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ノーパン亭主

作者: おもながゆりこ

うちの夫は普段は優しく穏やかで働き者で、家事も育児も積極的に手伝ってくれるし、


快く養ってくれるし、心も広いし、健康だし、有難いと思っている。


だが、時々タガが外れたようにつまらない事で怒る。




昨夜、疲れ果てて眠っていたら、急に起こされた。


「俺のパンツどこにやったんだよ」


とのたまう。


寝ぼけていて頭が働かず、起きるのも面倒なので


「引き出しにあるでしょ」


と言った所、


「無いから言ってんじゃねえか、風呂も入れやしねえ」


とまだイカっている。


熟睡していたのに起こされ、こちらも気分が悪い。


「パンツ履かなくても死なないからいいじゃん」


と言ったら


「ノーパンでいろってか?」


と言うので


「そうしなよ、知らないよ、もう」


と言って寝てやりました。




まったく、寝ている妻を起こして言う事じゃねえだろ。


子どもたちまで起きちまうだろ。


どうしてもってんなら、私のパンツを履けよ。サイズ合わねえけど。


つまんねえ事で起こすんじゃねえよ。


パジャマのズボンだけ履いてりゃいいんだ、うるせー亭主だ。




今朝、会社へ行く夫を玄関まで見送り、


「パパ、今ノーパンなの?」


と聞いた所、


「そうだよ、もう」


と不服げに言う。


「まあ面白い。ノーパンパパ、行ってらっしゃい」


と、お尻をペチペチたたき、にこやかに送り出してやりました。




あっはっは〜の大笑い。


私の勝ち〜!


ああ晴れてきた。


洗濯機回してこようっと。

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