祝?入学式!
〈夢〉
セイ.......セイ.......隠れろ!!!懐かしい声がする。この声は親父だ。あぁ.......これは.......忘れもしない。
これは「あの時の記憶」
親父とお袋は村の外が騒がしいから様子を見に行った。数分後親父は急いで戻ってきた。血だらけで。その時お袋はいなかった。親父は焦りながら俺をクローゼットの中に押し込んだ。その時の顔は忘れもしない。とても悲しい顔をしていた。俺が隠れた瞬間、ナイフや大剣を持った男達が入ってきた。そして親父を嬲り始めた。俺は何も出来なかった。ただ男達が笑いながら親父を嬲る所を見ている事しか出来なかった。やがて男達は居なくなった。俺は急いで家の外に行くとそこは.......地獄だった。俺が怪我をした時は優しく治療をしてくれたばあちゃんは剣で刺され。木こりのおっちゃんは殴り殺されていた。村人達の死体の先にはお袋の死体があった。殴られ陵辱された後があった。俺は泣いた。何時まで泣いたのかはわからない。しかし俺の中で憎しみが芽生えてきた。アイツらが憎い。俺の幸せを奪ったアイツらが憎い。憎い。アイツらを殺したい。そんな感情次第にふつふつと湧いてきた。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
「セイ.......」
〈寮〉
目が覚めた。最悪な目覚めだ。俺は外を見た。まだ外は薄暗い。俺はこの最悪な気分を無くす為に外で少しトレーニングをしようと外に出た。
俺が住んでる寮は孤児院上がりの奴らが住む寮だ。別に汚くはない。ちなみに寮は他に平民、貴族の寮がある。貴族たちの寮は予想通り立派な建物だった。まぁ分かってた。
俺はトレーニングが終わり、井戸の水で汗を流す。朝なので冷たい。さてトレーニングをして多少は時間が過ぎたがまだまだ学園に行く時間では無い。.......忘れ物がないかチェックするか。
〈学園〉
俺達が通う学園の名前はユリアス学園だ。ユリアスと言う名前はユリアス王国からきている。ちなみに学園は王都にある。新入生の俺らはまず教室に向かう。
「おっはよぅ!」
聞き覚えのある声がする。
「リアか.......おはよ。」
予想通りリリアもといリアだった。
「これから私たちこの学園で生活するのよ。楽しみだわ!」
「別に」
「そんな暗いと友達できないわよ?」
「学園生活を楽しみに行くわけじゃない。リアなら分かるだろ?」
「分かるけど.......」
「なら近づかない事だ。リア、学園生活をただ楽しみたいだけなら俺に近づくのはやめといた方がいい。」
「幼なじみとしてほっとけるわけないでしょ?そんな暗い感じじゃ友達も出来そうにないし私がついててあげるわ。」
「結構だ。」
俺達はやり取りをしながら教室へ向かう。
〈教室〉
教室は貴族たちは別だと思ってたが違ったようだ。貴族、平民、孤児が混合したクラスのようだ。ちなみにリアも居る。直ぐに打ち解け合い話してるやつもいる。クラスがうるさい。
「今年の新入生は元気がいいようだな。」
!?ドアの近くには教師らしき男が居た。
「まず自己紹介をしよう。私の名前はヴァン・ヘルクルだ。さてさっそくだがもう入学式がある。さっさと会場へ行け。」
さて入学式と言う名の睡眠時間が始まるようだ。