あの夏の日、確かに君はそこにいた
愛しい、遥かな思い出
海辺の夏、青い空
白いベンチに
飲みかけのラムネの瓶を置き
君は優しく微笑んでいた
風に飛ばされそうな麦わら帽子を
抑えながら。
カメラのファインダー越し
そこから垣間見る、長い美しい黒髪と
天使のような笑顔、淡い色のワンピースに
太陽の光がまるで照明のよう。
未来も見えない中、ずっとこのまま一緒に
いたかった。波間にきらめく光 あの夏の日、確かに君はそこにいた。
夏の空、夏の雲、波の音が聞こえ
海の香りも全てセピア色の
思い出の中へ。