ヒーロースキャンダル
ジャンルを何にしていいかわかりません。
これはヒーローマンという悪と戦う正義のヒーローの物語である
・・・
悪の組織ブラック団と日夜戦う彼の名前はヒーローマン。
ヒーローマンは今日も町中のパトロールをしていた。
そんな時、彼に1人の女性が駆け寄ってくる。
背中一杯に溢れるように広がる艶やかな黒髪、しなやかな体は美しいの一言だ。顔も下手なアイドルとは比べ物にならない。何より彼女は巨乳であった。
ヒーローマンはこんな美人の知り合いはいないので首を傾げた。
自分はヒーローだから、周りに迷惑を掛けないよう人との関係は避けてきた。こんな美人と知り合えるはずもない。
「和也さんですよね? ここだとちょっと恥ずかしいから、あっちに一緒に来てくれませんか?」
女性が言った和也とはヒーローマンの本名だ。
もしかしたら自分が忘れているだけで、知り合いなのかもしれない。何か話があるみたいだし、取りあえずヒーローマンは彼女に従って付いて行く事にした。
人目の付かない裏路地に入ると女性はヒーローマンにいきなり抱き着いてきた。
フワリ、と華やかな香りがヒーローマンの鼻腔をくすぐる。
ヒーローマンは自分の下半身が今までにない程に膨張し、今にもその力を解き放とうとしているのを感じ取り、女性を引き離した。
「あっ」
「君は一体何をしているんだ!」
女性は何も答えず、今度は服を脱ぎ始めた。
スルスルと上着を脱ぎ、シャツに手を掛ける。
ヒーローマンは何故か体が固まったかのように動けない。
一体どうしたと言うのだ、確かにヒーローとして他の全てを捨ててきたとはいえ、私はここまで女性に免疫が無かったのか?
ヒーローマンは混乱していた。
「ヒーローマン、私を見て」
女性のシャツが地面に落ちる。
桜色の肌と水色のブラがヒーローマンの視線を固定して離さない。
何かの呪いのようだ。ヒーローマンの心臓は早鐘の如く鳴り響き、彼女に抱き着こうと体が動きそうになるのを僅かに残った理性で止める。
「何をしているんだ、早く服を着なさい!」
ヒーローマンは自分のマントを彼女に羽織らせようとするが、彼女はそれを拒み、今度はヒーローマンの腕を取り自分の胸へと当てた。
フニャリ、と柔らかい感触がヒーローマンの右手に伝わってくる。
「柔らかいでしょ?」
「な、何をするんだ。やめなさい!」
カシャリ
突然、カメラのシャッター音が響いた。
「止めてほしいの? 残念。」
にやりと笑う女性、物陰からは悪の組織ブラック団の戦闘員がワラワラと出てきた。突然の事に戸惑うヒーローマンを見て女性は声を上げて笑う。
「ふふふ、ヒーローマン、私の顔に見覚えは無いかしら?」
「………はっ! まさかお前は!?」
「そう、私はブラック団幹部、ビューティウーマン!あなたの変態写真は撮らせてもらったわ!」
「ナニィ!?」
ビューティウーマンはそういうとヒーローマンを突き飛ばし戦闘員と合流する。
そう、これはブラック団の罠だったのだ!
「ふふふ、今撮った写真は新聞社に持ち込ませてもらうわ。あなたのヒーロー人生もこれでおしまいよ!」
そういうと、ビューティウーマンたちは煙に紛れて消えてしまった。
慌てて追いかけたヒーローマンだったが時は既に遅く、裏路地にはヒーローマンの怒りの声が響き渡るのだった。
・・・
後日談
世間に変態ヒーローとして認知されたヒーローマンだったが、彼のブツの巨大さに一部の男女が骨抜きになって一定の人気を獲得。そこまで人気は落ちなかった。
逆に支援者が増えて見事ブラック団を打ち倒し英雄になる。
あの写真は後の歴史の教科書使われることになった。
ありがとうヒーローマン。キミのイチモツは忘れない!