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詩集 マインドトラベラー  作者: fengleishanren
赤き稲妻編
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黒き雷光⑤ 反動

 人の心は繊細なもの。一度は元気を取り戻したように見えても、本人さえ思いがけずに反動がやってくる。雷光の仕事とて完全無欠ではない。クライアント自身の心の中に少しでも他人を拒絶する部分があれば、反動はいつか暴発するものだ。それに直面してなお、更なる心の安らぎをもたらす事が出来るのは、限られたマインドトラベラーのみである。彼らは何度でも困難に挑む。

【黒き雷光⑤ 反動】


「こんにちは、今日も宜しく。お願いね、いつもの」

「いつものって何のことだか」 わからない。全く。

「おじさんはブレないわねぇ、いつまでも。まったく」

「始めるぞ。さっさとそこに横になれ。いつもの...」


通りだと言おうとしたが、いつもとの違いに

気がついた。「何かあったか?」 つい聞いてしまった。

「言えるわけないよ」 彼女はうつむいてしまった。

こうなると機嫌直しは大変だ、大いに。


涙ぐむ娘は突如身をかがめ、叫んだ。

動物の様に言葉にならぬうめき声。からだを

震わせて、私に向ける縋るような視線。


改めて思い知るのは、こんなにも傷んだ

魂で必死に生きる目の前の少女を

救えない、という事実だ。迫りくる絶念。


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