9月22日
望「……誰もいない」
悠「いるわ」
望「え! 悠が起きてる……!」
悠「おい、いつも寝てるみたいな言い方だな」
望「事実じゃん……何してんの」
悠「何も。珍しくテスト勉強」
望「あぁ、そっちはこれからなんだ」
悠「うむ」
望「純くんと俊くんは?」
悠「純は知らん。俊は映画行くって」
望「へー……何の映画?」
悠「そこまでは聞いとらん」
望「……俺もテスト終わったら行こうかな」
悠「見たいのあんの?」
望「特には。おもしろそうなのでも」
悠「ふーん」
偶然良作に出会えることもあるからね
* * * * *
純「……」
母「やだ、純くんが真面目な顔してる」
純「……や、何で。俺いつもこんな顔だろ」
母「いつもではないかな」
純「ひど……てかさ、俊のことなんだけど」
母「俊? 今バイトのはずでしょ?」
純「……あのさ、俊って今彼女とかいんの? なんか聞いてる?」
母「あら、知らなかったの?」
純「……え?」
母「あれ?」
純「え……い、いつから?」
母「母さんが気づいたのは……夏頃よねぇ。7月とかかしら」
純「……そんな前から」
母「でも付き合ったのは5月とか6月って言ってたわよ。……もしかして秘密だったかしら」
純「……え、父さんたちも知ってんの?」
母「悠だけは分からないけど、父さんも望も知ってるわよー」
純「……え、俊に確認してみる」
意外と気づかないもんなんだ




