揺れてる。
「やばい、やばい、やばい」
「にげるぞ」
涼介がピーターを担いだのを見て二人まとめて俺が担ぐ。
「退避いいい」
全力で走る。まじで今日走ってばっかりだな。
ガアアアアアアアアアアアアアン
その瞬間、辺りは瓦礫で何も見えなくなった。なんとか避けた俺達が見たものは
俺達と戦った時よりひと回り大きくなったオオカミとさっきふっとばされていた吸血鬼だった。
吸血鬼の設定
名前「?????」
力「80」
知能「36」
スタミナ「69」
防御「45」
スピード「89」
魔力「113」
魔法「?????」
スキル「????」
人型のモンスターには人と同様にステータスがある。吸血鬼は基本的に動物の血を吸う。そのためほとんどの吸血鬼がスキル「????」を持っている。また切り札として????????がある。これは貯めた血を?????することにより相手を追い詰める。また一定期間血を飲まなかったたらスキル「?????」を得る。このスキルを手に入れると常に切り札を発動している状態になる。従来の切り札と違いすべて????なので??????事ができる。
この吸血鬼は血を飲んでいる通常個体だが、魔法を使用する。
魔法の設定はまた明日(めっちゃ言いたい)




