92 魔王VS魔帝1
魔帝ロムルスの姿は、悪を具現化したような姿だった。
分かりやすく言うと、RPGのラスボスっぽいと言うか、魔王第二形態と言うか、そんな感じだ。
頭には悪魔のような角、腕は四本、蝙蝠のような羽、尻尾には棘が生えている。
見た目はかなり強そうだ。
……実際、ステータス的にもめちゃくちゃ強いんだけど。
〔LV:110〕
〔名前:アルシウス・クィンテネラ・ロムルス〕
〔種族:魔帝〕
〔HP:1190000〕
〔MP:943000〕
〔SP:1050000〕
〔攻撃力:99000〕
〔守備力:70000〕
〔魔力:98400〕
〔魔法耐性:45000〕
〔素早さ:30000〕
〔魔帝〕〔恐怖政治〕〔支配〕〔眷族〕〔権限LV7〕〔限界突破〕〔大打撃〕〔大防御〕〔魔素探知〕〔魔力探知〕〔魔力自在〕〔光闇魔法5〕
これだけの強さを得たのは、魔帝のスキルとFエネルギーの影響だろう。
とは言え、どうにかなるのではないかと思ってたりする。
〔LV:45〕
〔名前:サキ・アルシウス・ネルレザード〕
〔種族:魔王〕
〔HP:370000〕
〔MP:12800/510000〕
〔SP:280000〕
〔攻撃力:68000〕
〔守備力:38700〕
〔魔力:78900〕
〔魔法耐性:58800〕
〔素早さ:20000〕
〔魔王〕〔鑑定〕〔魔眼〕〔翻訳〕〔通訳〕〔同時通訳〕〔自動回復3〕〔暗視〕〔魔法衣〕〔読書家〕〔速読術〕〔トラップサーチ〕〔クリティカルヒット4〕〔クリティカルガード4〕〔属性耐性(中)〕〔状態異常耐性(中)〕〔魔素探知〕〔魔力探知〕〔魔力自在〕〔剛撃5〕〔堅牢5〕〔大打撃3〕〔大防御4〕〔風音魔法8〕〔五行魔法3〕〔光闇魔法3〕〔権限LV8〕〔姿見〕〔オタクゲーマー〕〔ヒキニート〕〔コミュニケーション−8〕〔中二病〕
私も強くなったものだ。
LVに関しては、この戦いでみるみる上がっていった。
どうやら、相手を戦闘不能にしても経験値は入るようだ。
ありがたいね。
それから、炎熱魔法や迅雷魔法は、全て五行魔法に統合された。
さて、これらのスキルを持っている私と、ステータスは上だけどスキルをあまり持っていないロムルス。
私にも勝てる可能性は十二分にある。
唯一の気がかりはFエネルギーの存在。
魔帝のスキルはFエネルギーを吸収して自分の力にできるから、ここからさらに強くなっていくんだろう。
倒すなら今しかない。
ロムルスは私達に魔法をロックオンしてるから、倒す理由もできた。
これでロムルスが攻撃すれば、それが開戦の合図となる。
「まさか我が軍が、ここまで追い詰められる事になるとはな」
「その割には、随分と余裕じゃない?」
「所詮は蟻の反乱。象には勝てぬ」
大きく出たものだね。 もともと、蟻だったのはそっちなのに。
「蟻も侮ると、痛い目に遭うよ」
「それは有り得んな。噛みつく前に踏み潰してくれる」
ロムルスがロックオンした場所に、大量の魔法が飛来する。
私は、それらを相殺するように魔法を展開、魔法の一斉射撃をお見舞いした。
狙われたのは騎士団と、行動不能のネレディクト軍だった。
使えない駒は排除するってことか。
「その無能共を庇うか。いつまで保つかな?」
確かに、このまま撃ち続けられるとジリ貧だ。
だから、あんたが魔法を展開する前に倒してやる。
私は魔力の翼を生成し、ロムルスとの間合いを一気に詰めた。