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0003 根絶
レール男爵婦人の所まで、早足で向かった。
「どうしたの?エリザベート?」
「クリス王子にお会いできました。これで未練はないです。」
「死ににいくようなこと言わないでちょうだい。あなたはまだ若いんだから、嫁ぎ手なんていっぱいあるわよ。」
レール男爵婦人は扇子で顔を隠して、笑った。
「かしこまりましたわ、婦人。私もタイプがございますの。」
「あら、どのような?」
「強い人が好みですわ。」
婦人は笑った。大笑いした。
「城下の大男と結婚したいのです?」
「そうではありません!包容力の話よ、全く。」
「あなたがよければ、顔の良い騎士様でも紹介しましょうか?魔法は打てる方がよろしいですか?」
「できれば、打てない方で。」
「あなた変わってますね。あんな身分の高い殿方が好きと思ったら、今度は騎士様とは。」
レール男爵婦人はくすくす笑った。
「分かりましたわ、今度知り合いの騎士様を呼んでまいります。」
「本当ですよ。」
「しかし、別人のように様子が変わりましたね、何があったんですの?詳しくは。」
エリザベート公爵令嬢は心に手を置いた。




