0004 城下町
結婚式が終わると、エリザベート公爵令嬢は城下町へ赴いた。
クリス王子は王位継承権を持っていなかったので、城下町にはクリス王子の結婚の話はされてなかったからだ。
エリザベート公爵令嬢はこんなときのために、部屋を一つ借りていた。その部屋のベッドに潜り込むと、エリザベートはさめざめと泣いた。シャンプーで少し香る洗い立ての髪があてどなく乱れる。
気付けば朝になってた。
エリザベートは服を着替えると、町に繰り出した。
色々な果実と新鮮な魚、それに目を奪われている内に、男にぶつかってしまった。
「どうした?美人さんよう、金払ってもらわなきゃ、肩の怪我が治んねえよ。」
「それとも、病院まで案内してもらおうか?」
三人の男はゲハゲハ笑った。
エリザベートがおろおろしていると、一人の男がエリザベートと男たちの間に入った。
「何をしている。そんな怪我なら、自分で病院にいけ。」
エリザベートの腕をつかんで男は言った。
「早くお帰りにならないと、お夕飯が冷めてしまいますよ。」
エリザベートは必死に走った。
王城につくと、シルス騎士は片膝をついた。「申し訳ございません、エリザベート公爵令嬢様。後の処分はなんなりと。」
使用人がいうので、エリザベートは一言言った。
「何でもないわ、さあ、行きましょ。」
使用人が見えなくなってから、騎士は顔を上げた。下級騎士であるシルスは今日この場で首を跳ねられてもおかしくなかった。
「アリアン、何してるんだ?こんな格好で。」
親友が来た。
「部屋に行こう、大冒険を聞かせてやる。」
親友の肩に手を置くと、にやりと笑った。
「じゃあ、酒を倉から持ってくるよ。今晩は存分に飲もうじゃないか。」
「明日練習だろ。その前に、俺はうまいもんでも持ってきてやるよ。アリアン。」




