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00. どうやら僕は、死んでしまったらしい
「……白い」
気がついたら、そこにいた。
そこは、ただただ白い…広いのか、狭いのか…距離の間隔がおかしくなる。
わからないことだらけだ。
あると言えば、布団くらい。
「まぁ、とりあえず寝よう」
寝て起きたら、夢だった…みたいなオチだろう。
「ちょ、ちょっと待っておくれ」
どこからか声がした。
が、無視で良いだろう、僕は睡眠に集中したい。
「あっ…」
「ほれっ、いいから話を聞いておくれ!」
初対面の爺さんが布団を取り上げてきた…まぁ僕の布団ではないが。
それにしても、ここにいる爺さんまで白いな。
相当白色が好きなんだろう。
「なんですか?夢にまで出てくるなんて、凄い迷惑な爺さんですね」
「迷惑な爺さんでわるかったのぉ」
「で、話ってなんですか?」
「おおう、そうじゃったそうじゃった」
それから爺さんは、今の状況をこれはこれは丁寧に説明してくれた。
んで、話を簡単にまとめると。
どうやら僕は、死んでしまったらしい。