ココカラ。
誤字脱字指摘お願いします。これから更新滞ると思います。
光に飲み込まれた彼らは不思議な空間にいた。混沌としていて、けれども、心地悪さも感じない。何処か、懐かしいような感覚がするのだ。周りには、自分以外何も無く、空虚な空間が広がっているだけだ。ふと、その空間に裂け目が生じる。それに連動するように頭が割れるように痛みだす。声を出すこともできないほどの、激しい頭痛。情報が流れ込んでくる。それと同時に空間の裂け目からも、液体のようなものが流れ込んできているのだが、彼らにはそれを気にする余裕はない。情報の処理だけで文字通り頭がいっぱいなのだ。
頭の中に入ってきた情報は、“ガイア”という惑星のことだった。その惑星は、地球でいうファンタジーみたいな世界である。魔法が存在し、地球にある国と比べると、かなり文明は劣っている。そして、この惑星は今、危機に晒されていた。大きな戦争が起ころうとしていたのである。この惑星では、300年に一度戦争がおこる。何故、このような周期が確立しているのかは、誰にも分かっていないのだが必ず、300年ごとに戦争が起こってしまう。そして、人間の危機を救うのは“召喚された者”だけなのだ。
他にも、この惑星の地図や一般常識が何者かによって、彼らに“教えられた”。彼らはそれを受容し、また静かに意識を闇に沈める。この知識が一体何のために用意されたものなのか、知る由もなかった。
________________
彼らが目を覚ますと、まず美しいステンドガラスが目に入った。ステンドガラス越しに入ってくる光が優しく、頭の痛みを和らげてくれるようだった。起き上がったものから、順に周りを見回す。そこには、同じようにクラスメイトがいる。皆、何が起きたのか分からず、混乱しているようだ。
すると、彼らのいる部屋に初老の男性が現れた。その男性は司祭のような格好をしている。人のいい笑みを浮かべて、彼らに声をかけた。
「ようこそ、いらっしゃいました。われらを救う“召喚者”様。どうか我らにお力をお貸しくだされ。」
“召喚者”…。その言葉にみな、困惑の表情を浮かべ顔を見合した。
テンプレのような展開は、今後大きく世界を揺るがす原因になるのだが、今はその中心となる2人も何も知らなかった。
…話が全く進展しません。ごめんなさい。とりあえず、この話はみんなが召喚先の情報を先に手に入れたということです。分かりずらいですね、主人公達全然出てきませんでしたが、次回からは一杯出ますから、(多分…)