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あるゆうしゃの物語  作者: 清水裕
時狂いの章
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ふぃーんのとっくん・ごーれむあたっく

「うわーーーーんっ!」


 バキャーンって音を立てて、フィンの創ったうっどごーれむの腕が砕け散って、そのしょーげきに耐え切れずにフィンの身体はごろごろと転がってしまった。

 うぅー……頭くらくらするよー……!

 そう思っていると、立ち上がろうとしていたフィンのうっどごーれむの頭がかみさまのすごくつよーいごーれむに頭を砕かれてしまった。

 頭を壊されたけれど、すぐに立ち上がろうとしていたうっどごーれむだったけど……少ししたら、まったく動かなくなって、ふぃんが心の中にかんじていたうっどごーれむのけはいが無くなったのをかんじて、フィンは叫んだ。


「あーーーーっ! フィンのごーれむがーー!!」

「残念だねー。けど、戦いは非情で無常なんだよー。だから、もっと強いのを出さないとぼくには勝てないよ?」

「う~~っ、かみさまおうぼーだーーっ!」

「横暴だろうねー。けど、それが神様なんだから仕方ないって思いなよ」


 頬をふくらませるフィンにかみさまはそう言ってきた。

 ううー、ほんとーにおうぼーだよー!

 でも、何度も頑張ってもらってたけど、うっどごーれむじゃ無理なのかなー?

 けど、あーすごーれむもがんばってくれたけど、やっぱり遅くて無理だったんだよねー……。

 うーん、うーん……、…………うん? え、きみたちががんばってくれるのー?

 じゃあ、頑張ってくれるー?


「さあ、フィーン、次はどんなゴーレムで立ち向かってくるかな?」

「うん、次はこれだよー! 樹さん、つちさん。おねがいー!」


 フィンがそう頼むと、うねうねと樹さんがごーれむの形に変化していくんだけどー、ついさっきのように太いごーれむじゃなくて、細長いごーれむにへんかしたんだー。

 そして、できあがったうっどごーれむの足元から土がウゾウゾともりあがってきた。

 なんていうか、うっどごーれむの鎧のようにあーすごーれむが固まっていったんだー。

 おおーって見惚れていると、さいしゅうてきに土のよろいをまとったうっどごれーむになったんだー。


「おぉっ! カッコイイね、フィーン!」

「うん、すごくカッコイーー!!」


 すごいすごい! カッコイイしすごく強そう! そう思っていると、フィンの考えていたことを分かっているのか、フィンのあーすうっどごーれむは、グッて親指をたててくれた。

 これなら勝てそうかもー! そう思いながら、フィンはあーすうっどごーれむにしじを出したんだー。


「いけーっ、あーすうっどごーれむーーっ!」

『ーーっーーッーーッッ!!』

「それじゃあ、行くよ! いけ、ゴーレム!」


 樹が軋んでいるのか、つちが擦れているのか分からないけどあーすうっどごーれむはそう言うと、ズシンズシンとかみさまのすごくつよいごーれむに歩み寄っていったー。

 そして、かみさまの声に反応するようにして、すごくつよいごーれむもズシズシと近づいてきた。


「いけー、ごーれむー! ぱんちだー!!」

「まずはお手並み拝見だよ、フィーン!」


 フィンのことばに頷いて、ごーれむは腕を振り上げるとかみさまのごーれむに向けてパンチを放った。

 その一方で、かみさまのごーれむはふぃんのあーすうっどごーれむのいちげきを受けてくれるのか、その場で立っていた。

 うー……、目に物見せてやるー!

 そう思ってると、ずしんと力が入ったいちげきが、かみさまのごーれむに放たれた。


「っ! おお、少しは……傷が付いたね。だけど……まだまだだよ! それじゃあ、お返し!」

「うーー……! 防御してー!」


 殴りつけたかみさまのごーれむだけれど、ほんのちょっぴりだけベコッて凹んでいるだけだった。

 うう、まだまだなんだー……。くやしいな、くやしいなー!

 そう思っていると、かみさまのごーれむが反撃として、ぱんちをしてきた。

 だからフィンはあーすうっどごーれむにお願いすると、両腕をまえに出して防御した。

 その防御した腕へとかみさまのごーれむが殴りつけてきて……フィンのごーれむの腕がバキャって音を立てて、そのまま仰向けになってお空を見上げてしまったー……。


「あーーっ!! …………うぅ~……、大丈夫ー?」


 あおむけになったあーすうっどごーれむが、じょーはんしんだけおきあがるのを見ながら、フィンは心配そうに近づいて声を掛けた。

 すると、あーすうっどごーれむはしんぱいむよーって言うみたいに、グーって親指を上げてくれた。

 たのもしいー! そう思いながら、フィンは殴られた腕を見たけどー……、土がえぐれて、腕のもとになってる樹が砕けてた。

 うー、痛そうだよー……。

 そう思いながら、心配そうにフィンはあーすうっどごーれむを見たけど、大丈夫っていうふうに言ってるように見えた。でも心配だよー……。

 そう思っていると、フィンの周りの樹がサワサワってゆらいだんだ。

 他の人たちには樹が揺れてるようにしか見えないけど、せかいじゅ(かみさま)の一部を貰ってるフィンにはそれが声だって分かったの。


「……え? いーのー?」


 聞こえた声に、フィンは訊ねる。するとサワサワと樹が揺れて……いいよーって言ってくれた。

 だから、フィンは樹にお願いしたの。あーすうっどごーれむを助けてーって。

 そうしたら……。


「うわっ、フィーン。すごいねー。ぼくの一部が身体に入ってるけど、そこまで周りの樹が協力的なのって珍しいよ?」


 驚くかみさまの声が聞こえたけど、フィンはそれほとでもないって思ったんだー。

 だって、すごいのはフィンじゃなくて、ごーれむたちだもん。

 そう思っていると、周りの樹からドローって樹液が垂れてきて、あーすうっどごーれむを包み込んでいったのー。


「おぉーー、ぴかぴかーー……っ!」


 驚きながら目を輝かせるフィンのまえで、あーすうっどごーれむを包み込んだ樹液がかたまりだしてー、金色のかがやきを放ち始めたんだー♪

 それで、さいしゅーてきにあーすうっどごーれむに金色のこはくがこーてぃんぐされたのを見て、フィンは目をキラキラとさせた。


「うわぁーー♪ すごいすごーいっ! すーぱーあーすうっどごーれむだー♪」

「これは……、アースゴーレム、ウッドゴーレム、アンバーゴーレムの3つのゴーレムの能力が合わさっているって感じになってるみたいだねー。おもしろいなー! 本当に面白いゴーレムを創ったねフィーン!」


 目の前のすーぱーあーすうっどごーれむに目を輝かせて手を叩くフィンと、同じように手を叩いてくれるかみさま。

 そして、フィンたちの言葉に照れているのかすーぱーあーすうっどごーれむが頭をかいていた。

 だけどすぐにしせーを直すと、かみさまのすごくつよいごーれむに視線を向けたの。

 それを見ながら、フィンも頷いた。

 ……うん、わかるよー。ぜったいに勝ちたいんだもんねー。

 だから…………。


「いっけーーっ、すーぱーあーすうっどごーれむーーっ!!」


 フィンの言葉に反応するようにして、すーぱーあーすうっどごーれむはドシンドシンと駆け出して、かみさまのすごくつよいごーれむへと向かって行った。

 今度こそかみさまのごーれむを倒してみせるぞーーっ!!

 わくわくどきどきと期待しながら、フィンはすーぱーあーすうっどごーれむがすっごくつよいごーれむへとぱんちするのを見ていた。

ぼくがかんがえたすごいがん●む(違

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