十八 海獣の風
魔力を吸収し、自身の重りとなす「魔喰」、、
そこに生息する、海獣、、、
フォスは自身の甘さを理解した、、
そして、フォスは風魔法を使う、、、
フォスは第九階層の海中でモンスターと対峙していた、、
しかし、ここの海水は「魔喰」、魔力を使うことにより、硬くなり重たくなる、、
それは、強化魔術を使っても同じ、、
つまり、自身の本来の身体能力を海中で、相手のモンスターより早く動くことが必要、、、
「、、相手が見えない、、光がないからか、、いや、それだけじゃないな、、、身体強化もできない、視界も確保できない、、これは、、まずいな、、」
フォスはモンスターより海中のでは格段に下、、
そして、モンスターは長年、この海中で暮らしてきたもの、、
その差が勝負に関わる、、
「くそ、、相手は海中に適応して、目で追えないほどの速さ、、」
フォスがつぶやくと、横をモンスターが通る、、
「、、っ!?くそ!!なんて速さだよ!?海中じゃあ、、無理だな、、」
フォスがそう言うと、上に向かって泳ぐ、、
「とりあえず、、上に、、」
しかし、相手もその行動に気づき、フォスに向かって攻撃をする、、
フォスは反撃ができない状態、そして、動きが制限されている状態ではその攻撃を防げない、、
故に、フォスが取った行動は、「削られながらも上に向かう」ことであった、、
「、、っ!!、、、、」
その行動が功をそうしたのか、フォスは海上に浮き上がる、、
「、、はぁはぁ、、な、、何とか上に上がれた、、よし、、やはり、魔力を奪うのは海水だけだな、、浮遊魔術「我を空に」、、」
フォスは魔術で会場に浮き上がる、、
すると、今まで見えなかったモンスターの全体像が分かる、、
「、、ここまでの大きさか、、それは、、あの速さになるわけだ、、」
モンスターの全長は目測540kmの巨体であった、、
その肉体から出される速度は、ダンジョンの海水であるため衝撃波は出ないが、地上の海水で動いたのであれば、一時的ではあるものの海水は消失するほどの速さである、、
「、、ふぅ、、「魔喰」、、どこまで喰らえるか、、勝負と行こうか!!」
フォスがそう言うと、フォスは魔力の出力を上げる、、
「、、出し惜しみはなしだ!!風魔法「新風戦塵」!!」
フォスが唱えた瞬間、風がフォスの周りで回転を始め、先は鋭く、貫くことに適した形に風が変形した、、
「行くぞ!!」
フォスは鋭くなった先端を海洋に向かって落とす、、
すると、海洋は魔力を喰らいながらも、少しづつ穴をあけられる、、
それを見たモンスターはその巨体を駆使し、渦を作り、海洋の「魔喰」を助ける、、
「さぁ!!耐久勝負だ!!」
それから、フォスの風魔法と海洋の「魔喰」の勝負は、数分にわたり続いた、、
そうして、勝負は突然につく、、
「、、取った!!」
フォスがそう言った瞬間、風魔法がモンスターの胴体を貫いた、、
「、、っ!!ぐぇ!!」
モンスターはその激痛に耐え切れず、体を海中でのたうち回る、、
しばらくのたうち回ると、ぴたりを動きを止める、、
それは、命が消えたことを現した、、
「、、さぁ、、次が最終階層、、気合い入れろよ!!俺!!」
フォスはこの戦いを通し、甘えを捨てた、、
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