0005 アリアン
「シルス騎士様が私のことを守ってくださったの。」
「それ聞いたの五回目だわ。」
エリザベート公爵令嬢にアシュア男爵婦人は悪態をついた。
「で、あなたはシルス騎士様をどこでおみかけに?次の約束もしなければ、どんなに好きでも会えないわ。」
「つてがあるんだけど、シルス騎士なんていないって、一点ばかり。」
「………傍迷惑な。」
アシュア男爵婦人はケーキを食した。
「私ってダメな女ですか?」
「自覚があるうちはいいわ。早く好い人見つけなさいよ。どっかの爵位のある人で!」
アシュレア男爵婦人は紅茶を飲んだ。
「そうよねー。」
「いったい、どうしてそんな手の届かない男ばっかり好きになるのよ!ちゃんとした目盛りがあるのよ!恋愛するなら、綺麗になってからにしなさい!」
アシュア男爵婦人は紅茶を音を立てて置いた。
「いつも、美容にはこだわってるわよ。」
「じゃあ、婦人とばっかり話すの止めなさい?」
「紅茶のおかわりはいかがですか?」
庭つきが紅茶のポットを持ってきた。
「私、ちょっと気分が。」
「今呼んでくるわ。」
「お連れします。」
お庭つきがエリザベート公爵令嬢をつれていった。
「あなた、下級騎士だったの?!」
「あまり大きい声で言わないでください。何で私のこと探ってるんですか?!止めてください。」
アリアン騎士はすぐ婦人から離れると、こう言った。
「何ができるの?」
「………ちょっと、すいません。」
庭の木のイチヂクの実を短刀を投げて落とした。
「投げナイフです。」
エリザベート公爵令嬢は決めた。
「私の愛人にならない?」
「夫は?」
「後で会わせてあげるわ。」
エリザベート公爵令嬢は悪い笑みを浮かべた。




