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空色の奇兵 Militia in Blue  作者: 齊藤 鏤骨
第2章 満天星(ドウダンツツジ)
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 放課後、樹はひたすらに時間をつぶした。

 久しぶりに電気街の界隈を歩く。


 はやりのウォッチ端末をつけた人たち。


 Nタブレットと連動させて、ゴーグル型のスマートグラスを装着すれば、グリッド線で区切られた強化現実の世界に簡単にジャック・インできる。


 自らを端末化させたビジネスマンの傍らで、常人には見えないモンスター狩りに高じる若者たち。


 そして、常習性のある違法ソフトをダウンロードしたデジタル・ギャングがゴーグルやヘッドフォンのフル装備でふらふらと魂の酩酊状態で徘徊している。

 

 時計が5時を告げた。 

 街頭。

 店頭。

 電車内。

 そして、Nタブレットの中。

 大・中・小の様々なデジタルサイネージ。

 それはまさにS&Gのいう通りのネオンの神様。

 

 仮想世界の天使、アリスが街中をジャックする。

 ニダバの新型ウォッチ端末、クロノメティオの広告。

 パスであり、電子通貨であり、IDでもある代物。

 対話方式のナビゲーター。

 あなただけのアリスが話し相手。

 生体認証機能。

 ポイント加算。

 仮想通貨。

 GPSに道案内機能

 歩数計、心拍数計。

 エトセトラ エトセトラ。

 端末を装着し、流星のシャワーを浴びる美少女。


 サイケデリックな光と音楽の垂れ流しとお定まりの惹句。


 「クロノメティオはもうひとりのあなたです」

 「クロノメティオがあなたを導く」

 「クロノメティオが未知の扉を・・・・・・」


 思ったよりも低く落着きのある声。


 やがて、デジタル・アーミッシュより先鋭的にAIを拒絶する一団、ネオラッダイト主義の暴徒たちが端末狩りを始めると、夕暮れの街は混沌のなかへかき消えていった。

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