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センパイのスパルタ宣言

 かすみ先輩は言葉を続ける。


「今日からアタシが舞台監督。アンタの台本、何が何でも完成させるってことで立候補したんだ。台本完成まで、稽古はずっと基礎練習だけってことにしたから」


 言ってることはよく分からないが、僕の台本のためだけにセンパイの命令で、大会の準備が全部、止まってしまったらしい。


「何で……」

 

 素朴な疑問は、センパイの説教で粉砕された。


「アンタのそういう無責任な態度が許せないの、アタシは! だいたいね、今から台本探して上演許可取ってたら稽古いつからになると思ってるの! 作者だって忙しいの! 許可貰うのに最悪1ヶ月かかるのよ!」


 何でそこまで、とか、既成の台本じゃいけないんだろうか、とかいう反論の余地はなかった。


「すんません……」


 結構、しおらしく謝ったつもりなんだが、センパイの怒りは収まらなかった。


「そのくらいなら……」


 どっちの意味だろ? ……「その」って

 「謝るくらいなら」と「作者の許可取るくらいなら」の両方の意味に取れる。

 その判断がつかないうちに、センパイは上から目線で、ばん、と机を叩いた。

 

「連休までにアタシが書かせる。覚悟しなさい!」

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