三 烏、主を持つ
「世見」に対し手を伸ばしたフォスは手を振り下ろす、、
すると、「世見」の体は樹海に落ちる、、
フォスが獲得したのは、「空間魔術」、、それは神の領域、、、
「世見」が起こしたのは怪物であった、、、
フォスは、「世見」に手を伸ばす、、、
「なぁ、、どうして、、いきなり知らない人間に攻撃をするんだ?警告が先なんじゃないか?なぁ、、くそ烏、、、」
「け、、警告って、、まず「魔境の樹海」に何も持っていない人間が入れるような場所じゃない、、もし、、入ってきたものがいたならそれは、、「破壊者」だ!!」
「そうか、、じゃあ、まず、、降りて来いよ、、、」
フォスがそう言うと、手を振り落とす、、
すると、「世見」は空から落とされた、、、
「は、、、?ど、、どう、、お、、俺は、、空の、、、」
「どうだ?空の支配者が、地面に落とされたのは?どんな気分だ?烏、、?」
「お、、俺は、、そ、、空の!!支配者だ!!」
「世見」は叫びに近い声を出し、もう一度空に羽ばたいた、、
「どうだ!!これが!!空の支配者!!「世見渡烏」だ!!」
「そうか、、じゃあ、、これくらいは避けられるよな?」
もう一度、フォスが「世見」に手を伸ばす、、
「なぁ、、それを放つ前にどういう魔術か、教えてくれよ、、、」
「まぁ、、いいけどよ、、これは、お前の暗闇魔術を受けた時に空間に干渉することができる魔術を獲得した、、それで、地面とお前の距離に干渉して引きずり落した、、ただそれだけだ、、」
「空間に干渉、、、「時空魔術」か、、それは、、そんなに簡単にできるものじゃねぇぞ、、「時空魔術」は、「神に対し接触」または「空間を立体にとらえること」、、、それでしか、獲得できない魔術だ、、、」
「へぇ、、そうなんだ、、なぁ、烏、、お前、この攻撃で負けたら、私の下に付け、、、」
「随分と、、自信満々じゃねぇか、、!?なめやがってよ、、、いいぜ!!お前が俺のことをその攻撃で潰せたらお前の下に付いてやる!!だが!!お前の攻撃で俺が潰れなかったら、、お前は殺されろ、、、」
「わかった、、それでいいよ、、さて、どうする?烏、準備はどうする?」
「、、人間に情けをかけられるのは癪だが、、、負けるわけにはいかないからな!!硬化魔術「我が身は金剛が如し」、浮遊魔術「我が身を縛る枷はなし」、、よし、、すまないが勝たせてもらうぞ、、、」
「そうか、、なら、、空間魔術「その空に物体はなし」、、、」
フォスの空間魔術は、「世見」に指定し、その翼を削り取った、、
「、、!?な、、なにが、、あぁ、、そうか、、これが「空間魔術」、、、神の領域に入る魔術、、、」
「世見」は、そうつぶやきならがら「魔境の樹海」に落ちていった、、、
「、、まぁ、便利ではあるか、、」
フォスは、「世見」の前に現れるように空間を削る、、
「やぁ、大丈夫かい?烏、、もう一度聞こうか、どうだい?空の支配者が地に落ちるのは?」
「、、最悪の気分だ、、、フォス、、」
「そう、、それで、約束は守ってくれるね?烏、、」
「、、もちろん、、我、「世見渡烏」はフォスの下に付くことをここに、、、」
「、、我、「フォス」は「世見渡烏」を下に付けることを認める、、」
「、、これから、よろしくな、「世見」、、」
「えぇ、よろしくお願いします、我が主、、」
そうして、「世見渡烏」はフォスの下に付いた。
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