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夜の明けぬ村  作者: 五月七日時雨
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第1話

これは、ある山奥に存在する小さな村に住む村人達の奮闘記である…


ダケイ山の山頂付近。木々も生い茂り、普段誰も近づこうとしないほどの山奥に小さな村があった。その村の名はアルア。アルア村では50人ほどが平和に暮らしていた。ある運命の日が訪れるまでは…


「ふぅ、少し慣れてきたとはいえ、まだ農作業はしんどいな…」

彼はリタ。この奮闘記の主人公だ。

「どうしたリタ。こんなんでへばってるようじゃ娘はやれんなぁ。ハッハッハッ」

リタに笑いながら話しかけてきたのはこの村の村長、ダン。

「あぁ、ダンさん。ごめんなさい、頑張ります。」

「あぁ、その意気だ、わしも手伝うから一緒にがんばろう。」

「はい!」

やはり小さな村、人口が少ないだけあってこの村の人達はお互いで助け合って生活している。都会の方には無いものだ。それからしばらくして…

「お父さーん、リタさーん、一旦休憩にしましょう!ご飯持ってきたから3人で食べましょう!」

畑の外で明るく手を振っている少女は村長の娘、ニーナである。この村一番の美少女だ。

「あぁ、ありがとう!ちょうど飯にしようとしてたとこだ〜。行くか!」

「はい!」

2人は畑のそばの開けたところでシートを広げすっかり持ってきたおにぎりを準備して待っているニーナの元へ歩き出した。

「ニーナさん、ありがとうございます!もうお腹ぺこぺこだったんです。」

「良いんですよ!そう思って持ってきたんですから!」

ニーナは眩しいばかりの満面の笑みをリタに向ける。

リタ達はお昼をとりながら周りを見渡す。周りでは他の村人たちもお昼をとっていたり、まだ働いていたりと実に平和な光景が広がっている。

「どう?美味しいですか?」

「あぁ、とても美味しいよ、これで午後も頑張れそうだ!ありがとう。」


そんな平和な日々が続く事1週間。運命は大きく動き出す。

「ん〜さぁて、今日も頑張って働くか!…ん?」

リタは自宅の扉を開き、呆然とした。外が真っ暗なのだ。

「んん!?」

リタは早く起きすぎたのかと思い、時計を見るが間違いなく朝、いつも通りの時間に起きている。

「こ、これは一体…」

それから村人たちが次々と外へ出始め異変に気づき始めた。そして村の中心に位置する広場で話し合いが始まった。


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