海の向こうに
霞んでいく海の向こうに
会いたい空があったよ
雲を透いて
射す光の方に
散らばったシーグラスで
面影を描いて
足りない色ばかりだから
欠けた貝殻を置いた
だからもう一度ここで
一緒に波の音を聞いてほしい
遠のいていく水平線に
どこにもいないあなたを見て
叫びたい空があったよ
溢れだしたものは
塞き止められずに
沖を越えていくから
風は送り出してよ
あなたはまたねと言ったのに
私はまたねと言いそびれたまま
あなたのまたねを生きているよ
尽きた星が
まだ輝いて見えるなら
あの空いっぱいに
輝いてみせてよ