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第一話 序章
初投稿です。至らぬところが多くございますがよろしくお願いします
序.
――人生何が起こるかなんてわかったもんじゃない。
たった一回だけ買った宝くじが当たって億万長者になった。
たまたま道でぶつかった人間は実は有名俳優だった。
テストで適当に丸つけて答えたら学年一位になってた。
個人の思惑とは別のところで世界は回る。
その世界の回り方を知っているのは神様だけだ。
だから結末はやってみなくちゃわからない。
――だけど、絶対に変えられないものがあることを知った。
泣いたって喚いたって変えられない現実を、一つだけ気付いた。
そうだ。
――どんなに足掻いたって、逝ってしまった君は戻らない。
奇跡でも起きないかぎりもう二度と。
……そんなこと、もっと早くに気付くんだった。