表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/65

何が間違っていたのか

 確かにやっつけと言われればやっつけだ。でも、僕だって今まで見たアニメやマンガの知識は人よりあるつもりだ。知っている限りのネタを総動員して書いたのが今回の台本だった。


……未来から来た美少女アンドロイドと、現代の高校生の恋。


 アニメの番宣CMだったら、こんな感じだ。ありがちだけど、悪くない話だと思う。僕は僕なりに自信を持っていた。

 だが、センパイがケチをつけたポイントはそこじゃなかった。


「構成がなってない。だいたい、前半何にも起こんないじゃない」


 そんなはずはなかった。

 

 まず、少年とアンドロイドの説明をする。

 で、ふたりの恋が深まっていく。

 そして、周りの人が邪魔をする。

 最後に、アンドロイドが壊れて消滅する。


 こういう展開で書いたのだから、前半は「ふたりが恋に落ちる」という事件が起こっていればいいはずだ。


「だって、起承転結で書きましたよ。前半は「起」と「承」なんだから、アンドロイドと少年を紹介して、それから恋を詳しく描けばいいんじゃないですか?」


 これは口答えじゃなくて、反論のつもりだった。僕だってアニメ歴は長い。どんなふうに展開するのがパターンなのかは知っているつもりだ。

 だが、センパイは僕が信じてきたことをたった一言で全否定してくれた。


「アンタのは登場人物が延々と設定語り合ってるだけじゃない」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ