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ちょっぴりいい日

コースが進む。

3品目のスペシャリテが来た。


「これすごく美味しい!」


すごい私好み。

彼を見る。考えている。


「私これ好きかも。」


共感を求めてみる。

彼は返答する。


「どこが好きなの?」


……そういうとこだぞ。


「うーん。

 フォアグラの甘味と野菜の酸味がすごい合ってるような。」


でも彼と出会ってから、言語化が少し得意になった。

若干不本意だけど。


よし、ここはストレートに言ってやろう。

前ちゃんと言ってって言ってたし。


「考えるのもいいけど、一緒に美味しいねって共有して楽しみたいの」


彼は少し慌てて言う。


「あ、もちろん僕も!

 なんかどういうところが美味しく感じたのかなあって。

 次に活かせると思って」


……そういうとこだぞ!


彼のことも今は少しはわかる。

いや、何をやってるかわからないけど。


今日も良い日だ。

彼の言葉を借りて言うなら、ほんのちょっぴりの含み益。


ほんの少しだけどね!

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