表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/50

最終章 ~侵食の後の爪痕(5)~

「痛い!!何するのよ!!」

「バ~カ!!あんたが先にやってきたんでしょ?」


これまでに味わった辛い思いが一気に蘇って来たのか、咲希はそれ以上に力を込めて、美咲の頬に強い平手打ちを1発お見舞いしたのだった。


「何だい、何だい、昼間っからやかましいわね・・・。」


すると、それを聞いて、例の近所のおばさんが割り込んで来た。そして、その輪の中に美咲の姿があることを知ると、こう言った。


「残念だけど、あなたの両親は2年ほど前に、離婚してここを出て行ったわよ。経営していた会社が潰れちゃって、財産も全部裁判所に差し押さえられて、競売に掛けられていたところを伊藤君が落札して、新居を建てたと言うわけ。幾ら、悪い男に騙されたとは言え、あんなことをしたんじゃ、同情することなんて出来やしないね!!」


呆然として立ち尽くす美咲に、おばさんは最後にこう言った。


「ま、あの家はあんたが潰したようなもんだから、一生反省するんだね!!思った以上に、悪い娘でがっかりしたよ。ホントに・・・。」


とどめとも言える一言に、美咲はその場に崩れ落ち、再び号泣していた・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ