表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の明けぬ村  作者: 五月七日時雨
10/12

第10話

三人が村に戻ると、既に村の女性たちが準備を済ませ、フィーナ達を待っていた。


「あ!帰ってきたわよ!」

「おかえりなさい!無事でよかったわ!」

「おぉ!帰ってきたか!」


女性たちの声を聞きつけ男たちも家から出てくる。


「栄養失調って言われたんですってね…?」

「はい…お恥ずかしながら…」


フィーナは恥ずかしそうに笑いながら答えた


「まぁ、今は細かいことは気にせずにご飯にしましょ!」

「はい!いただきます!」


それから村の人たちは心行くまで酒を酌み交わし、食事をとった。


翌朝、日常に戻った村の中心にリタ、フィーナ、二ーナ、ダンの四人が集まっていた。


「気分はどうだ?少しは良くなったか?」

「はい、おかげさまで!」


ダンの問いに今までにないほどの晴れやかな表情でフィーナが答える


「ほんとによかったよ、一時はどうなることかと思った」

「ありがとう、心配かけてごめんね」


いまだ少し心配をする二ーナにフィーナはやさしく微笑みかけ大丈夫だと伝える


リタはただの傍観者のようにやさしい目でそんなやり取りを見ていた


「リタ君もホントにありがとね。一番頑張ってくれてたってみんなから聞いてるよ」

「え…?」

「リタ君が必死に動いてくれなかったら私は今ここに立ててなかったかもしれない。もし助かってたとしてもベッドの上から動けてないかもしれない。そう考えるだけで胸がいっぱいになるの。だから、本当にありがとう。それだけ」

「フィー…」


「さて!お話はこのくらいにしてそろそろ出ましょうか!」


空気を切り替えるように手をたたいたのはニーナだ


「昨日できなかった氷の魔道具の運搬を終わらせちゃいましょう!」

「そうだな!頑張ろう!」

「昨日はダメダメだったけどその文今日頑張るから任せてよ!」

「よし!やろう!」


それぞれが気合を入れ直し、氷の魔道具の元へ出発した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ