四 森は敵を許さず
フォスが「世見」との契約を交わし、主従関係を結んだ。
「世見」がやられたことにより、他の管理者たちに伝わる、、
そうして、フォスを次に招いたのは、「森の管理者」であった、、、
「さて、我が主よ、、これからはどうするのだ?」
「その前に「世見」、、敬語はやめろ、契約をしたからと言って言葉遣いまでは変えなくていいだろ?」
「まぁ、、そうではあるが、、」
「はぁ、、なら、我が主ではなく、フォスと呼べ、、、」
「では、フォス様、どうなさいますか?」
「ん~?お前以外、管理者はいないのか?」
「いるぞ、俺は空を管理している、他は地、森、水の管理者がいるぞ、、」
「はぁ、、そんなにか、、、」
「まぁ、俺がやられたことで、他の管理者たちにも通達はされてるから、もしかしたらすぐに来るかもしれないですね。」
「そうか、、めんどくさいからもう一か所に集まってほしいわ、、」
フォスがつぶやくと、森が動く、、
「、、!?ど、、どうなってんだよ、、!?どうして森が、、!?」
「フォス様!!これは森の管理者!!「樹冥霊黙」の森林魔術だ!!」
「森林魔術、、!?そんなものもあるのか、、!!」
フォスが動く森に流されていると、「世見」がフォスをつかみ空に飛ぶ、、、
「おぉ、、やはり飛べるというのは便利だな、、」
「そう思ってくれるのはありがたいが、今はこの状況をどうにかしないとでは?」
「あぁ、、それなら「空間魔術」で止めるわ、、」
そういうと、フォスは「世見」から飛び降りる、、
「、、空間魔術「普遍は動かず」、、」
フォスがそう唱えると森は動きを止める、、
すると、木々は道を作るように避ける、、
「、、こっち来いってことだよな、、、?」
「えぇ、、森の支配者「樹冥霊黙」は、正々堂々と戦いたい管理者なんですよ、、」
「それはまた、、面倒な、、」
「まぁまぁ、そうはいってもおいかなければなりませんよ、ほら、、」
「世見」が後ろを見ながら指をさす、、
それを聞いて、フォスが後ろを振り返ると木々が道をふさぐように絡まっていた、、
「はぁ、、わかったよ、、、」
フォスがため息をつきならが歩いていく、、、
そうして、巨大な樹木が一本が歩いた先にあった、、、
「、、あれは、、?「世見」、、?」
「あぁ、あれが森の管理者「樹冥霊黙」ですよ、あれは睡眠をするための防御形態ですよ、、」
「なるほどね、、あの形態の硬さは?」
「生半可な攻撃では傷一つ付きません、私の暗闇魔術では、表面は削れますが内部までは届きません、、」
「そうか、、想製魔術「我が手に武器はあり」、、、」
フォスが唱えると、手に土が槍の形を作り出す、、、
「まぁ、物は試しで!!」
フォスがその手に持っていた槍を樹木に投げる、、
すると、その土の槍は樹木に深く刺さった、、、
「、、?だいぶ、深くまで刺さってないか?あれ?」
「、、そうですね、、「想製魔術」は自身が持つ魔力総量を基準に硬度が決まります、、対し、あの樹木は「冥霊」が込めた分の魔力によって硬度が決まります。」
「つまり、、?」
「、、「冥霊」の込めた魔力より、フォス様の魔力総量が圧倒的に多いということです。」
「それは、、何とも、、」
フォスと「世見」が話していると、樹木が動き、森の管理者「冥霊」が姿を現す、、
「な、、何だよ、、俺の樹木は「世見」の暗闇魔術でもかすり傷しかつかねぇんだぞ!?それをこんなに深く刺すなんてどうなってんだよ!?」
「あ~、、なんか、、、ごめんな?」
「ん、、?お前は誰だ?」
「私は、「フォス」、「世見渡烏」を倒したものだ。」
「そうか、、ならばこれでも貰ってもらおうか、、」
「冥霊」がそう言った瞬間、フォスの目の前に木の矢が飛んできた、、、
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