9月25日
純「話がある」
俊「唐突だな」
純「彼女いるんだってな」
俊「……あぁ、そのこと。誰から聞いたの?」
純「この前の休み、映画館で偶然」
俊「あ、純もいたんだ。声かけてくれればよかったのに」
純「かけれるか! しかも最近じゃないんだってな」
俊「まぁ……」
純「何で黙ってんだよ」
俊「んー……いやね、黙ってたとかじゃなく、いつ気づいてくれるかなぁと思ってたわけで。意外と気づかないもんなんだな」
純「気付くかよ。誰も教えてくれねぇし」
俊「俺は面白がって気付くまで待ってたけど、周りに口止めした覚えはないよ?」
純「……とりあえず、おめでと。同じ学科?」
俊「ありがと。学科は別。今度紹介する」
純「おう」
俊「純も早くね」
純「うるせぇ」
ここでひとつ疑問、悠さんは気付いているんですかね
* * * * *
望「ただいま」
悠「おかえり行ってきます」
望「え、あ、うん?」
雪「よぉ、邪魔してる」
望「雪音くん! いらっしゃい。透くんは一緒じゃないの?」
雪「セットみたいに言うなよ。あいつは今日用事あるって」
望「へぇ……てか、何で悠は雪音くん置いて出てったの?」
雪「今日マンガ発売日で帰りに買い忘れたから、じゃんけんでどっちが買いに行くか決めたとこ」
望「なるほど。それで悠が負けたんだ」
雪「てことで、お邪魔してる」
望「うん、どうぞごゆっくり」
悠が帰ってくるまで、悠の部屋でマンガを漁っていた雪音でした




