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3月1日

悠「……」

愛「朝から不機嫌ですね」

悠「そりゃ、もう」

雪「大方日曜日なのに何で学校来ないといけないかってとこだろ」

悠「よくお分かりで」

透「卒業式だからねぇ」

悠「うちら関係なくない?」

愛「まぁまぁ。私は部活の先輩たちに直接会いたいからどのみち来るけど、みんなは部活入ってないもんね」

透「俺らは帰宅部だから。仲良い先輩とかいる訳でもないし」

雪「どうせ明日振休だし、今日来ようが変わりなくね?」

悠「大あり。日曜という世の中休日の日なんだから、その日に休まなくてどうすんの。あと、今日も休みで明日も休みなら尚よし」

透「あー、はいはい」

愛「でも悠のことだから、今日休むかなってちょっと思ってた」

悠「何故か先生に脅された」

雪「うちの担任も、ようやく悠のこと分かり始めたってことだ」


3年生の皆さん、卒業式おめでとうございます




* * * * *


望「あれ、俊くんバイト休み?」

俊「今日はね」

望「あ、昼?」

俊「俺らしかいないから。簡単にうどんで」

望「何でもいいよ。腹減った」

俊「いままで勉強?」

望「んー」

俊「水曜日だっけ、試験」

望「半分忘れたい……」

俊「でも、望も来週卒業か……早いなぁ」

望「そう? まぁ割と、あっという間ではあったかも」

俊「年取ると、本当に時間なんてあっという間に過ぎるよ」

望「俊くんまだハタチ」

俊「でも本当にそう感じるから。さ、うどん茹で終えたし食べるか」

望「おー」


日に日に時間の流れは早く感じるようになり

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