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校門にて…

幼馴染に手を引かれ、私の高校生活二日目が始まった。

「さぁ、行きますよ姫」幼馴染もとい私の騎士は、ニコニコと無邪気な笑顔で校門まで私の手を引いた。

校門をくぐると、待っていたとばかりに戦闘民族の末裔やら早撃ちの達人やら漆黒のナントカやらが私達の前に現れた。

「えーと、騎士様に一つお尋ねしたいのですが、この方々は私のクラスメイトであっていますか?」どこかで見覚えのある顔について緋音ちゃんに聞いてみる。

「はい、そのとおりですよ姫。」即答…だと。私もハタからみるとこの集団と同じなのか…。と思い、とても恥ずかしい。顔が熱いのは、私が赤面しているのが原因だということは、考えるまでもなくわかった。

「ひ、姫様!どうかお怒りにならないでください。」突然、聞き覚えのない声が聞こえて前をみる。やはり緋音ちゃんではないみたいだ。え?もしかして漆黒のナントカさんが私に言ったの⁈目の前にいる、この黒のマントと右手の包帯がトレードマークの残念系イケメンが私に言ったの⁈高校に入って初めての男子からの会話が今の⁈

「姫様、お願いします。どうか先日の無礼をお許しください。」ナントカさんは続ける。

「「お願いします。」」戦闘民族と達人も頭を下げて言う。正直、恥ずかしいので止めていただきたい。ここ校門の前だから目立つし…。

「姫は寛大だ。貴様等を許すおっしゃっている。」緋音ちゃんは当然のようにハキハキと対応した。え?私今そう言ったことになってるの?なんてこの状況では聞けなかった。まぁ、怒ってもいないし、なんで謝られているのかもわからないし…。本当になんでもいいんだけど。

「ありがとうございます姫様。」三人はホッとしたように言う。コクコクと首を振ることしか、私にはできなかった。本当に、どうしてこうなった…。


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