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二日目の朝食

朝食は白米と味噌汁、卵焼きに茹で野菜、そして焼き鮭だった。どれもとても美味しかったのだが、学校では騎士などと呼ばれている彼女と、目の前に置かれた家庭的な日本料理とのギャップが少しおかしかった。

「ぷふっ」私の口から漏れた笑いに緋音ちゃんが反応する。

「どうしたの姫?口に合わなかった?」と心配そうに聞いてくる。

「そんなことないよ!とっても美味しかった。ただ、緋音ちゃんの意外なところが見れたから嬉しくてつい笑っちゃっただけだよ。」と答えたら、

「ちょっと、茶化さないでよ姫ちゃん!」恥ずかしそうに言う姿は、全く騎士らしくなかった。そういえば今日、初めて姫ちゃんと呼ばれた気がする。

「もしかして、朝からずっと騎士の設定を守ってたの?」おそるおそる尋ねる。

「うん、その方が学校でも自然に演じられるだろう?まぁ、ついさっき動揺して、設定が壊れてしまったばかりだけどね。」とさらりと言う緋音ちゃんを見て、

「よーし、私も頑張るぞー!ね、騎士様?」と言って彼女を見ると、ニコリと笑いながら手を「おー」と掲げてくれた。控えめに挙がった手が可愛いらしかった。

「ごちそうさまー。」と緋音ちゃんに告げ、学校指定の黒い鞄を手に取り、私は緋音ちゃんと共に張りきって寮を出た。

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