懐かしさ
誤字脱字あったら指摘お願いします。
午前の授業終わりのチャイムが鳴り、何人かの生徒が教室を出ていく。教卓の所には、このクラスの担任で世界史の先生である、段 真人がいる。当の双子というと、一番後ろで並んでだれていた。SHR前に二人は雫にメンタルをゴッソリと削られていたのである。その影響か二人は机に伏せたまま何やら、唸っている。
その二人に雫が近付く前にもう一人の幼馴染の夏野 龍騎が鈴の背を思いっきり、叩いた。その勢いに、鈴は変な声をもらした。
「龍…痛いんだけど、もうちょっと加減してよ。」
「あはは、ワリィ。でもよ、こんぐらいじゃぁ何ともないだろ。」
「う…そうなんだけどさぁ。痛いのは痛いから。」
「そうよ、龍のは加減がなってないんだから、気をつけなさいよ。」
今まで、被害に遭い続けている、雫も鈴の援護射撃に出た。龍騎は幼いころから、実家の道場で鍛えているので、他の高校生に比べても体の大きさが全然違う。鈴と蘭は同じように鍛えられているので、大して動じないが、他の人が同じように背中を叩かれれば、ただじゃすまないだろう。
「ハァ、言っても変えられないでしょうし、もういいわ。とりあえず、そんな風にするのは私達だけにしなさい。じゃないと、私が倍にして斬り伏せるから。私達相手でも、調子乗ったら斬るわよ。」
「は、はぃ…」
雫の実家は居合抜刀道の名門である。なので、次期当主と言われている雫の技は美しくもある。が、力が強いので竹刀でも、斬られれば痛いどころではすまないのである。それをよく知っている龍騎はビビりながら、返事をした。この幼馴染達の中では、雫>>>>>>>>蘭>>>超えられない壁>>>>>男子2人というのが、暗黙の了解になっている。
「もう…蘭、お手洗いに行きましょ。この馬鹿はもういいわ。」
「う…んにゅぅ。ん、雫行こ」
蘭がのそりと起き上がった、途端。教室の前後のドアが閉まり、足元が輝きだした。その光は、教室全体を包みこむ。クラスメイトの驚愕の声が響く。
「お前等ッ!!今すぐ教室を出ろ!!」
段先生の叫び声に雫がいち早く反応して、ドアへ駆けるがドアに手が触れる前に足元の光が強まる。
「魔方陣…?」
鈴が小さく呟いた。確かに足元の光は西洋の魔方陣に酷似していた。いや、“そのもの”だった。
「「こ、れは…」」
光が強まっていく中、鈴と蘭は何か、懐かしさを感じていた。目を開けていられない程の光を全身に浴び、その教室に居た者は全て、その場から消えた。
鈴、蘭、雫、龍騎は雫の実家や龍騎の実家の道場に通っているので、戦闘力高めです。
この先の話まだ固まってないんですよね…矛盾だらけになるかも分かりずらかったら、すみません…