3月30日
愛「あれ、2人揃ってどうしたの?」
透「あ、愛美ちゃん。いや、なんの不運か、お互い家出たタイミングと買い物行く場所が被っちゃって」
雪「でなきゃ、休みにわざわざ野郎と出かけないわ」
透「いや、たまに俺と出かけるでしょ。それより、愛美ちゃんはどうしたの、今日。制服だし」
愛「部活なんだよね。と言っても、新入生勧誘の準備で」
透「部活かぁ……大変そうだね」
雪「俺らとは無縁だな」
愛「そういえば、悠は呼ばなかったの?」
雪「俺らのこと3人セットとか思ってね?」
透「寝てるだろうし、呼ばないよ」
愛「なるほど。連絡しても、返信一向に返ってこないから生きてるか心配しちゃったよ」
透「休みの日は返信きたら驚くレベル」
雪「帰りに望に会うついでに寄るか」
透「あ、部活なのに話し込んでごめん」
愛「ううん、呼び止めたの私だもん。じゃあ、そろそろ行くね。またね」
雪「おう」
透「また学校で」
言葉通り、買い物帰りに2人は一ノ瀬家に顔出しましたとさ
* * * * *
父「準備は進んでるのか」
俊「うん。ぼちぼちと」
純「案外、俺らの趣味とか違うから、統一感ある感じにならなそうなんだよなぁ」
俊「そういうオシャレセンスは純のほうあるから、任せるか」
父「必要なものあるなら言うんだぞ。さ、お前らも飲むか」
純「月曜から飲むのかよ」
母「ねぇ、俊。美羽ちゃんまた家に連れてこないの?」
俊「んー……」
純「母さん、どんだけ気に入ってるんだよ」
母「あら、いい子じゃない。たまに連絡取り合う仲よ」
純「……マジ?」
俊「初耳なんだけど」
父「純はどうなんだ。彼女の1人や2人いるのか」
純「や、2人いたらまずいだろ」
母「純もモテそうなのにね……」
俊「大学では割と隠れファンいるらしいけど」
純「……初耳なんだけど」
母「彼女できたら真っ先に教えなさいね」
純「なんでだよ」
父「父さんにでもいいぞ」
純「だから、なんでだよ!」
純も彼女できる日はくるのでしょうか




