六 「魔境の樹海」の管理者
「冥霊」と契約をし、元の空間に戻ってきた、、
そうして、「冥霊」と戦っている間に「世見」に手紙が届いていた、、
それは、地と水の管理者からの手紙であった、、、
すると、フォスと「世見」、「冥霊」の頭上に巨大な水球が現れた、、
フォスが「空間魔術」を解いた瞬間、「世見」がフォスに近づいてくる、、
「ご無事でしたか!!フォス様!!」
「あぁ、この通り元気だぜ、、あぁ、そうだ、これから「冥霊」は私の下に付いたからな。」
「そうですか、これからよろしくな、「冥霊」、、」
「あぁ、これからよろしくな、「世見」、、」
「世見」と「冥霊」は笑いながらも互いをけん制し合っていた、、
「あぁ、そうだ、お前らの扱いはこれからも変わらないからな、、」
「それで、これからはどこに行くのだ?主殿よ、、」
「う~ん、どうしようかな?」
「そう言えば、「冥霊」とフォス様が戦っている間に、水命魔術「水蛇にて伝言を」でこんなものが、、」
「世見」がフォスに手紙を渡す、、
「、、「空、木の管理者を倒したようですので、私たちがあなたをお相手いたします。」か、、、」
「それは、、水の管理者と地の管理者からのようですね。」
「ほほう、、あの、若者たちか、、」
「若者?どういうことだ?」
「ん?「世見」から聞いていないのか?「魔境の樹海」の歴史を、、」
「あぁ、聞いてことはないな、、」
「そうか、、まぁ、今はゆっくり喋れないから、簡潔に言うが、「魔境の樹海」の管理者は、世代交代ではなく、入れ替わり式、つまり、弱ければその座から引きずり降ろされるのだ。」
「つまり、お前らはこの森でもほどほどに強いということか?」
「ほどほどか、、まぁ、主殿からしてみれば、我々は弱く感じるだろう、だが、我々、管理者が頂点に君臨することでこの森は維持されてきた、、そして、昔から地、水、森、空の管理者がおる、、」
「じゃあ、「世見」と「冥霊」は昔から管理者なのか?」
「いや?一度も変わっていないのは森の管理者、、つまり、わしのみが唯一変わっていない、その次に古くからいるのは「世見」だな、、、まぁ、古いと言ってもほんの百年程度じゃ、、」
「それで、水と地は?」
「ここ最近、入れ替わったと聞いておる、地の管理者「アルドバルド」、水の管理者「ウォースメルバ」に変わったと、、、」
「そうか、、」
「それに、地と水はその性質上、戦闘本能が高い傾向にある、、」
「そうか、、」
「それにな、魔術の適正的に地と水は相性が良いのじゃ、、それがあって、あの二人は仲が良いのじゃよ、、、」
「そうか、、なら、上の水の塊は?」
フォスがそう問うと、「世見」と「冥霊」が上を見上げる、、
そこにあったのは、三人のことを覆い隠せるほどの巨大な水球であった、、
「あ、、あんなことができるのは「ウォースメルバ」だけじゃ、、まずいぞ!!主殿!!もうここはあやつの攻撃範囲内じゃ!!逃げるぞ!!」
「冥霊」が声を荒げ、逃げ出そうとする、、
しかし、足が動かなかった、、
「な!?ど、、どういうことじゃ!?ど、、どうして動かぬ!?」
「なるほどな、、「雨降って地固まる」か、、本当に相性がいいんだな、、」
フォスが言葉をこぼした、、
すると、その巨大な水球から声が聞こえる、、
「な!!いっただろ!!人間など少し地面を緩めて、雨で固めればすぐに捕まえられるって!!」
「あはは!!さすがだね!!「アルドバルド」!!」
「お主ら!!このお方に危害を加えるな!!死ぬぞ!!」
「あはは!!「冥霊」のじいさん!!もうあんたも年だな!!人間にどうしてそこまで怯えているのだ!!」
「バカ者が!!」
「ま!!そういうことだから、、じゃあね~、、」
「ウォース」がそう言うと、その巨大な水球を落とした、、、
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。