2月17日
悠「…………」
愛「……ふふっ」
悠「なに、余裕そうに」
愛「ううん、悠のその顔見ると、テスト期間なんだなぁってよく分かる」
悠「余裕そうな人は言うことが違う」
愛「悠だって、今回もテスト勉強頑張ってたじゃん」
悠「数学は意味わかんなくない? なんで学年末だからって、いままでの分全範囲なのさ」
愛「あぁ……確かに。あれだけは勘弁してほしいよね」
悠「ほんとだよ」
愛「そういえば、悠って文理選択、結局文系にしたんだっけ?」
悠「結局もなにも、理数系は敵だから」
愛「敵って(笑)じゃあ、2年も同じクラスになれる可能性あるね」
悠「うん。透たちは理系って言ってたから」
愛「そうなんだ。じゃあ、別々だね」
悠「うんむ」
愛「……(悠の面倒見係がいなくなる)」
ふと、そう思ってしまった愛美であった
* * * * *
望「ふぁー」
純「キモイ」
望「ちょっ、もうちょい優しく」
純「へーへー。てか、ソファー座りたいからコタツいって」
望「ちょっと、受験生の弟に対して当たり強くない?」
純「あ? ……そういや、お前試験っていつ?」
望「……約2週間後」
純「あと少しじゃん」
望「そうだよ! 今ちょうど願書提出時期なの!」
純「お前なら大丈夫だろ。悠よりは心配してないし。あいつ受かったんだから、お前は大丈夫大丈夫」
望「てきとー……」
純「ほら、受かったら行きたいとこ連れてってやるっていったろ? だから頑張れ」
望「頑張るけどさぁ……気が重い」
純「バイト終わりにでもケーキ買ってくるから」
望「モンブラン希望」
純「返事早いな、おい」
望、受験まであと少し




