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第4章 侵食の進行~次々と吹いて来る追い風(7)~

翌年、智博はいつもと変わらず、日々の農作業と営業に明け暮れる毎日で、事態を好転させるような出来事も起らぬまま、一応は平穏な時を送っていた。


しかし、1月の末頃になって、突如こんな話が舞い込んで来たのだ!!


「先輩!!聞いて下さいよ!!農協のトップにいた人が、辞任することになったんです!!」


これは、例の翔太ルートで伝わって来たのだが、どうやら、現職の代表理事組合長が自宅で突然倒れ、病院に搬送されたと言うことで、幸い、一命は取り留めたものの、長期の入院加療を要する診断が下された為、本人から職を辞する申し出があり、この程それが受理されたのだと言う。


「そうか!!で、後任には誰が就くんだ?」

「それがどうやら、あの反秋川家派のナンバー2が、そのままスライドする形で就任するらしいっすよ!!」

「そうか!!情報、どうもありがとう!!」

「あざっ~す!!」


正に「待てば海路の日和あり」とも言うべきか、智博にとっては、待ち望んでいた一番の好機が訪れたのだった。そして後日、農協の新人事が発表され、翔太の情報通り、そのままナンバー2が後任の代表理事組合長に就任することになったのであった。


「よし!!これで、本格的に計画を遂行出来る手立てが加わったぞ!!」


漸く訪れたきっかけに、智博は胸を躍らせると共に、父の言葉を肝に銘じつつ、次なる好機を窺いつつあったのだった。

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