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2月11日

俊「母さん、誕生日おめでと」

母「あら、今日だったかしら? ありがとう、俊」

純「忘れてたのかよ、年じゃね?」

母「お黙りなさい、純」

俊「怒られてんの(笑)はい、これ」

母「あら、何かしら」

俊「うん、偶然というか、前に懸賞に出して当たったんだよね。ペアの温泉旅行券。今度父さんとでも行ってきたら?」

母「わぁ……いいの? 美羽ちゃんと行けばよかったのに」

俊「俺はいいよ。母さんたちで使って」

母「じゃあありがたくいただくわね」

純「俺からはこれ。っていっても、望と悠も含み、だけど」

母「毎年ありがとうね。ふふっ、ハンカチは悠からね。あの子小さい頃からこれしかくれないから1年に1枚ずつ増えていくのよね」

俊「悠らしいというか」

母「あとでお礼言っておくわ」

俊「今晩は父さんとディナーでしょ? 寒いから気をつけて行ってきてよ」

母「遠出するわけじゃないから。明日は仕事だもの。遅くならないうちに帰るわ」

純「楽しんできて」

母「ふふっ、ありがと」


佳代子さん、お誕生日おめでとうございます




* * * * *


悠「…………あれ」

雪「おう、起きたか」

悠「……だからさ、なんでいつもいるの」

雪「おばさんには声かけてきたし。どうぞって」

悠「年頃の女子の部屋に無断で入ってくるのはどうかと」

雪「……くくくっ。年頃の女子って(笑)」

悠「笑いすぎ。てか、暇なら続きの漫画買ってきてよ。最近新刊出たんだよね」

雪「自分で行きやがれ」

悠「この寒い中、布団から出ろと?」

雪「……逆に聞くけど一日中布団の中にいる気なのか?」


それが悠なのです

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