22話
ティフ「今戻りました」
戒徒「誰だその後ろにいる二人は」
ティフ「私の親友の二人です」
戒徒「だいぶ似ているが、兄弟か何かか」
ティフ「双子のレットとフルーです」
レット「操舵手を探してるって聞いてな」
フルー「二人とも操舵の免許は持っているからな」
戒徒「操舵免許を持っていても、それ相応の技術がないと困るがな」
ティフ「他の操舵者にも声を掛けはしたのですが、今は忙しいようで」
戒徒「何かあるのか?」
レット「最強の船乗りを決める戦い、海神祭が始まるんだ」
フルー「俺たちは自分たちの船がないから出場できないんだけどな」
戒徒「なら、船は出してやろう。その海神祭とやらで勝てればこちらで雇おう」
レット「ほう、そんな金あるのか?」
フルー「言っとくが、その辺のボロ船じゃ相手にもならないくらいみんな改造している。一気にまとまった金がないとなぁ」
戒徒「金ならある。一つだけ約束してくれ」
レット「操舵できるなら何も文句言わねぇ」
戒徒「なら約束もいらない。持って行け。ティフ監視役を頼んだぞ」
ティフ「わかりました」
―
レット「マジかよ…こんな大金一度に出せるってティフの雇い主結構やばいんじゃないか?」
フルー「こんなに金があるんだから逃げちまっても問題ないだろう」
ティフ「少なくとも私は彼の方から離れることはできません。そして逃げるのであれば私はあなたたちを殺さ
なければいけません」
レット「あんなやつのどこがいいんだか」
ティフ「少なくとも今のあなたたちよりはいいと思いますよ。伝説と謳われたお父様はどう思われるかしら」
フルー「勝ちゃいいんだろ、いくら5年のブランクがあるからって伝説の名は穢させねぇ」
レット「負ける気はしねぇよ」
ティフ「それではまずは船を買いに行きましょう」
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「ほう…クソ兄弟がこんなところに何のようだ」
レット「金はある、いい船をくれ。海神祭に出る」
「…ついてこい」
フルー「絶対優勝してティフを取り戻す」




