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第3章 侵食の始まり~名家の外堀を埋める時(11)~

しばらくして、咲希の復学への切り札とされていたビデオレターも無事完成し、智博の父による学校への呼びかけもあって、学校側が咲希の実家に謝罪訪問をすることが実現したのだった。


「こんなことになってしまって、本当に申し訳ありません。お宅の娘さんは全然関係ないのに、止めるばかりか、余計火に油を注ぐような事態を招いてしまいまして、大変遺憾に思って居ります!!」

「娘さんが、滞りなく復学出来ますよう、我々に方も全力で協力致しますので、どうかお許し下さいませ!!」


残念ながら、デマの根源は確認出来なかったものの、誠意ある学校側の謝罪や、級友からのビデオレターと寄せ書きの効果もあってか、徐々に咲希の心も晴れて来た様子であった。


しかし、プロジェクトを推し進める上で、大きな壁となっていたのが、美咲の父の存在であった。


娘の不祥事にも拘わらず、当の本人は「今回の事件と、辞職とは全く無関係」と言うことを大義名分にし、役職の引責辞任には一切応じない姿勢を取っていたのだった。また、この事件が明るみになっても、美咲の実家である秋川農産の経営は傾くどころか、併せて行なっていた不動産業務の好調もあり、ほぼ無傷の状態に等しかったのだ。


「むむ、何てしぶといんだ・・・。」


智博は苦虫を噛み締めながらも、決して感情で物事を推し進めるなと言う父との約束を胸に、辛抱強く好機を窺いつつあった。


そんな中、智博は翔太のとある情報を通じて、プロジェクト成功への秘策となる絶好の要素をつかんだのだった!!

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